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免疫力を高めるための食生活


新型コロナウイルスが拡大し緊急事態宣言が延長されました。感染防止の最良の手段は三密(密閉、密集、密接)を避けることと手洗いやうがいなどの衛生習慣です。これらを守ることを前提にしたうえで、体の免疫力を高めウイルスに負けない体を作るためには食事が重要です。そこで今回は「免疫力を高めるための食生活」についてご紹介します。

免疫ってなに?

免疫とは、ウイルスなど体に害を及ぼす敵(異物)から、体を守る仕組みのことをいいます。食事から摂る様々な栄養成分の相互作用により、私たちの体はウイルスと戦い健康を維持しています。最近では「新型コロナウイルスに○○が効く」等の情報を耳にすることもありますが、特定の食品やサプリメントで免疫力を増強したり、ウイルス感染の拡大を抑えることはできません。免疫を高めるためには、特定の栄養素に依存するのではなく、いろいろな食品から、栄養バランスの取れた食事をとることが有効です。

1日3食バランスよく食べて免疫を高めましょう

免疫力を高めるために食生活で大切なことは、「1日3食バランスよく食べること」です。“パンと飲み物だけ”の食事や“ご飯を抜く”など偏った食事は栄養素が不足し、免疫システムが機能しにくくなり、ウイルスに対する抵抗力は低下します。一方、肥満や糖尿病などの過剰栄養も免疫力の低下を誘発します。外出の自粛により自宅で過ごす時間が長くなると、欠食や間食、飲酒量が増える可能性があります。生活のリズムを整え、主食(ご飯、パン、麺)、主菜(肉、魚、卵、大豆製品)、副菜(野菜、海藻、きのこ)をそろえた食事をすることで、必要なエネルギー、栄養素が摂取できます。また、お菓子やアルコールなどの嗜好品は食生活の中で楽しみとして捉えられるため、200kcal程度を目安にするとよいでしょう。さらに、食物繊維の豊富な食材や発酵食品を積極的にとると腸内環境が整い、免疫力が高まります。2019年2月の栄養コラムもご覧ください。
自宅で過ごす時間が増えているこの機会を利用して、料理に挑戦したり、旬の食材を楽しんでみるのもいいですね。
適度な運動や十分な睡眠もとり、ウイルスに負けない体を作りましょう!
(原稿作成:聖隷健康サポートセンターShizuoka 管理栄養士 坂東 知里)