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よく噛んで食べることは健康への第一歩


はやぐい

皆さん、食事はゆっくりとよく噛んで食べていますか?日々の忙しさに追われて、つい速食いになってしまうことはありませんか?
 
食事は「よく噛んでゆっくり食べた方がいい」といわれますが、それには理由があります。よく噛んで食べることのメリットを知り、食事に時間をかけることを意識してみませんか。

よく噛んで食べることのメリット

  • 肥満や生活習慣病予防になる
速食いの習慣がある人には肥満者が多いことがわかっています。肥満は脂質異常症や糖尿病など生活習慣病の原因となります。
よく噛んで食べることで速食いを改善し、肥満や生活習慣病予防につながります。

  • 消化機能の負担を軽減する
噛むことにより口腔内で食べ物が粉砕され、消化吸収しやすくなり胃腸の負担を軽減します。

  • 口内環境を健康に保つ
噛むことで唾液が分泌されます。唾液には口内を掃除し洗い流す自浄作用や、細菌を抑える抗菌作用があり、
虫歯、歯周病を予防し、口内環境を健康に保つことにつながります。
 

よく噛む対策

 
  • ながら食べをしない
デスクでパソコン操作をしたり、テレビ、スマートフォンを見たりしながら食事をすると、食事や噛むことに集中できず、よく噛まずに速食いになる可能性があります。食事に集中してよく噛んで食べることを意識することが大切です。

 
  • 歯ごたえのある食材を食べる、食材を大きめにカットする
根菜類や海藻類、キノコ類など噛みごたえのあるものを取り入れる、食材を大きめにカットすることもおすすめです。食材を飲み込むまでに自然とたくさん噛むことが必要になり、よく噛めます。

 
  • 歯の健康を守るために歯科健診を受けましょう
よく「噛む」ためには「噛める」ことが重要であり、歯の健康を維持することが大切です。
食事をよく噛んで、時間をかけて食べることで肥満や生活習慣病になるリスクを減らせます。
健康でいるために、できることから意識して取り組んでみてください。

【注】「速食い」は食べるスピードが速いこと(eating fast)を意味し、「早弁」のように食べる時間帯が早いことを意味するものではありません。よって本稿では、本来の意味を正確に表現する「速食い」を用いることとしました。
厚生労働省 e-ヘルスネットより参照

聖隷健康サポートセンターshizuoka 管理栄養士
大河原 梨佳

2025.2.19掲載