産科危機的出血による妊産婦死亡は、わが国においては妊産婦死亡全体の30%程度で死亡原因の多くをしめています。院内での初期対応については、異常の早期発見が重要であり日ごろからのシミュレーショントレーニングが重要です。これまで当院はMFICU産科危機的出血シミュレーション学習会を毎年開催していましたが、効果的な学習会であったかは不明であったため、2015年度は年5回開催を目標に知識(全2回)と実践(全3回)にわけ、徐々に学習会の内容をステップアップできるよう学習会を計画し実施しました。また独自の評価ツールを作成し学習会後に評価を行いました。その結果産科危機的出血の対応に対してメンバーシップ、リーダーシップ能力が向上し効果的な学習会となったことを報告しました。

発表したスタッフは、「当日はいろいろな先生方から、アドバイスをいただき、まだまだ改善しなくてはいけない課題も見えてきました。さらに良い学習会にするためこれからもグループ員全員で取り組んでいきます！」と話していました。