「臨床工学技士」は、1988年に誕生した医療技術職の国家資格で、主に医療機器の保守管理及び臨床立会い時の機器操作を業務としています。
- 安全な医療機器の提供
- 費用対効果を考慮した医療機器の保守管理
- チ-ム医療への参画
- 効果的な人材育成
入職時は「中央管理室」「OP室」「透析室」いづれかに配属されますが、年1度のキャリア面接時に、携わりたい部署を確認し次年度教育を実施するように調整しています。
CE室の教育方針は、「スタッフの「やりたい」から質の向上を行う」です。スタッフのキャリア支援を通して、活き活きと働ける職場作りを目指しています。
CE室管理体制
返却された機器の終業点検
人工呼吸器をはじめとして医療機器は中央管理方式をとっています。この方式は、医療現場(病棟など)が必要な時に中央管理室から機器を借り、使用が済めば返却するというものです。医療機器を安全に効率よく運用する事ができ、これらは コンピューターを用いて情報管理をしています。
Dr.ヘリ
Dr.ヘリ機器点検
Dr.ヘリは、救急現場で迅速に本格的救急医療を行うためのシステムです。 当院では2001年10月から正式なDr.ヘリ導入促進事業として運用を開始し、静岡県西部~中部を運航範囲としています。
Dr.ヘリには救急現場での初期治療に必要とされる医療機器が搭載されています。CEはそれらを毎日点検し、安全で迅速な治療をサポートしています。
人工呼吸器業務
患者が安全に呼吸器を使用できているかを毎日点検し、患者に合った呼吸器設定をDr.と話し合いながら決めていきます。
在宅で呼吸器を使用される患者が安全に呼吸器を使用できる様に導入時に指導することもあります。
また呼吸器ではありませんが、SAS(睡眠時無呼吸症候群)患者が使用しているCPAP装置の点検も毎日行っています。
CE内カンファレンス
人工呼吸器点検
スタッフ教育
人工呼吸器勉強会
おおぞら療育センター業務
おおぞら療育センター
おおぞら療育センターでの呼吸器点検
RST業務
CEはRSTの中で人工呼吸器のスペシャリストと位置づけられています。患者にとって最適な換気設定、条件の提案などを行います。その他にも、CEとして安全な呼吸器の使用方法についての講義、勉強会を開催しています。
RSTカンファレンス
豚肺を用いたRST主催の勉強会
ステントグラフト内挿術業務
CEの業務としては、2名体制で、1名は心臓カテーテルと同じように清潔野に入りサードアシスタント業務(心臓カテーテル係の項参照)を行っています。もう1名は外周り業務でデバイス出しやIVUS操作を行います。
デバイス水通し
デバイス準備
人工心肺業務
人工心肺関連機器
人工心肺管理
da Vinci(ダ・ヴィンチ)業務
da Vinci(手術支援ロボット)
また、2016年よりda Vinciでの腎部分切除術が保険適用になり手術が開始、2018年より肺葉切除術が保険適応になり手術が開始、2019年3月より消化器外科の手術が開始され活躍の場が増えてきています。新しい術式が始まる前にDr. Nsと共にシミュレーションを行いスムーズな導入ができました。
(1)手洗いをして清潔なガウンを身に付け
ペイシェントカートへのドレーピング
(2)カメラケーブルへのドレーピング
(3)その他、光源装置、気腹装置、電気メスの操作を行います。
アライメント調整(3D画像を作るためのカメラ調整)
(4)ペイシェントカートのロールイン
神経生理モニタリング業務
神経生理モニタリング
整形ナビゲーション業務
ナビゲーション操作
透析開始時の穿刺と介助
病棟Ns対象の透析・CHDF勉強会
災害時の訓練
水質管理
導入患者指導
透析効率、栄養管理
体液量測定(InBody)の様子
そこからCE、Ns、Dr.間で話し合い透析条件に反映しています。
患者受け持ち業務
患者受け持ち業務
特殊血液浄化療法
心臓カテーテル業務
血管内イメージング装置の操作
セカンド・サードアシスタント業務
サードアシスタント業務
清潔野に入ることによって、よりカテーテル治療に参加しているという意識が生まれます。治療の状況も把握しやすくなり、リスクが高い場面などではより早い対応が期待されます。
CAGセカンド業務
セカンド業務
デバイス関連業務
ペースメーカプログラマ操作
透視装置操作
デバイス外来
ペースメーカ外来でのデバイスチェック
定期検査では、プログラマを使って電池の状態、リード線の状態、不整脈の有無などの情報を読み取ります。当院では月に2回ペースメーカ外来を設け、20~30名の患者をCE2名体制でチェックしています。1人がプログラマにてチェックを行い、もう1人がデータベースにチェックデータを入力しています。
アブレーション治療業務
ポリグラフ・スティムレーター操作
補助循環業務
スタッフトレーニング
2012年よりCEが内視鏡メンバーの一員として1名参入し、2018年現在はCE2名常駐しています。
業務内容は、検査介助、スコープ洗浄履歴管理、細菌検査管理、内視鏡機器の点検管理、スコープ洗浄を行っています。
検査介助
スコープ洗浄履歴管理・細菌検査管理
内視鏡機器の点検管理、スコープ洗浄
その他検査
検査介助業務
スコープ洗浄
マンモトーム業務
マンモトーム始業点検
キャリアラダーとはキャリアアップのための“はしご(ラダー)”という意味です。求められる技術や知識を年次によって5段階に分けたうえで、各レベルで到達すべき具体的目標が設定されることによりはしごを昇るように着実にステップアップでき、客観的な評価ができるシステムです。
専門血液浄化臨床工学技士 | 1名 |
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専門呼吸治療臨床工学技士 | 1名 |
専門手術臨床工学技士 | 1名 |
認定集中治療臨床工学技士 | 2名 |
認定医療機器管理臨床工学技士 | 3名 |
透析技術認定士 | 14名 |
呼吸療法認定士 | 15名 |
体外循環技術認定士 | 6名 |
消化器内視鏡技師 | 4名 |
心血管インターベンション技師 | 3名 |
第一種ME技術認定士 | 4名 |
臨床ME認定士 | 3名 |
腎代替療法専門指導士 | 1名 |
部署 | 種別 | 件数 | |
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血 液 浄 化 業 務 | 血液透析 | 外来透析 | 11,842 |
入院透析 | 2,359 | ||
特殊血液浄化 | CHDF | 107 | |
免疫吸着 | 13 | ||
血漿交換 | 16 | ||
血球成分除去療法 | 0 | ||
腹水濃縮濾過再静注法 | 16 | ||
吸着式血液浄化療法 | 4 | ||
カテ室業務 | 心臓電気生理検査総数 | 24 | |
アブレーション | 132 | ||
ペースメーカ新規植え込み | 64 | ||
ペースメーカ交換 | 20 | ||
植え込み型除細動器 | 15 | ||
両室ペーシング | 4 | ||
循環器(心血管) | 治療件数 | 327 | |
検査件数 | 549 | ||
その他 | 治療件数 | 100 | |
検査件数 | 56 | ||
手術室業務 | 臨床業務立会い件数 | 整形外科自己血回収 | 81 |
内視鏡機器操作介助 | 1,700 | ||
レーザー装置操作介助 | 242 | ||
眼科手術 | 162 | ||
ナビゲーション | 93 | ||
デモ機器対応 | 42 | ||
外科用放射線イメージ | 445 | ||
CUSA・ソノペット | 69 | ||
ダヴィンチ | 127 | ||
術中誘発電位モニタリング | 心臓血管外科 | 6 | |
脳外科 | 17 | ||
整形外科 | 211 | ||
その他 | 7 | ||
体外循環関連業務 | 体外循環症例数 | 66 | |
緊急症例 | 18 | ||
人工心肺中無輸血数 | 33 | ||
心外科自己血回収 | 127 | ||
ハイブリッド手術 | TAVI | 21 | |
その他 | 30 | ||
手術室清潔操作介助 | 30 | ||
補助循環業務(ECMO、IABP、IMPELLA等) | 導入件数 | 62 | |
稼働件数 | 304 | ||
内視鏡業務 | 上部内視鏡検査 (CE立会い) | 検査 | 444 |
治療 | 15 | ||
下部内視鏡検査 (CE立会い) | 検査 | 235 | |
治療 | 207 | ||
ERCP (CE立会い) | 検査 | 1 | |
治療 | 0 | ||
気管支鏡 (CE立会い) | 検査 | 97 | |
治療 | 0 | ||
内視鏡総件数 | 5,552 | ||
内視鏡洗浄件数 | 2,932 | ||
呼吸器業務 | 使用中点検件数 | 5,662 | |
RST実施件数 | 27 | ||
導入件数 | 3 | ||
【院内】HFNC | 使用中点検件数 | 10 | |
導入件数 | 3 | ||
【在宅】HOT、CPAP、NPPV等 | 契約総件数 | 535 | |
患者教育実施件数 | 11 |
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