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積み木で広がる子どもたちの世界

猛暑が続いておりますが、子どもたちは夏の遊びを元気いっぱい楽しんでいます。8月1日(土)には夕涼み会が開催されました。開催にあたり、保護者会役員の皆様をはじめ、多くの方が準備や当日のお手伝いにお力添えをくださいましたこと、心より感謝申し上げます。今年度は例年のゲームや納涼踊りに加え、子どもたちと保護者の皆様とが一緒に楽しめるようにと保護者会役員会で『フォトスポット』を企画してくださり、THE PAPA BASE(パパ会)で顔はめパネルや背景を作成してくださいました。笑顔あふれる温かい時間となりましたね。素敵な時間を過ごしていただけたようでしたら幸いです。
さて、先日もみじ組(3歳児)の職員より、「A君がカプラ(積み木)で高速道路を作ったのでぜひ見に来てください」との誘いを受け保育室へ遊びに行ったところ、楕円形に繋げた一つの大きな高速道路で複数名の子どもたちが車の玩具を走らせていました。カプラを積んで作った柱の上に、更にカプラを並べてつなげて立体的な道路に組み上げ、高低差をつけて坂道になっている箇所もあります。相当な時間、根気よく組み上げたことがわかる力作です。A君が一人で作り始めたところに、4歳児のB君や5歳児のC君も加わって協力して作り上げ、その様子を見て同じ3歳児のD君やE君も車を持って参加し始めました。道の途中では、2台の車がすれ違ったり、坂道でスピードアップして前の車に追いついたりと様々なストーリーが生まれています。すると突然、手を上に高く上げてピカピカ動かしながらF君が「雷でーす!」と道路に近づいてきました(前日ひどい雷雨で、雷の音や稲光が印象的だったようです)。すると、それに気づいたA君やB君が「雷が来たー!逃げろー!」と車をスピードアップさせます。今度はC君が回転しながら「竜巻が発生しました!」と近づいてきます。雷と竜巻の発生に、急いで避難する車で高速道路が崩れ始めると、崩れた所に落ちた車を救助したり、道路を修理するための車両がやってきて崩れた箇所を直したり…。高速道路のあちこちで見られた物語が、一つになって進み始めました。
先日、保育環境についての講演を聞く機会がありました(「子どもの学びを支える保育環境づくり~玩具によって遊びは変わる~」講師:高山静子氏)。その講演の中で、子どもにとっての遊びは大人にとっての遊びとは異なり様々な能力を獲得する機会であり、自身の発達しようとしているものを感じ取って、繰り返し行うこと=『あそび』であること。そのため、乳幼児期の教育(教材)として市販の玩具を選ぶ際には、『応答性の高いものを選ぶ』ことが大切であると伺いました。『応答性が高い』とは、子どもの行動に合わせて反応を返すもの(例:泥団子や虫のように力の入れ方で形が変ったり、壊れたりしてしまうもの)であり、子どもを無視するもの(例:電池で動き続ける乗り物)や子どもの行動以上に動いてしまうもの(例:投げても踏んでも壊れない玩具等)に比べ、様々な学びを得る機会があるとのことでした。応答性の高い玩具の一つとして『積み木』のお話しがありましたが、まさに、この積み木を通して子どもたちの想像力や表現力、言葉や協働性等、様々な育ちが感じられる一場面でした。
講演では、積み木遊びを通して①想像力②自己制御(自己コントロール)③構成力・計画力・表現力④柔軟性・粘り強さ・レジリエンス⑤友達と協働する力⑥数量・物理感覚⑦美的感覚(秩序感・リズム)⑧達成感・自己肯定感等、が育つと伺いました。有難いことに、今年度は保護者会より、卒園記念品として積み木3種を寄贈いただけるとのことです。6月には職員研修(こども園・かるみあ)としてこどものとも社 安田氏をお招きし、積み木について学びを深め、新たに積み木コーナーを設ける準備を進めていたところでしたので、さらに子どもたちがイメージを膨らませながらじっくりと取り組める環境として整えていけるのではないかと期待が膨らんでいます。子どもたちの発達や興味に沿った環境や玩具を整え、日々の学びや育ちを保護者の皆さまと共に喜んでいきたいと思います。今月もよろしくお願いいたします。
園長 二村郁枝