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心の栄養足りていますか?


朝の冷え込みが厳しくなり、冬の気配が感じられるようになってきました。
冬になると、寒さからか寂しさや不安を感じることが多くなりませんか。
今年は特に、新型コロナウイルス感染症の影響から離れている家族や友人に会えなかったり、外出機会が減ったりすることで少し心が疲れてきた方もいるのではないでしょうか。食生活は心の変化にも関係しています。

ストレスで過食の原因

ストレスとは、外部からの刺激などによって体の内部に生じる反応をいいます。
ストレスは大きく分けて急性と慢性の2つの種類があります。

急性ストレス:試験や発表前のドキドキした状態です。
→交感神経が活発になり食欲は一時的に低下し、終わると空腹感を感じます。
慢性ストレス:毎日のように怒られているなど、常にストレスがかかった状態です。
→ストレスに耐えるため、ストレスホルモンが分泌され食欲が増進し、脂肪は溜め込まれます。

バランスの良い食事で心も身体も元気に

偏った食事は、栄養バランスを崩す原因になります。主食・主菜・副菜を揃えた食事をすることで必要な栄養素をきちんと摂取することができます。
ストレス負荷時には、脳のエネルギー源となる糖質やたんぱく質を摂取する必要があります。また、ストレスがたまるとビタミンC、ビタミンB群が消耗されます。これらのビタミンを多く含んでいる肉、魚、野菜、果物を摂り入れていくと良いでしょう。
お茶に含まれているテアニンという成分がストレスを解消するという報告もあります。

ストレスと上手に付き合いましょう

ストレス発散のために美味しいものを食べると明るい気持ちになりますが、暴飲暴食は注意が必要です。エネルギー過多や栄養バランスの偏りを引き起こし、血液データや精神状態を更に悪化させてしまいます。低カロリーの食品を選択することや、量を決めて食べると良いでしょう。また食べたくなったら運動をする、歯を磨くなど置き換えてみるのも大切です。
一人で抱え込まず、電話やリモートを使いながら誰かに相談したり、趣味を作るなど自分にあったストレス解消法を見つけてみてはいかがでしょうか。心の栄養をとるためにバランスの良い食生活を心掛けていきましょう。


(原稿作成:聖隷健康サポートセンターShizuoka 管理栄養士 藤野 桃香)