連日の暑さが厳しい季節の中、汗をかいて遊んだ後の風の心地よさや、冷たい水の気持ちよさを感じている子どもたち。6月からプール遊びが始まり、毎日、天候と併せて暑さ指数予報を見ながら、「今日は黄色だから入れるね!」「赤だから晴れてるけど入れないかな…」と、プール遊びを楽しみにしている姿が見られます。連日、熱中症の心配される暑さが続きますが、ますます厳しくなる暑さの中でも夏ならではの遊びや体験が十分できるよう、子どもたちと一緒に考えながら過ごしていきたいと思います。
さて、花の日には、お花の持ち寄りをありがとうございました。また、昨年度に引き続き、花束づくりと訪問引率のボランティアで保護者の方にも参加していただき、感謝申し上げます。今年度は子どもたちと訪問先を相談し、昨年度までの訪問先に加えて「図書館」「訪問看護利用者様宅」にも訪問に出かけました。花と一緒に感謝の気持ちを届けることができ、とても喜んでくださる姿を見て、改めて地域とのつながりの中で支えられ、育まれていることを実感しました。これからも社会・地域とつながりながら様々な人たちとの出会いやふれあいを通して、たくさんの刺激を受けて人間関係がより豊かに育まれることを願います。
先日、1歳児(たんぽぽ)クラスで、給食で提供するトウモロコシの皮むきを行った時のことです。皮がついているトウモロコシを初めて見る子も多かったようで、緑の皮にくるまれたトウモロコシを持って「何?」「バナナ?」と不思議そうな子も…。皮をむいていくうちに、黄色い粒が見えてくると「あったぁ!」「トウモロコシ!!」と驚きと喜びの表情でした。柔らかいヒゲにも興味津々で、夢中になってむいているうちに、おいしそうなトウモロコシの誘惑に、思わずかぶりつきそうになる姿も…。翌日の給食にトウモロコシが出てくると、「これ!(皮むき)やったね!」「おいしい!」と目をキラキラさせながら、嬉しそうに食べていました。この他にも、6月は保育の中で『食』につながる体験をする機会がたくさんありました。5歳児(年長)はバスで東新屋にある〔聖隷こども園こうのとり東〕に出かけ、同じ年長の子どもたちや地域の方と一緒に田植えの体験をさせていただきました。「ぬるぬるする~」「泥くさい…」と言いながらも、そーっと自分から尻もちをついてみたり、田んぼの泥で泥団子を作ろうとしてみたり…。初めての泥の感触を全身で感じることができました。今年度植えた稲は“もち米”の苗です。約2週間後の食育で、管理栄養士より少し大きくなった稲の写真を見せてもらうと、植えた時よりも一回り背丈が延び、たくましく育っていました。秋には稲刈りに出かける予定です。収穫したもち米は1月に予定されている『もちつき』で使用したい!と今から楽しみが膨らみます。園庭の畑ではじゃがいもがたくさん収穫されました。収穫したじゃがいもはそれぞれのクラスでクッキングをしていただきました。4歳児(いちょう)クラスでは子どもたちと何を作ろうか考え、いろいろな候補が出た中で、子どもたちの強い思いから「ポテトチップス」に決まりました。かるみあ(にじ組)の子どもたちもクッキング前日のじゃがいも洗いから参加し、一緒に楽しむことができました。給食室とも相談し、「かつおぶし味」「のりしお味」「しお味」の3つの味付けにしましたが、どの味も大好評でした。また、保護者の方から“キクラゲ栽培キット”をいただき、4.5歳児(いちょう・さくら)の保育室で育てています。たくさんいただいた梅の実は梅ジュースを作りました。
キリスト教保育冊子(7月号)の管理栄養士・医学博士:本多京子氏の論説の中で、『食べ物の好き嫌いは味覚以外にも、誰と食べたか、どんなところで食べたかという周りの雰囲気なども影響を与えます。正常な味覚を育てるには、いろいろな食べ物をいろいろな人と楽しく食べる機会を増やすことが大切なのです。(2024年7月号「味と香りがもたらすもの~栄養だけではない、食べることの意味~」より)』とあります。
保育・療育の中では、友達や大人と一緒にいい匂いや出来立てのホカホカした温かさ、食感、色、音等々…。五感を目一杯使いながら“楽しい、おいしい、嬉しい”経験を積み重ねることで、単におなかを満たすだけでなく、“心も満たす”経験となるように、そして、私たちのからだ・そしていのちをつくる「食への興味関心」へとつなげられるよう『食』の体験・経験を大切にしていきたいと思います。
園長 二村郁枝
さて、花の日には、お花の持ち寄りをありがとうございました。また、昨年度に引き続き、花束づくりと訪問引率のボランティアで保護者の方にも参加していただき、感謝申し上げます。今年度は子どもたちと訪問先を相談し、昨年度までの訪問先に加えて「図書館」「訪問看護利用者様宅」にも訪問に出かけました。花と一緒に感謝の気持ちを届けることができ、とても喜んでくださる姿を見て、改めて地域とのつながりの中で支えられ、育まれていることを実感しました。これからも社会・地域とつながりながら様々な人たちとの出会いやふれあいを通して、たくさんの刺激を受けて人間関係がより豊かに育まれることを願います。
先日、1歳児(たんぽぽ)クラスで、給食で提供するトウモロコシの皮むきを行った時のことです。皮がついているトウモロコシを初めて見る子も多かったようで、緑の皮にくるまれたトウモロコシを持って「何?」「バナナ?」と不思議そうな子も…。皮をむいていくうちに、黄色い粒が見えてくると「あったぁ!」「トウモロコシ!!」と驚きと喜びの表情でした。柔らかいヒゲにも興味津々で、夢中になってむいているうちに、おいしそうなトウモロコシの誘惑に、思わずかぶりつきそうになる姿も…。翌日の給食にトウモロコシが出てくると、「これ!(皮むき)やったね!」「おいしい!」と目をキラキラさせながら、嬉しそうに食べていました。この他にも、6月は保育の中で『食』につながる体験をする機会がたくさんありました。5歳児(年長)はバスで東新屋にある〔聖隷こども園こうのとり東〕に出かけ、同じ年長の子どもたちや地域の方と一緒に田植えの体験をさせていただきました。「ぬるぬるする~」「泥くさい…」と言いながらも、そーっと自分から尻もちをついてみたり、田んぼの泥で泥団子を作ろうとしてみたり…。初めての泥の感触を全身で感じることができました。今年度植えた稲は“もち米”の苗です。約2週間後の食育で、管理栄養士より少し大きくなった稲の写真を見せてもらうと、植えた時よりも一回り背丈が延び、たくましく育っていました。秋には稲刈りに出かける予定です。収穫したもち米は1月に予定されている『もちつき』で使用したい!と今から楽しみが膨らみます。園庭の畑ではじゃがいもがたくさん収穫されました。収穫したじゃがいもはそれぞれのクラスでクッキングをしていただきました。4歳児(いちょう)クラスでは子どもたちと何を作ろうか考え、いろいろな候補が出た中で、子どもたちの強い思いから「ポテトチップス」に決まりました。かるみあ(にじ組)の子どもたちもクッキング前日のじゃがいも洗いから参加し、一緒に楽しむことができました。給食室とも相談し、「かつおぶし味」「のりしお味」「しお味」の3つの味付けにしましたが、どの味も大好評でした。また、保護者の方から“キクラゲ栽培キット”をいただき、4.5歳児(いちょう・さくら)の保育室で育てています。たくさんいただいた梅の実は梅ジュースを作りました。
キリスト教保育冊子(7月号)の管理栄養士・医学博士:本多京子氏の論説の中で、『食べ物の好き嫌いは味覚以外にも、誰と食べたか、どんなところで食べたかという周りの雰囲気なども影響を与えます。正常な味覚を育てるには、いろいろな食べ物をいろいろな人と楽しく食べる機会を増やすことが大切なのです。(2024年7月号「味と香りがもたらすもの~栄養だけではない、食べることの意味~」より)』とあります。
保育・療育の中では、友達や大人と一緒にいい匂いや出来立てのホカホカした温かさ、食感、色、音等々…。五感を目一杯使いながら“楽しい、おいしい、嬉しい”経験を積み重ねることで、単におなかを満たすだけでなく、“心も満たす”経験となるように、そして、私たちのからだ・そしていのちをつくる「食への興味関心」へとつなげられるよう『食』の体験・経験を大切にしていきたいと思います。
園長 二村郁枝