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役員がつづるコラム「膠漆之心」

理事長 青木善治(2023年1月号)どうする聖隷


皆さま、あけましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

さて、今回の題名でピンときた方は、なかなかの大河ドラマファンですね。もしくは、嵐ファンでしょうか。1月8日から、法人本部がある浜松で17年間過ごした徳川家康公が主人公となる大河ドラマ「どうする家康」が始まりました。法人本部から歩いて5分ほどの浜松城隣接地に大河ドラマ館が開館しますので、コロナ禍で心配な部分もありますが、感染対策をしつつ、地域を盛り上げてほしいと思っています。ちなみに江戸時代、現在の法人本部がある場所は、浜松城の正面玄関にあたる大手門がありました。

OBの方とのふれ合い

楽しいひと時をOBの方たちと過ごしました

私は、聖隷のOBの方とお会いできることがとても楽しみであり、大切な時間であると考えています。
コロナ禍で、なかなか集まる機会も減りましたが、落ち着いた時期を見計らい、久しぶりに“親睦ゴルフ”を行いました。
金のマーク※から打つ方々の中で、一番若手の私は、諸先輩方へのフォローを楽しみながら・・・。
昔、ともに仕事をしていたことを最近のことのように話し、その度にその時に得た教訓を再度噛みしめます。「Aさんはあの時こうでした」、「いや、Bさんこそあのときこうでしたよ」と、他愛もない会話が心地よく、私の心を満たしてくれます。笑顔のあふれるOBの方とのふれ合いを私はいつまでも大切にしたいと思っています。
皆さんには、こうした気の許せる仲間がいらっしゃるでしょうか。
退職後も、こういった場を持てるような仲間との出会いが、この聖隷でありますように願っています。

※ ゴルフで、高齢の方が第一打を打つ場所を印したマーク

2022年を振り返って

昨年2月のウクライナ侵攻は世界に衝撃が走りました。聖隷福祉事業団としては、『ウクライナ希望のつばさ SHIZUOKA』に参画し、避難民に手を差し伸べ、住宅や物資の提供を行いました。
また、新型コロナウイルス オミクロン株の感染拡大も未だ続く中、with/afterコロナにおいて経済活動は再開し、燃料費や原材料費の高騰や様々な社会問題が表出したことで、将来を不安視する声も多いと思います。しかし、そのような時だからこそ、私たちは基本理念・使命に基づき、持続的に地域福祉を提供する存在であり続けることが重要です。
全職員の真摯な取り組みに敬意と感謝を申し上げるとともに、今後とも協力をお願いいたします。

財団法人から社会福祉法人へ~給料制度の導入~

昭和30年ごろの三方原地区
(聖隷歴史資料館所蔵)

今年の大河ドラマ「どうする家康」と同じように、聖隷の先人たちも時代の変遷とともに様々な悩みを経て、決断をしてきました。その一つが70年前、聖隷が財団法人から社会福祉法人となる決断だったと考えます。
当時の聖隷職員は、1930年の創設から『無一物無所有』の共同生活を続けていました。1952年(昭和27年)5月、社会福祉法人の認可を受け、名称を「聖隷保養園」と変更し、初代の理事長に長谷川保氏が就任いたしました。同時に、時代の推移とともに、前向きの変革をせざるを得なくなっており、無給料・無報酬を貫いてきた22年間にピリオドが打たれ、給料制度の導入が考えはじめられました。
それまで、職員および家族は聖隷保養園内の建物で共同奉仕生活をしており、給料などは現物支給、その他の日用品購入のために「お小遣い」が一人月額500円(現在の約2万円)支給され、日々生活しておりました。戦後、保養農園が多くの患者を受け入れるようになるとともに、医師や検査技師など医療事業の専門職員をはじめ、新しく働く場所を求めて来る人も増えるようになりました。より良い職員を迎えるにはそれなりの給料が必要な世の中にもなっていたさなか、「無給料」という名目ではこの事業の発展を望めない状況にありました。どうしたらよいか職員でよく話し合った結果、聖隷がさらに良い福祉事業を行うため、門戸を開き、より多くの人の力を借りて展開し、より多くの人を対象に事業を遂行していくことが、今は新しい奉仕のあり方だとの認識に至り、給料制度の導入が始まりました。
社会福祉法人の認可を受けたことが、聖隷の新たなスタートとなり、多岐に渡る事業を総合的に提供できるようになりました。そして70年もの間、社会福祉法人であり続けられたことは、職員一丸となり、ニーズに対する質の高いサービスの提供がなされていたことの証であると確信しています。
2023年は、2030年の創立100周年へ向けて、「聖隷がなすべきこと」を明確にして、一歩一歩、着実に実行していく1年にしたいと思います。今後もすべての利用者一人ひとりに丁寧に関わり、地域の暮らしを守り、様々な課題にスピード感をもって対応していくため、さらなる組織や機能の再編を進めてまいります。
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