患者さん向け情報
治療に必要な情報
お薬手帳とは?
この記録があると、医師・歯科医師や薬剤師が、どのような薬をどのくらいの期間使っているのかが判断できます。
また、他の病院や医院など薬をもらうときにも、医師・歯科医師や薬剤師にお薬手帳を見せることで、同じ薬が重なっていないか、また飲み合わせ等についての確認も行ってもらえます。

あなたは(家族は)薬の名前や飲み方を説明できますか?


医療機関では上記チェックのためお薬手帳を提出しましょう
いつでも・どこでも・安全に薬をもらえるように、お薬手帳を持ち歩きましょう
受診のたびにお薬手帳の情報は更新しましょう
副作用が出たら?
そこで、医薬品(病院・診療所で処方されたものの他、薬局等で購入したものも含みます)を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度が、「医薬品副作用被害救済制度」です。
暮らしに欠かせないお薬だから、いざというときのためにぜひ知っておいてほしい制度です。
詳細は、

自宅で使う注射製剤情報
糖尿病治療用製剤について
- 注射を打つ部位
皮下注射の場合には、お腹(腹壁)、上腕、太ももが良いです。
- 注射部位によって吸収のされ方が違うため、「お腹ならお腹」、「太ももなら太もも」と同じ部位に注射しましょう。
- 同じ場所に繰り返し何度も注射していると、ききめが悪くなるので注射する場所は毎日変えましょう。前回注射したところから、2~3cm離れたところに注射しましょう。

- 消毒用アルコール綿
消毒用アルコールは病院から支給された物をご使用ください。
使用済みのアルコール綿はご家庭の「燃やせるごみ」と一緒に捨てて良いです。
- 針の処理方法
使用後の注射の針は、ふたの付いた缶やビンなど針が突き通らない容器に入れ、まとめておいて、医療機関受診時に注射室あるいは薬剤部に持ってきてください。
医療廃棄物となりますので、ご家庭の他のゴミと一緒に捨てないでください。

- 注射薬の保管
使用前の注射薬 → 凍らせないように冷蔵庫で保管
※一度でも凍ってしまった物は使わないでください。
使用中の注射薬 → 冷蔵庫には入れず、室温で直射日光などを避けて保管
- 注射前後での注意点
使用前:【特定薬剤に限る】
混合型インスリンとNインスリンはゆっくりと10回以上振ってから使いましょう(白濁液を均等にするため)。
使用後:注入ボタンを押しきった状態のままゆっくり6秒以上数えると効果が出ます(すぐに抜くと液が身体の外に漏れてしまうことがあります)。

骨粗鬆症治療用製剤について
- 注射を打つ部位
皮下注射の場合には、お腹(腹壁)、太もも、上腕(※テリパラチドBS注のみ)が良いです。
- 注射部位によって吸収のされ方が違うため、「お腹ならお腹」、「太ももなら太もも」と同じ部位に注射しましょう。
- 同じ場所に繰り返し何度も注射していると、ききめが悪くなるので注射する場所は毎日変えましょう。前回注射したところから、2~3cm離れたところに注射しましょう。

- 消毒用アルコール綿
消毒用アルコールは病院から支給された物を誤使用ください。
使用済みのアルコール綿はご家庭の「燃やせるごみ」と一緒に捨てて良いです。
- 針の処理方法
使用後の注射の針は、ふたの付いた缶やビンなど針が突き通らない容器に入れ、まとめておいて、医療機関受診時に注射室あるいは薬剤部に持ってきてください。
医療廃棄物となりますので、ご家庭の他のゴミと一緒に捨てないでください。

- 注射薬の保管
- テリボン皮下注オートインジェクター
1回使用の製剤のため、再使用はしないでください。 - テリパラチドBS皮下注キット
1本で28日使用できます。使用開始日より28日を超えて使用しないでください。
使用前・中の注射薬 → 凍らせないように冷蔵庫で保管
※一度でも凍ってしまった物は使わないでください。
アナフィラキシー補助治療用について
- 注射を打つ部位
◇大腿部の前外側に注射してください。
- 緊急時は衣服の上からでも注射可能です。

- 使用前の注意点
安全キャップを外すと、予期せぬ時に作動することがあるため、必要となるまで安全キャップを外さないようにしましょう。
- 使用に際しての注意点
有効期限に注意して、有効期限が来る前に新しい製品の処方を受けてください。
- 使用後の注意点
一度注射すると、再度注射しても薬液は放出されません。同一製剤を再投与することはできません。
- 注射薬の保管
15℃~30℃で保管ください。冷所または日光のあたる高温下等に放置しないでください
お子さんに上手に薬を飲ませるための工夫
- 授乳後や食後は、満腹で薬を飲んでくれなくなることがありますので、授乳前・食前の空腹時にお薬を飲ませてあげるのがおすすめです。
- 苦い薬などを食べ物などと混ぜた際には作り置きはせず、1回分を服用直前に混ぜましょう
(長時間放置により、薬が変質したり、汚染の原因になります) - 子供が寝ている時には、無理に起こさず、目が覚めたときにその分を飲めるようにしましょう。また、次の分があるときは、少し遅らせましょう
- 楽しい雰囲気で、お薬を飲ませてあげましょう
お薬を飲むときは、「楽しい時間だよ」という雰囲気をつくれるように心がけましょう。
その他、お困りことなどがありましたら当院薬剤部にご相談ください。

妊婦さんとお薬
- 妊娠中にお薬を使うことは、「赤ちゃんのために避けるべき」と思う方が大半ではないでしょうか?しかし、全ての人に当てはまるわけではありません。
妊娠中に病気になったときは、妊娠中であることを病院・薬局で必ず伝えてください!
医師は、赤ちゃん・お母さんに対するお薬のメリットとデメリットを考えて、お薬を処方します。薬剤師も安全性などに問題がないか確認します。 処方されたお薬は、指導されたことを守り正しく使用しましょう。
「風邪をひいてしまった」「花粉症が辛い」「咳が止まらない」など困った症状がありましたら受診してください。妊娠中でも安全性の高いお薬を選択します。

錠剤又はカプセルが飲みにくい方への工夫
簡易懸濁とは?
内服直前に錠剤又はカプセルを微温湯(55℃)に溶かして液体として服用する方法です
- 容器に20mLの微温湯(55℃)を入れ、そこに錠剤又はカプセル入れましょう
※「簡易懸濁法に適さない薬品」や「簡易懸濁法に別の条件が必要な薬品」もありますので、事前に確認しておきましょう - 軽く混ぜましょう
- 10分程度置きましょう
- しっかりと錠剤又はカプセルが懸濁しているかを確認しましょう
※懸濁とは…薬の粒が完全に溶けきってはおらず、液体の中に散らばった状態のことです。 - 容器の中に残らないように服用しましょう
