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看護師

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看護師 中田 清子

浜名湖エデンの園フットケアメイン担当職員
2004年4月聖隷福祉事業団入職
2012年4月浜名湖エデンの園へ異動(居室サービス課看護係)
聖隷に入職後、メディカルフットケアリスト(2009年)、
フットケア学会認定フットケア指導士の資格を取得(2017年)

有料老人ホームの看護師は、入居者の受診相談やお困りごとの相談を受け適切に受診につなげること、体調やお薬の管理を行い、必要に応じて食事や機能訓練といった他部署や多職種と連携を図って、ご入居者の健康と生活を支えています。

フットケアとは

足指や足裏のタコやウオノメ、巻きこんだ爪や厚くなった爪などの足のトラブルを改善・予防するために、皮膚の厚い部分の除去や適切な爪切りなどを行う足のトラブルの改善・予防ケア。ご自分で爪が切れない方の爪切りも行っている。 現在、当園では3名の職員でフットケアを行っている。約30名の入居者が利用。
足のトラブルが元で歩けなくなることもあるため、フットケアは重要。いつまでも自分の足で元気に歩きたい、という気持ちは誰しもが持つ願望。介護職員から足のトラブルの報告を受けたり、ご本人から相談があったりすることでフットケアが開始される。
技術面の向上を目的に、フットケアの勉強を重ねた。肥厚爪や巻き爪の方には、通常の爪切りでは爪が切れないため、ニッパーなどいろいろな道具を用いて適切な処置をする。
合わない靴を履いていて爪が前に伸びずに上に盛り上がって肥厚爪になったり、深爪にし過ぎていることで周辺の肉が爪を覆うようになり巻き爪になったりする。

フットケアとは

高齢者施設の看護師になったきっかけ

看護師になったきっかけ

聖隷に入職する前は、急性期病院で手術室の看護師として勤務していた。 高校の同窓会に行った際、市役所勤めの同級生との会話で「老健って知ってる?」と聞かれた。その時、看護師として長年勤めてきたけれど、手術室のことしか知らない、自分は福祉のことは全く知らないことに気づかされた。「これから両親も年老いていくのに、高齢者のことも何も知らない」と感じた。勉強しようと思っていたところ、求人広告に家の近くの有料老人ホームが掲載されていた。1年勉強しに行こうと就職を決めたが、「1年じゃ短すぎて勉強にならない(足りない)」と当時の上司に言われ、確かにそうだな、と納得してもうちょっと長く勤めようと思った。その間に高齢者看護の魅力に気づき、そのまま勤め続けて現在に至る。

「フットケア」との出会い

聖隷に入職後、当時の上司の勧めで、フットケアの勉強をすることになった。学会や他施設の見学などにも行かせてもらった。本格的に勉強を始め、仕事の合間にスクールに通い約1年間50時間近くの講習を受けたと記憶している。高齢者施設に入職したことで、「フットケアの重要性」を認識した。聖隷は研修等に積極的に参加させてもらえる⇒やりたいことを見つけて極められる環境が整っていると思う。

「フットケア」との出会い

高齢者施設の魅力

「フットケア」との出会い

身近に高齢者がいなかったので、それまで高齢者との接点がなかったが、勤め始めると高齢者と話すのがとても楽しいと感じた。フットケアを担当するようになってからは、「あんなに足が痛かったのに、すごく楽になって歩けるようになった」などと直接感謝の言葉をいただくことも増え、とても嬉しくさらに楽しくなった。「フットケアのスペシャリスト」として、自信をもって仕事ができることも、モチベーションアップに繋がっている。フットケアが自身の強みになっている(フットケアに係る業務は全体の3~4割程度だが、フットケアをやれていることで長く高齢者施設で働いてこられたと思っている)。自身の専門性を活かせていることが嬉しい。もっとどの職員も専門性を高めていけたらいいと思う。モチベーションを高く保てることはとても重要。これからもフットケアの技術を高め、多くのご入居者の足の健康を守っていきたい。
高齢者施設に就職する=看護師として全てに対応できないといけない、と捉えがちになり、自身も転職する際に不安はあった。
常に医師の傍らにいるわけでなく、自分の判断に委ねられる不安やプレッシャーを感じる時もあるかもしれないが、一時的な関わりでなく、その人が生活している場で、その人の背景や思いを理解しながらじっくりとその人に向き合えるのが、高齢者施設の良さ。生活面を見てその人に寄り添うことができる。

手入れで足は変わる!

足をしっかり洗えなくなると、角質が溜まり、爪の周囲に固まって爪との区別がつかないほどになる。高齢者ならではの必要なケア。
足湯⇒角質を柔らかくする保湿液に足を浸す⇒角質を除去⇒爪の手入れをする
最近は、自身の周りでもフットケアに興味を持ち始めた職員が複数いて、嬉しい。後任もしっかり育てていきたい。

ご入居者の施術1回目