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ノンアルコールのはなし


もうすぐ夏を迎えるこの時期、「ビールが美味しくなる!!」と感じる方も多いのではないでしょうか。
栄養指導をしているとき、「毎年、夏はお酒が増える」「コロナ禍で家飲みが増えた」と話される方が少なくありません。

急速に商品展開を続ける ノンアルコール飲料

2007年飲酒運転厳罰化や、人々の健康意識の高まりを背景に、ノンアルコール飲料は急速に商品展開を続けています。
0kcalのものから始まり、今では、特定保健用食品(トクホ)やホップの香りを生かした商品などが登場しています。

ノンアルコールの定義

お酒が好きな方の強い味方である“ノンアルコール飲料”が登場したのは、2009年でした。
一般的に、ノンアルコールとはアルコールを全く含まないものを指すことが多いのですが、アルコール分が1%未満であれば「ノンアルコール」の表示ができるルールとなっています。
アルコール分が0.00%なのか、0.9%なのか、表示を確認した上で、用途に合わせた選択ができると良いですね。

「カロリーゼロのビールにしています。」は間違い!?

ビールを含め、アルコール飲料には必ずエネルギー(カロリー)があります。なぜなら、アルコール1gのエネルギーが約7kcalだからです。つまり、カロリーゼロになるためには、アルコール分を含まないことが大前提となります。
近年、様々な商品が登場するとともに、食品表示もバリエーション豊かになりました。その中でも「○○ゼロ」「○○無添加」というものをよく目にします。カロリーゼロ、糖質ゼロ、プリン体ゼロ、甘味料無添加、香料無添加など、何がゼロ・無添加なのかしっかりと表示を確認し、理解した上での活用をおすすめします。
表示 表示基準
カロリーゼロ 100mlあたり5kcal未満
糖質ゼロ 100mlあたり糖質0.5g未満
プリン体ゼロ 100mlあたりプリン体0.5mg未満
○○無添加 ○○を一切使用していない

節酒への活用

生活習慣病やがんの予防のためには、週2日の休肝日と、1日あたり日本酒換算で1合(ビール換算で500ml)までとすることが推奨されています。
なかなか節酒が難しい方は、ノンアルコール飲料や甘みのない炭酸水などの代替品を検討してみてはいかがでしょうか。
いつまでも美味しく飲食できる人生を続けるために、アルコールの楽しみ方を見直すきっかけにしていただければ幸いです。
聖隷予防検診センター 管理栄養士 安藤 久実