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心の栄養

少しずつ朝夕が涼しくなり秋が近づいてきましたが、日中はまだまだ汗ばむ日が続いています。先月、園庭に日よけタープが設置されました。日陰やミストを上手に活用し、引き続き暑さ対策にも気を配りながら、徐々に戸外遊びも楽しんでいきたいと思います。
さて、8月にはかるみあで施設開放、こども園で一年生の集いが行われ、卒園児と一緒に過ごす時間をもつことができました。最初は少し恥ずかしそうだった子どもたちも、少し時間が経つと以前のような生き生きとした表情が見られ、懐かしさと大きくなった逞しさを感じることができ、職員もとても幸せな時間を過ごさせていただきました。保護者の方とのお話では、新しい環境の中で頑張っている姿、新しいことにわくわくしながら楽しんでいる姿を聞かせていただくことができ、子どもたち一人の成長を感じたひと時となりました。
さて、皆さんはご家庭で、どのようなときにお子さんと絵本を読みますか?また、お子さんや保護者の皆さんにとって、『絵本を読む時間』はどのような時間ですか?6月に保護者の皆様にご協力いただいた「絵本についてのアンケート」では、お子さんの好きな絵本と合わせて、保護者の方の好きな絵本、そしてその絵本に関する思い出やエピソードも併せて教えていただきました。お話や絵が好きで気に入っている絵本、子どもが好きでよく読む絵本だけでなく、『(ぐりとぐらのなぞなぞ絵本)弟となぞなぞを出し合って楽しんだ。お友達や家族と仲よく楽しめる。』『(たぬきのじどうしゃ)妹が「ぽんぽんぶうぶう…」のところをとても気に入って毎晩父に何十回と呼んでもらっていた。妹が小学生になってからは、妹自身が下の妹に毎晩読み聞かせをしていた』と保護者の方自身の幼少期の思い出やエピソードを回答くださった方もいらっしゃいました。きっとお話のおもしろさだけでなく、絵本を通して大好きな人と過ごした楽しい時間、心地よい時間が素敵な思い出となって心に残っているのでしょう。
保育・療育の中でも毎日様々な場面で様々な絵本に触れる機会があります。それぞれのクラスにも絵本コーナーがあり、年齢発達や子どもたちの興味・関心に合わせた絵本を季節ごとに入れ替えて楽しんでいます。好きなお話や図鑑をじっくり楽しむだけでなく、時には少し疲れた時に「絵本読んで」と大人との1対1のゆったりした時間を求めて絵本を読みに来ることもあります。様々な楽しみ方ができるのも絵本の魅力の一つです。
9月6日(土)には『子育てに絵本を』のテーマでこどものとも社代表取締役 安田氏による講演を予定しています。また、今年度より乳児の貸し出し絵本もスタートし、帰りの時間には毎日、絵本コーナーで親子で絵本を読む姿もたくさん見られるようになってきました。子どもたちひとりひとりにとって、また保護者の皆さんにとっても絵本を通して豊かな経験、心が満たされる時間を過ごしていただけたら幸いです。
最後に、8月には保育の中で子どもたちと共に「平和」について考える機会をもつことができました。『戦争』の恐ろしさ、悲惨さを私たちは知りませんが、こうして『戦争』や『平和』について考える続けること、当たり前にある何気ない日常の中の“平和”に気づき感謝する機会をもつことで、今後も子どもたちのこころのなかに「こころの優しさ」「愛のこころ」を育みながら、平和について考え続けていきたいと思います。
園長 二村郁枝