理事長青木善治（2022年1月号） 2022年　新年のご挨拶

理事長青木善治

皆さん、あけましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、2020年から続く新型コロナウイルス感染症の流行による緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置が続いた厳しい1年となりました。その中でも、ワクチン接種において、地域の皆様が出来る限り早く着実に接種できるよう、職員一丸となって体制を整え、積極的に支援を行うことができました。ここに聖隷の理念である「隣人愛」の精神が脈々と引き継がれていることを感じております。
そしてワクチンを接種された方や、地域の皆様から、医療福祉の現場で働く職員に多くのご声援、ご協力をいただいたことに心より御礼申し上げると共に、最前線で医療福祉を支えている職員の皆さんと、その職員を支えてくださっているご家族に改めて感謝申し上げます。
2022年も年明けからオミクロン株が驚異的なスピードで拡大しています。地域の医療福祉を支えるために、3回目のワクチン接種に向け体制を整えつつ、気を引き締めて臨まなければなりません。職員の皆さんには、行動制限などで我慢の日々を続けてもらっていますが、ご利用者や地域の皆様が安心して暮らせるよう、今一度、ご協力をお願いします。

2022年　年頭所感

法人本部朝礼

1月4日　法人本部朝礼にて

昔から「一年の計は元旦にあり」と申しますが、これからお伝えする年頭所感も、「年のはじめに当たり、感じていることや今年の抱負を述べること」という意味になります。職員の皆さんも年頭に、目標や計画を立てて、仕事やプライベートの活動をする習慣をつけることをお勧めします。
さて、本年仕事始めの法人本部の朝礼にて、理事長就任後はじめての年頭所感をお話させていただきました。2022年は、「中期事業計画2021-2025」の2年目に当たります。「地域連携体制の強化・デジタル改革・経営基盤の安定化を実現し、未来につなげる地域共生社会をつくる」というVision2025に向けて、未来に芽吹き、花開くような取り組みを進めてまいります。
詳細は年頭所感に記載していますのでぜひご覧ください。

2022年年頭所感【変化の先にあるさらなる進化をめざして】

社会福祉法人として最高の質・使命の追求と地域共生社会の実現をめざす
聖隷DX（デジタル・トランスフォーメーション）をさらなる推進する
大規模広域法人としての組織力を活かした機能を発揮する
人材の確保と育成を推進する
ディーセント・ワーク（人生と両立できる働きがいのある仕事）を推進する
現有資源を有効に活用し経営環境の急変にも揺るがない財務体質とする

2つの環境

最近、SDGsだけではなく、カーボンニュートラルという言葉をよく耳にするようになりました。温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするという意味ですが、政府は2050年を目標に様々な取り組みを始めています。私は銀行などの金融機関の方とお話をする機会が多いのですが、銀行は融資をする際、融資先企業がどれだけ「地球環境」に配慮した事業運営をしているかを非常に重視しているそうです。
医療福祉の領域においても「地球環境」の保全に関しては、決して他人事ではなく、近年の異常気象や自然災害にもみられるように、すぐそばまで危機が迫っているという認識を持たなければなりません。より環境に配慮された機器の導入、照明のLED化、業務用車両の電気自動車・HV車への買い替えなどの設備整備だけでなく、給食のフードロス削減、消耗品の節約、省エネ、ごみ削減など、運用面からも取り組むことはできるはずです。職員一人ひとりがSDGsや「地球環境」に関心を持って、行動を変革していくことを期待します。

職員の皆さんが働きやすい職場に

そして、もう1つは、「職員の皆さんが働きやすい環境」の整備です。
私は、所信表明で「聖隷ファンを増やしたい」と申し上げました。それには、まずは職員の皆さんに、より聖隷を好きになってもらうことが大事だとも申し上げてきました。職員一人ひとりが、仕事に働きがいを持ってもらうことはもちろんですが、その土台となる働く環境を整えることも同じくらい大切であると感じています。それは、職員が使用する備品や設備であったり、職員が望む制度や規則など多種多様にあります。今後は「職員の皆さんが働きやすい環境」の整備に積極的に取り組んでいきたいと思います。

最後になりますが、2022年はご利用者や協力会社様、職員の皆さんとともにコロナ禍を乗り越えて、明るく希望に満ちた社会となるよう貢献してまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。