グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 今月の聖句  > 9月の聖句

9月の聖句

「人はパンだけで生きるものではない」
ルカによる福音書4章4節


聖隷三方原病院 池谷 明高
食べ物は、私達が生きる上でなくてはならないものです。しかし口から入るもの以外で、食べ物と同じか、またはそれ以上に大切なものがあります。それは言葉です。  
目に見える体を形作っているのが食べ物なら、目に見えない体、人格、心を形作っているのは言葉です。どんな言葉を使うかでその人自身が示されるものです。食べ物のように、どんな言葉を聞くかは大事なことです。言葉は、人を励ましたり、支えたり、慰めたり、力を与えたりします。一方で人を傷つけたり、生きる力を奪ったり、人を死に追いやるような言葉もあります。目には見えないからこそ、食べ物以上に怖いのです。
人をまた子供たちを支える言葉、成長させる言葉、希望を与える言葉は、たとえば聖書にあります。様々な本からも得ることができるでしょう。言葉だけではなく、絵や音楽のようなもの、美しい風景も、心を豊かにするものとして、とても大事でしょう。
今一度、私達がどのような言葉を聞いているか、話しているかを確かめながら、言葉によって互いに豊かにされていく、共に成長していく、そのような関係を、子供たちとまた私達の間で築いていくことができればと願います。