医療従事者向け情報

リハビリテーション機器紹介

MYRO

上肢訓練機器MYRO ®(マイロ)
リハビリテーション部ではtyromotion(タイロモーション)システムのタッチスクリーン型の上肢訓練機器MYRO®を2020年に県内初導入しました。お子さんから高齢者、障害レベルに関係なくゲーム感覚で訓練が可能で、上肢の機能改善や高次脳機能障害の訓練など幅広く使用できます。また、アタッチメントを使用して回転・押し・引きの力・持つ・握る・つかむ・つまむ動作など画面を通して行うこともできます。高さや傾斜が調節可能で、病棟のベッドでも車椅子乗車などの坐位や立位など様々な肢位で利用できる機器です。
一般的な適応
  • 脳卒中
  • 外傷性脳損傷
  • 脊髄損傷
  • 脳腫瘍
  • パーキンソン病
  • 多発性硬化症
  • 脳性麻痺
  • 筋萎縮性側索硬化症
  • 髄膜炎
  • 脳炎
  • 筋ジストロフィー
  • ネグレクト
  • 上肢近位部の骨折

ドライビングシミュレーター(Honda セーフティナビ)

当院では脳血管疾患等、高次脳機能障害を有する患者様に対して、四輪の運転再開に向けて支援を行っています。その評価の一環として、ドライビングシミュレーター(Honda セーフティナビ)を導入しています。
実施に関しては、リハビリテーション科、脳卒中科の医師と作業療法士で連携を図りながら進めています。
運転環境の模擬的な再現により、運転操作の手足の複合的動作を楽しみながら行うことができます。
一般的な適応
脳血管疾患等の影響で高次脳機能障害が存在、または可能性のある患者

筋機能解析運動装置:サイベックスノルム

一般的な適応
筋力の強さを数値化して客観的な評価が可能
安全性が高く、年齢や性別を問わず測定が可能
検査の再現性が高く、トレーニング効果が実感しやすい
実際に関節の運動時の筋力評価が可能であり、競技活動に直結した筋力測定が行える

G-TES1000

リハビリテーションの現場では、患者様の全身状態等の影響で負荷が思うようにかけられない現状が多くあります。

ベルト全てが電極となっており、足の周囲に巻き付けることで電気が筒の状態となって下肢全体に流れます。また電極面積も非常に大きくなるため、一カ所当たりの電位分布が分散され、痛みを感じずに強い筋収縮を行える様になりました。更に、体内の70%の筋肉を占めている下肢全てを動かすことで、エネルギー消費を高め、効果的な運動代用も行えます。
一般的な適応
  1. 重度の循環器・呼吸器疾患に対しても他動運動のため、動悸や呼吸困難を伴わずバイタルも安定して運動が行える
  2. ICUでの鎮静状態など随意運動が困難な症例でも、筋萎縮予防や術後高血糖を抑制する
  3. 整形術後免荷を伴う場合や起立性低血圧症で自重を掛けられない場合でもベッド上で安全に運動が行える
  4. 麻痺や寝たきりで既に筋力や随意性が低下した患者への運動
  5. 疼痛が強い、意識障害など筋収縮が入りにくい症例への対応
  6. 透析中の運動や運動モチベーションが低下した患者への対応