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腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)


腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)とは、腹腔鏡と内視鏡(胃カメラ)を併用して胃を部分的に切除する術式で、大きさ5cmまでの胃や十二指腸に発育する粘膜下腫瘍などに適用します。

LECSの実際

腹腔鏡手術の問題点の1つに、消化管管腔内へ進展する腫瘍に対して、管腔外から正確に部位を把握することが困難であることがあります。そのため病変の部位によっては胃の変形をきたし、過剰に胃壁を切除する必要がありました。そうした過剰な切除を避けるために考案された手術方法がLECSです。
LECSは、開腹手術同様、全身麻酔下で行います。腹腔鏡下胃切除術と同様に、お腹に5~12mm程度の孔(あな)を1~3ヶ所開け、腹腔内(お腹の中)で鉗子と呼ばれる棒状の道具を操作しながら手術を行います。
まず、内視鏡医(内科医)により病変部位が特定され、ESD(内視鏡的粘膜下剥離術)手技によって胃壁の切除範囲が決定されます。続けて外科医と協力しながら、胃の内外から胃局所切除を施行します。切除された病変は、お臍の傷を延長(3~5cm程度)して体外へ病変を摘出します。同様の術式を十二指腸の病変に対しても行っています。
個々の病態にもよりますが、手術時間はおおよそ2~3時間、入院期間は1週間前後です。

LECSの利点

開腹手術はもちろん、腹腔鏡下胃局所切除術に対しても、からだにかかる負担が少ない手術とされています。LECS は最小限の胃壁切除で胃粘膜下腫瘍切除が可能であり、術後に生じる胃の変形が最小限に抑えられ、胃の機能を温存できると考えられます。
十二指腸の病変の場合は、症例によってはLECSにより、膵頭十二指腸切除術などの大きな手術を回避することができます。

LECS

従来法

切除範囲の比較


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