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大切なともだち

11月を迎え、収穫感謝の時期ですね。
10月は、お芋ほりや秋の遠足(デンマーク牧場)を楽しみました。お芋ほりは、金子さん(畑のお世話を手伝って
下さる方)の畑で4歳児クラスの子どもたちが体験させていただきました。紅はるかという品種でした。大きな
お芋、小さなお芋、細長いお芋、そしてハサミ虫も顔を出しました。子どもたちにとって発見と驚きの連続。収
穫の喜びを味わう貴重な一日となりました。“干し芋を作りたい”と話していましたが楽しみです。
田んぼの稲が首を垂れて大きく実り、5歳児は、稲の刈り取りを経験しました。もみすりからお弁当作りへとつ
なげていきたいと思います。
かるみあでは療育参加が行われました。ご参加いただきありがとうございました。保護者の傍にいながら、活動を見て楽しむお子さんや張り切って日頃の姿を見せてくれるお子さんの姿も見られました。11月のかるみあだよりで写真を添えて紹介しますね。

さて、幼児クラス(3歳児~5歳児クラス) の“おひさまひろば”は天候にも恵まれ、‟ゆめりあ”のフットサルコートで、運動遊びやダンスなどをのびのびと行うことが出来ました。“めっきらもっきら どおん どん”のお話は子どもたちも私たち大人もお話の世界観に引き込まれ、この日を迎えるまでも楽しみながら過ごしてきました。保護者の皆様からのアンケートの中には、その日を迎えるまでの過程でのお子さんの様子や家庭でのやりとりなどが書かれていました。読ませていただき、その子らしさを感じられ、本当に心温まるものがありました。ありがとうございます。“おひさまひろば”はその日だけがすべてではありません。目標を持って迎えた目に見えた成果もあったと思います。でも、それだけではなく、子どもたちがどんな思いでその行事を迎え、日々を過ごしていたかが重要だと考えます。前の日まで骨折のため、練習に参加できていない子どもさんもいましたが、参加したいという思いが強く、持てる限りの力を発揮していました。ゴールの手前で座りこんだものの、駆けつけた友だちの顔を見て、手を伸ばし、いっしょにゴールしたAくん。走るのが大好きなBくん。リレーで一番最後になると思った時もあきらめずに、最後まで走りきった姿が心に残りました。
3歳児クラスのKくんとSくんは仲良しでよく一緒に遊んでいました。網くぐり、縄飛びこし、鉄棒などサーキット遊びを行っていた時のこと。網くぐりの前で止まってしまったSくんでしたが、Kくんはそっと彼の背丈より高めに網をあげて、通りやすくしていました。それでもくぐろうとせず、職員に誘われ、Kくんは次の縄飛びこしに向かいました。でも、気になるのは網の前で立っているSくんの姿でした。「Sくんのこと気になるの?」と聞くとうなづいて、「じゃあ、もう一度もどってみる?」と聞くとSくんのところに走っていきました。同じように彼の背丈より高めに網をあげるとSくんはくぐり始めました。自分のことより友だちのことを気にかけ、寄り添い続けてくれたKくんの姿に心を打たれました。ふたりにとっては、ごく当たり前の日常だったのかもしれません。
子どもたちはそれぞれの自分の人生を生きています。それぞれの思いや考えを表出していけるように見守り、その時を見逃さないようにしたいと思います。その生き方こそが将来へとつながっていくのだと思っています。
園長 永島弘美