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こめ食のススメ


新型コロナウィルス感染を抑えるための「新しい生活様式」が公表されて、約2ヶ月が経過しました。以前よりは落ち着きを取り戻しつつありますが、外出を控える中で外食の機会が減り、食生活も変化していることと思います。皆様の食事環境はどうでしょうか?

孤(こ)食が増えていませんか?

家族や友人、職場の人や地域の人など、誰かと一緒に食事をすることを共食といい、逆に1人で食事をすることを孤(こ)食といいます。また、こ食には、注意すべき6つのこ食があります。

注意すべき6つのこ食
  1. 孤食…1人で食事をすること
  2. 個食…家族の中で、個々が違ったものを食べること
  3. 固食…自分の好きなものばかり食べること
  4. 濃食…味の濃いものばかり好んで食べること
  5. 小食…食べる量が少ないこと
  6. 粉食…粉物の主食を好んで食べること

粉(こ)食が増えていませんか?

 スパゲッティやお好み焼き、パンやピザなど…5月の連休中は、私も気がつけば粉物の昼食が多くなっていました。今回はそんな私自身への自戒の意も込めて、⑥の粉食についてお伝えしていければと思います。
 一時期、スーパーから小麦粉やホットケーキミックス、お好み焼き粉などが品薄になった背景には、在宅勤務の増加や学校の休校、外出の自粛による、家庭での粉食の増加があると言われています。一般的にパンやピザ、パスタなど粉を使った主食は、ご飯を主食にしたときと比べて、脂肪や糖質が多くなりやすくなります。また1人当たりの米の年間消費量は減少傾向にあり、昭和37年度の118kgから、現在はその半分程度まで減少しています。学校での週3回以上の米飯給食の実施は、米の消費拡大の取り組みの1つですが、休校に伴う給食の中止期間もあり、今年度の米の消費量はさらに減少が予測されます。
 1人1人が1週間に1回、主食をご飯にする食事を増やすと、計算上約3kgの米の消費量増加になります。家での調理が難しい場合も、外食・テイクアウトなどを検討する際に、少しこめ食を意識することで、日本の農家支援につながります。
日本の食糧自給率を維持するためにも、こめ食を意識して取り入れていきましょう!!
*参考(米をめぐる関係資料:農林水産省 第三次浜松市食育推進計画)
(原稿作成:聖隷健康診断センター 管理栄養士 伊熊美紀)