事業主体・運営主体について

エデンの園設置・運営団体「聖隷福祉事業団 高齢者公益事業部」についてご案内します。

聖隷福祉事業団とは

はじまりは結核治療

聖隷福祉事業団の事業は、1930年(昭和5年)、結核は死に至る病としておそれられていた時代に結核患者さんのお世話をすることから始まり、その後に診療所から病院へと充実した医療機関となりました。
また、結核の予防対策として始まった結核健診の仕事は、のちに成人病予防、人間ドック、労働安全衛生、健康増進等の事業を包括した保健事業部へと発展しました。

結核治癒後の社会復帰施設として始まった社会福祉事業の仕事は、のちにさまざまな利用者のための施設をつくり、今では南は鹿児島県奄美市から北は千葉県佐倉市まで、全国に事業所を持つ日本でも有数の社会福祉法人となりました。
さらには2000年に開始された介護保険対応の入所施設、在宅サービス事業、有料老人ホーム事業など、「保健・医療・福祉・介護」サービスを柱とした総合的なヒューマンサービスを提供する「複合体」となっています。

初期の結核療養小屋

初期の結核療養小屋 ©聖隷歴史資料館

静岡県浜松市を本拠地として、静岡県を中心に1都7県で事業を展開しています。

基本理念・事業概念図

基本理念

聖隷の事業概念図

シンボルマークの由来

聖隷福祉事業団ロゴ

ヨハネによる福音書13章には、最後の晩餐のとき、主イエスは「夕食の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいをとって腰に巻き、それから水をたらいに入れて弟子たちの足を洗い…」とあります。
当時、他人の足を洗う仕事は奴隷の役割でした。
キリストは弟子たちに行動をもって最後の教えを示しました。
これが聖なる神様の奴隷を意味する『聖隷』の語源となりました。

外側の二重円はこのたらいを表しています。内側の三つの円は、聖隷集団の使命である医療(赤)、教育(青)、福祉(緑)を象徴しています。中央の十字架はキリスト教を示し、すべての事業がキリスト教会の中から始まったことを示しています。

このマークは、故アルバート・アットウェル博士(アメリカ人、1978~81年聖隷学園に奉職)が、1980年に聖隷のシンボルとして考案したものです。

使命

いのちと尊厳のために

ひとりひとりの命と尊厳を守ります。

利用される人々のために

サービスを求める全ての人々に、誠実かつ献身的に仕え、その自立を支援します。

地域社会とともに

「保健・医療・福祉・介護」サービスを通して社会に貢献し、地域の人々との強い絆を育みます。

未来を築く

先駆的・開拓者精神で新たなニーズの発見に努め、常に課題に挑戦します。

最高のものを

ひとりひとりが専門職として倫理と誇りを持ち、最高の技術を提供します。

高齢者公益事業部とは

高齢者公益事業部は、エデンの園を中心とした有料老人ホーム事業を展開しています。

わが国は、世界に例を見ない速さで高齢社会への移行が進んでいます。昭和40年代の後半、高齢者の孤独・厭世への対応策として、さらに、高齢社会を予測し、企画し、事業として具体化したものが、私たちが推進する有料老人ホーム「エデンの園」です。
昭和48年、聖隷の本拠地、静岡県浜松市に第一歩を踏み出した「エデンの園」は、宝塚、松山、油壺へと伝播され、ニッセイ聖隷健康福祉財団が設置経営する奈良・松戸、東京都住宅供給公社が設置経営する明日見らいふ南大沢へと。さらに、浦安、横浜、藤沢においても展開をしています。
そして、時代の流れや社会制度の変化と融合しつつ、地域のニーズを勘案した在宅・福祉施設等との複合施設として、新たな住まいを模索しつつ成長を続けています。
全ては、ご入居者、ご利用者の為に。この姿勢は、始まりから今、そして将来にわたり変わることはありません。

事業部理念

私たちは、高齢者ひとりひとりを尊重し、自由で快適な生活の実現を支援します。

経営方針

  • ①聖隷理念の継承
  • ②新しい時代に向けた展開
  • ③聖隷らしいサービスの実現
  • ④聖隷人の育成
  • ⑤安全と質と効率の同時追求
  • ⑥永続性の確保
  • ⑦環境・省エネへの取組強化