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「かみさまからのおくりもの」

吹き抜ける風が冷たくなり、冬らしい季節となりました。アドベント期間に入り、クリスマスツリーにはリンゴや雪の結晶が少しずつ飾られ始めました。クランツづくりでは、子どもたちも杉の葉に触れながら、「チクチクしてるけど、柔らかいね。」「痛くないよ」「いい匂いがする!」と職員と一緒にクランツづくりを体験しました。保育室からは、クリスマスの歌や、ページェント(降誕劇)ごっこを楽しむ子どもたちの声が聞こえ始めクリスマスに向けてワクワクする気持ちが膨らみます。私たちもこのアドベント期間を、子どもたちと、そして保護者の皆様と共に楽しみに過ごしていきたいと思います。
さて、私事ではありますが、毎年この時期になると「かみさまからのおくりもの」という絵本を読みたくなります。この絵本は赤ちゃんが生まれた時に、天使が様々な贈り物を運んできてくれるお話です。『よくわらう』『ちからもち』『うたがすき』…。生まれたばかりのあかちゃん一人一人のために神さまが選んでくださった、“その子のための贈り物”が届けられ、どの子も個性豊かな素敵な子どもに育っていきます。私自身が小さな頃から大好きな絵本で、「私にはどんな贈り物が届いているのかな」とよく考えたものです。皆さんはどんな贈り物をいただいていると思いますか?また、お子さんにはどんな贈り物が届いているでしょうか?
先日、前日誕生日だったAさんの連絡ノートにて、『(誕生日の)メッセージカードありがとうございました。ケーキをほおばりながら、「読んで!読んで!」と何度も聞いていました。「おかあさん、うんでくれてありがとう!(弟)くん、うまれてくれてありがと!」と自ら感謝の気持ちを言っていて驚きました。礼拝で聞いたお話が関係しているのだろうなと感じました』とのおたよりをいただきました。保護者の方にお話を聞くと、家族以外にたくさんお祝いしてもらえて嬉しかったことを伺うことができました。子どもたちにとっても、保護者の皆様にとってもお誕生日は“特別な日”で“嬉しい日”ですね。そんな素敵な日に、感謝の気持ちをもって言葉にしてくれたAさんは本当に素敵だなと感じたと同時に、周りの人たちの愛の中で育ち、Aさん自身も周りの人たちに愛もって過ごしていることを感じました。
牧師先生のお話の中に、“クリスマスの出来事は神さまにとっても簡単なことではありませんでしたが、私たちのことを本当に大事に思っていることを伝えるために、この出来事を起こしてくださいました。”とのお言葉がありました。私たちは、時に人と自分を比べることで自信がなくなってしまったり、自分のことが嫌になってしまったりすることもあるかもしれません。ですが、一人一人にくださった神さまからの素敵な“贈り物”に目を向け、感謝しながら大切に育くんでいくことで、きっと愛されている素敵な自分にまた気づくことができるのではないでしょうか。神さまに愛されて、周りの人たちに愛されている“大切な自分、そして子どもたち”を感じながら、職員一同クリスマスを迎える準備に努めていきたいと思います。
園長 二村郁恵