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味覚の感受性、高めませんか?


ケーキ、スナック菓子、ラーメン、ステーキ、ファーストフードなど、おいしいと感じるものは、甘い・塩辛い・脂っこいなど味のはっきりしたものです。これらを食べると、脳がおいしいと認識し、脳は喜び、幸福感を得ます。しかし、味のはっきりしたものばかりを食べていると、味覚の感受性が低下し、味のはっきりしたものを食べないと満足できなくなります。また、味覚の感受性が高まると、薄味や素材そのものの味でも満足できるようになり、摂取カロリーや塩分、糖分、脂の摂取量が減り、生活習慣病の予防・改善につながります。

舌には味を感じる「味蕾(みらい)」という細胞があります。
細胞は約10日で生まれ変わるため、味覚を鍛えることで味覚の感受性を高めることができます。

味覚の感受性を高める食べ方

①「旨み」のあるものをとり入れる

旨みの多い食品:昆布、緑茶、のり、魚介類、肉、野菜、 きのこ等
旨みは、人がおいしいと感じる要素の1つです。旨みの代表は「だし」です。手軽な方法でだしをグレー
ドアップしてみませんか。例えば、だしの素ではなく、市販のだしパック(添加物や調味料を使用していな
いもの)を使ってみるのもいいですね。
・水出し(煮干しや昆布等を冷蔵庫で一晩水に入れて浸けておく)
・電子レンジを利用(かつお節等を入れて600wで2分間加熱)
また、旨みは複数の食材を組み合わせるとより強く感じます。いろいろな種類の野菜やきのこを組み合わせ、具だくさんのみそ汁やスープを作ってみましょう。

② ゆっくりよくかんで食べる

よくかむと味物質が唾液に抽出され、この物質が味細胞に到達することで、味を感じます。特に旨みは他の味よりも唾液の分泌を促し、味の感受性を高めます。

③ いろいろな味を意識して食べる

食べる時に、5つの基本の味(甘味、酸味、塩味、苦味、旨み)のうち、どの味を含んでいるのかを考えながら食べてみましょう。単純な味では、もの足りないと感じるようになります。



味覚の感受性が高まると、食事の満足度も上がります。
今年の冬は旬の食材そのものの味を楽しみ、生活習慣病を予防しませんか。