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皮膚科

診療科責任者

大場 操 部長

概要または責任者から一言

皮膚は、体全体を包んでいる生体最大の臓器です。肌と肌をあわせるスキンシップによってさまざまな気持ちを相手に伝えることができます。赤面する、蒼白になる、鳥肌がたつなど、心の些細な変化を直接反映させる臓器です。そういうコミニュケーションの媒体以外に皮膚は健康状態の目安をあらわしています。皮膚は私達の体をいつも温かく包んで、外界の刺激から守り、危険信号を体内に伝えます。

皮膚科の診療は患者さんの自覚症状の訴えを聞きながら、発疹を診察し、皮膚に限局したものか、全身症状の一つなのか、慢性、急性、緊急性のあるものかなどを見極めながら診療する必要があります。さらに皮膚は他人の眼差しに常にさらされているため、心の負担を感じる方も多く、精神的なサポートも重要な領域であると思われます。これらを考えながら診療、治療していくことが当科の基本的な方針です。

主な診療領域

基本的には、皮膚に発疹を生じる全ての疾患を扱っています。

アトピー性皮膚炎をはじめとした湿疹・皮膚炎群、じんましん、痒疹、ウイルス感染症(単純性疱疹、帯状疱疹、疣贅(イボ)、など)、細菌感染症(伝染性膿痂疹(とびひ)、せつ、よう、丹毒など)、足白癬(みずむし)などの真菌症、皮膚結核などの抗酸菌症、性感染症、疥癬などの動物寄生疾患、薬疹、光線性皮膚炎、座瘡(にきび)、汗疹(あせも)などの付属器疾患、脱毛症、結節性紅斑などの紅斑症、膠原病疾患の皮膚病変、魚鱗癬などの角化症、乾癬などの角化症、水疱症、皮膚サルコイドーシス、脂肪織炎、脂漏性角化症(老人性イボ)などの良性の皮膚腫瘍、悪性腫瘍の診断、ほくろなどの色素異常、全身疾患に伴う皮膚疾患など。

外来で多い疾患および最近の動向

疾患としてはアトピー性皮膚炎を含めた湿疹群、じんましん、帯状疱疹などが目立ちます。高価な代償を求めるアトピービジネス、賛同できない民間療法の被害は減少傾向にあり、ステロイド恐怖症の患者さんも少なくなったような印象があります。また、新しい免疫抑制剤の外用剤の開発により、特に顔面の紅斑は満足できる結果を得られるようになってきました。

じんましんの患者さんも多く、最近の短期の統計では、じんましんの新患数は初診の5分の1を占めていました。多くは原因不明、あるいは受診時期が遅くなって慢性化した患者さんでした。このような場合、治療は長期におよぶことが多く、数カ月あるいは1年以上を要することもしばしばであります。

高齢者社会に伴い、帯状疱疹の患者さんも増加傾向にあります。最近では抗ウイルス剤の開発もすすみ、経口剤で十分に症状の軽快をみることができるようになりました。しかし、高齢者の方で、痛みのコントロールが難しい場合もあります。さらに、老化に伴う皮膚の腫瘍を心配して来院されることも多いです。多くは脂漏性角化症(老化にともなう変化)、良性のものがほとんどですが、なかに前癌状態、皮膚癌もまれに含まれていました。

さまざまな疾患に対して、患者さんの疑問、質問にお答えしながら、ふさわしいと思われる治療、指導をおこなうことを心がけています。

スタッフ

氏名職位卒年専門領域・認定医・専門医
大場 操部長1991年日本皮膚科学会専門医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
齊藤 舞医師2017年

2023年4月1日現在