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インペラ補助循環用ポンプカテーテル


聖隷浜松病院は、2018年6月に実施施設として認定されました。

当院は2018年10月に導入し(静岡県内では初)、2019年1月までに救命率50%程度の劇症型心筋炎の患者さんを1人、心原性ショック状態の急性心筋梗塞の患者さんを1人、インペラ(IMPELLA)で救命することができました。

治療の様子

IMPELLA制御装置


インペラ(IMPELLA)とは

インペラ(IMPELLA)は、非常に小型のポンプをカテーテルで左心室の中に入れることで、循環補助(動かなくなった心臓のかわりに全身に血液を送る)が可能となる新しいデバイス(機械)です。
2004年からヨーロッパで、2008年からアメリカで承認を得て販売が開始され、既にヨーロッパ・アメリカでは広く普及しており、日本でも2017年9月から導入開始。日本では48施設(2018年12月時点)が実施施設として認定されています。
これまでの循環補助デバイスの問題点(太い管を入れる必要がある、本来と逆方向の血流となるため左心室に負担がかかるなど)が改善され、重症の急性心筋梗塞、重症心不全の急性増悪、劇症型心筋炎を含むさまざまな心臓病の治療成績が改善する可能性があります。

※現在、IMPELLA 5.5、IMPELLA CP を導入しています

IMPELLA2.5

IMPELLA5.0

どのような患者さんが救えるのか?

急性心筋梗塞

重症な場合は、心臓のポンプ機能が極端に低下したり、重篤な不整脈になったりするとショック状態に陥いる。その時にインペラ(IMPELLA)を使用して循環を維持した上で、心筋梗塞の治療を行うことができる。

心不全

何らかの異常により心臓のポンプの機能が低下している人が、感染、過労、ストレスなどにより急激にポンプ機能が悪化し、ショック状態に陥ることがあるが、インペラ(IMPELLA)を使用することで回復が期待できる。

劇症型心筋炎

元々健康な人が、風邪症状などをきっかけに、心臓のポンプの機能が急激に低下する病気。救命率はこれまでは50%程度だったが、インペラ(IMPELLA)を使用することにより、救命率を改善できる可能性がある。

インペラ(IMPELLA)による治療の特徴

  • 急性心筋梗塞や重症心不全、劇症型心筋炎などで心原性ショック(自分の心臓で、全身に血液を十分に送ることができない状態)に陥った患者さんに対して、心臓の代わりとなって全身に血液を送るための循環補助装置です。
  • これまでの循環補助装置にはさまざまな問題があり、救命率が低い状態が続いていましたが、このインペラ(IMPELLA)を使用することによって、心の負担を軽くして心臓を休ませることができるため、救命率が改善する可能性があります。
  • カテーテルやポンプが非常に小型のため、これまでの循環補助装置よりも体への負担が少ない治療です。
当院ではこのような最新の機器を使用することで、一人でも多くの重症の患者さんを救うことを目指しています。

究極のチーム医療

「インペラ(IMPELLA)」は、心臓病を治療するスタッフ(外科医・内科医・麻酔科医・臨床工学技士・看護師・放射線技師など)がチームで行う高度な治療法です。当院では、多職種からなる「心原性ショック治療チーム」を結成して治療にあたっています。

お問い合わせ先(医療機関専用)

循環器センターホットライン 電話:053-474-2793(24時間対応)
担当医師 心臓血管外科:小出 昌秋 / 循環器科:杉浦 亮
「インペラ(IMPELLA)」は、関連学会及び厚生労働省により認可を受けた施設のみで実施可能な治療法です。
当院は、2018年6月に実施施設として、正式に認定されました。

「補助人工心臓治療関連学会協議会 インペラ部会」のホームページをご覧ください。(別ウィンドウで開きます)

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