③爪白癬（つめはくせん）

足の爪が、白く濁った、分厚くなったという症状はありませんか？その様な症状がある場合、爪白癬（つめはくせん）の可能性があります。

【爪白癬とは】
白癬とは、一般的には水虫とよばれる、真菌（カビ）の一種による感染症です。ケラチンという蛋白質を栄養にします。ケラチンが存在する皮膚や爪、毛などに感染します。爪に感染した場合を、特に爪白癬と呼びます。爪白癬になると、爪の先が白く濁り、徐々に、全体が分厚く変形してきます。

【爪白癬の治療】
爪が濁り、変形する原因には、爪白癬の他にもいろいろとあります。そのため、治療前に、顕微鏡などで真菌がいることを確認し、爪白癬ときちんと診断してから治療を開始することになります。

爪白癬の治療方法には、飲み薬と塗り薬とがあります。
効果は、飲み薬の方が、高いです。ただ、副作用の確認のために採血検査が必要です。また飲み合わせの関係で飲むことが出来ない場合があります。一方、塗り薬は、効果は劣りますが、採血検査や飲み合わせの問題を考慮しなくてもよいという長所があります。
爪白癬自体が、直接かゆみなどの原因にはなりませんが、爪の変形が痛みの原因になることもあります。また、他の部位や他の人の白癬の原因になる可能性もあります。きちんと治療をして治してしまうのが望ましいと思われます。

皮膚科 鄭柄貴