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安心できる場所

時折吹く風や虫の声に、ふと秋の気配が感じられる今日この頃ですが、日中は日差しも強くまだまだ暑い日が続いています。夏季特別保育期間・夏季休業におきましては、家庭保育のご協力をありがとうございました。南海トラフ臨時情報が発表される中でのお盆休みとなり、日頃の備えの確認や防災を意識しながらのお休みとなったご家庭も多かったのではないでしょうか。大地震や台風、連日の酷暑と不安も大きい中ですが、変わらない日々の中で子どもたちが安心して過ごせるよう祈りながら過ごしていきたいと思います。
8月3日(土)には、こうのとり富丘の夕涼み会が行われました。今年は保護者会から和太鼓の寄付をいただき、乳児クラスでも幼児クラスでもかるみあでも和太鼓の響きと共に納涼踊りを楽しむことができました。夕涼み会当日は保護者会役員の方もおそろいの法被でお手伝いしてくださり、職員と一緒に夕涼み会の雰囲気を一層盛り上げてくださいました。準備から片付けまでご協力いただきましたことに、感謝申し上げます。
さて、8月には開園後初めて、聖隷こども園こうのとり富丘を卒園した子どもたちを対象とした『卒園児のつどい』を行うことができました。昨年度卒園した1年生の子どもたち23名と保護者の方が参加してくださり、短い時間ではありますが、さくら組やホールで懐かしさを感じながらお友達や保育者と一緒に楽しい時間を過ごすことができました。兄弟姉妹の送迎でこども園に時々顔を見せてくれる子も、卒園後初めてこども園に来てくれた子も、久しぶりの保育室や、懐かしい友達、先生と顔を合わせたりすることに緊張や恥ずかしさが見られ、最初は保護者の方と一緒に遠慮がちに保育室へ入ってきました。過ごしていくうちに私たちがよく知っている子どもたちの顔になり、「あれやりたい!」「園庭も行っていい?」と元気な姿を見せてくれ、大きくなった子どもたちの姿の中にも、懐かしい姿が感じられとても嬉しかったです。子どもたちが保育室で遊んでいる間、保護者の方とはホールで茶話会を行いました。久しぶりに会う方も多かったかと思いますが、保護者の方同士は最初から大盛り上がりで、いつまでも話が尽きない様子でした。今回の卒園児保護者茶話会には、在園のさくら組の保護者の方もお誘いし、小学校の様子について生の声を聴かせていただくことができました。登校の様子や勉強、持ち物(翌日の準備)、そしてトイレ事情まで。小学校の説明会ではなかなか聞けないような細かい部分まで学校の様子を教えてくださり、学校によって違いがあることも聞かせていただくことができました。わずか1時間の会でしたが、新しい環境の中でその子らしくのびのびと楽しんでいる姿、そして新しいことに挑戦し、新しい仲間の中で頑張っている姿を感じることができたとても感慨深い時間となりました。かるみあを卒園した子どもたちは8月10日に行われた『かるみあの施設開放』に、保護者の方と共にたくさん遊びに来てくださり、元気な姿を見せてくれました。こども園やかるみあを卒園後新しい環境で過ごす中で、時には葛藤を感じることもあるかと思います。それでも聖隷こうのとり富丘で過ごした子どもたちが心満たされ、自信をもって自分自身の人生を歩んでいけるよう、これからも保護者の方と共に、子どもたちが愛の中で育っていけるよう職員一同努めていきたいと思います。
最後に、8月には保育の中で子どもたちと共に「平和」について考える機会をもつことができました。8月9日11時2分には、さくら組(年長)いちょう組(年中)の子どもたちと一緒に長崎市の平和記念式典をホールのテレビで見ました。長崎市長の「長崎平和宣言」を真剣に聞いていた子どもたち。『戦争』の恐ろしさ、悲惨さを私たちは知りませんが、こうして『戦争』や『平和』について考える続けることの大切さを実感したひと時でした。原爆死没者への追悼と世界恒久平和を祈り、黙祷をささげました。また、保育の中で「平和ってなんだろう?」と子どもたちと考える時間をもつことができ、当たり前にある何気ない日常の中の“平和”に気づき感謝する機会をもつことができました。今後も子どもたちのこころのなかに「こころの優しさ」「愛のこころ」を育みながら、平和について考え続けていきたいと思います。
園長 二村郁枝