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近年急増中!アニサキスによる食中毒に気をつけましょう


アニサキスによる食中毒(アニサキス症)は近年急増しています。
急増の理由として、冷蔵冷凍技術の発展で魚介類を生で食べる機会が増えたことが考えられています。
魚介類を安心安全に食べるために、アニサキス症の特徴と気をつけたいポイントを紹介します。

アニサキスって何?

アニサキスは寄生虫の一種で、サバ、イワシ、アジなどの多くの魚介類に寄生しています。

なぜ起こる? どんな症状?

アニサキス幼虫が寄生している魚介類を“生”で食べることで、アニサキス幼虫が人の胃壁や腸壁に侵入してアニサキス症を引き起こします。
多くは胃壁への侵入で食後数時間~10数時間に、みぞおちの激しい腹痛、吐き気、嘔吐をおこします。
アニサキス症が疑われる際は速やかに医療機関を受診してください。

アニサキス症

気をつけたいポイント

1. 新鮮なうちに速やかに内臓を取り除き、内臓は食べない
  アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死亡し時間が経過すると内臓から筋肉に移動します。
  新鮮なうちに速やかに内臓を取り除くことで喫食部分の筋肉への移動を防ぎます。

2. 目視で確認し、アニサキス幼虫を取り除く
  長さ2~3㎝、幅0.5~1㎜くらい、白色の少し太い糸のように見えるアニサキス幼虫を取り除きます。

3. 生食を避ける
  アニサキス幼虫は60℃で1分以上の加熱で死滅します。鮮度が落ちた魚は生食を避け、加熱することをおすすめします。

魚は一度冷凍する

4. 生食する場合は、一度冷凍保存する
 アニサキス幼虫は-20℃で24時間以上の冷凍で死滅します。
 生食する場合は、一度冷凍し解凍することをおすすめします。
安心安全に魚料理を楽しむために気を付けたいポイントに注意して、アニサキス症を予防しましょう。


聖隷健康診断センター 管理栄養士 三ツ矢有里
2024.7.5掲載

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