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RST(呼吸サポートチーム)学習会を開催しました

更新日:2017年12月1日

当院では呼吸療法の質と安全性向上のためにRST(呼吸サポートチーム)が積極的な活動を行っています。
このチームは医師・歯科医師・看護師・臨床工学技士・理学療法士で構成されており、2009年の結成以来、人工呼吸器を装着した患者さんの回診や、職員向け学習会を年間を通じて毎月主催しています。
今年度7回目となったRST学習会では、感染管理認定看護師・歯科医師が「VAP(人工呼吸器関連肺炎)、口腔ケア」ついて詳しく解説を行いました。


VAPは人工呼吸器管理中に生じる合併症のひとつで、患者さんの死亡率・入院期間・医療費増大の一因となります。数は少ないですが、当院でも発生しています。VAP予防には、人工呼吸器回路・器具の取り扱い、挿管前からの継続的な口腔ケア、体位の調整(頭部挙上*)、適正なカフ圧*管理など、人工呼吸器に関わる様々な職種が、共通認識を持って対応していくことが大切です。人工呼吸器管理中は口腔ケアが困難になりがちですが、チューブ固定の方法・清掃道具の工夫など、ちょっとしたポイントを押さえることで、効果的な口腔ケアが可能になります。
これからも現場の意見を取り入れつつ学習会を通して、呼吸療法の質と安全性向上のために継続的に取り組んでいきたいと思います。
*頭部挙上:横になった状態で頭を持ちあげる
*カフ圧:気管チューブ先端部(風船状)の空気圧