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常務執行役員:服部東洋男(2021年10月号)パラダイムシフト(paradigm shift)

最近、「パラダイムシフト」という言葉を耳にすることが多くなりました。これまで、当たり前のように考えられていた行動や考え方が劇的に変化することなどに使われます。ガリレオの地動説やダーウィンの進化論、産業革命などがこれに当てはまります。19世紀の産業革命では、生産性の低い家内制手工業が大量生産をめざす工場へ変わり、資本主義の礎を築きました。反面、熟練工は仕事を失い、工場管理の事務職などホワイトカラーが活躍する時代となりました。21世紀の(第4次)産業革命では、そのホワイトカラーの仕事の一部はAIに置き換わるとも言われています。パラダイムシフトでは、変化に柔軟(レジリエンス)に対応することが求められます。


 ここ数十年で起きている、デジタル化も大きなパラダイムシフトです。代表的なモノは「電話」でしょうか。固定電話がコードレスになり便利になったかと思えば、1987年のサービス開始以来、一気に携帯電話が普及しました。音声通話からメール、写メ、着うた、おサイフケータイ…、そして、さらなる革命を起こしたスマートフォンは、電子決済やSNS、ゲームや動画など、リーンリーンと鳴っていた固定電話からは想像もつかないような進化を遂げました。昭和の時代には、「ダイヤル回して…」といった歌詞がありましたが、もはや通じなくなってしまいましたね。
 では、聖隷が担っているサービスでは、どのようなパラダイムシフトがあったでしょうか。医療においては「電子カルテシステム」…これは医師や看護師など医療従事者にとって大きな変革でした。私は、2004年に聖隷三方原病院の医療情報課から聖隷浜松病院の医療情報センターへ異動し、両病院の電子カルテシステム導入に取組みました。2006年1月に電子カルテ運用がスタートし、幾度かの更新を経て、今では聖隷7病院全てに同じ電子カルテシステムが導入されています。導入検討時には、反対する意見もあり、電子カルテ導入を理由に退職された医師もおりました。しかしながら、「どこでもPCがあれば患者カルテが参照、記録ができるし、見やすい」「ヒューマンエラーをチェックする機能により安全性が向上した」などメリットが多く、今では電子カルテ運用をしていない病院への就職を敬遠する医師もいるようです。このコロナ禍において、在宅勤務や遠隔診療、オンライン診療も進化しましたが、医療分野におけるデジタル化のプラットホームは必要不可欠なものになっています。

チーム医療において電子カルテは必要不可欠
(写真は外来診察室での医師事務作業補助業務)

 近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が注目されています。ある大学准教授が、「人間中心のデジタル社会より、デジタル中心の人間社会を目指すべき」と話していました。デジタルは信頼性が高く、いつでもどこでも使えるなど利便性に優れています。スマホによって、ユーザーインターフェース(使い勝手)が格段に良くなり、デジタルに対する苦手意識が少なくなったことも影響しています。また、AIの進化は雇用に大きな影響を与える可能性があります。AIによって生産性を上げ、無駄を省くことが出来れば社会の安定を支えてきた人手に代わる業務も出てくるでしょう。しかしながら、AIにも限界があり、医療や介護の領域における非定型の業務は簡単にはとって代わることができません。

在宅・福祉サービス事業部におけるデジタル化は急加速
(写真は聖隷ヘルパーステーション横須賀)

 それぞれの得意分野、不得意分野を考えつつ、乗り遅れること無く上手に活用し、利用者価値の向上に何ができるか考えていきたいですね。聖隷の中期事業計画Vision2025に「聖隷DX」が掲げられています。いつの日か、それが聖隷福祉事業団にとっての大きな「パラダイムシフト」だったと振り返るときが来るかもしれません。

顔認証技術は今後の注目トレンド
(写真は聖隷浜松病院産科病棟での顔認証技術を用いた入退室管理システム)

常務執行役員 服部東洋男のプロフィール

おすすめの本中山耕作寄稿集「あとにつづくものたちへ」
小さい頃の夢南の島で暮らすこと
最近はまっていること朝活(5時前に起きても時間が足りない)

【秘書・広報課からのお知らせ】2021年10月15日社内報「聖隷」300号を発行します

社内報「聖隷」は今回で創刊300号を迎えます。
発行は10月15日(金)です。
今号では特集「社内報「聖隷」の系譜」、事業部最前線「高齢者公益事業部」等を掲載します。

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