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News&Topics



2024年2月

第47回日本眼科手術学会総会
京都で行われた手術学会で総会長企画2「アイセンターへの道」を開催しました。

 近年、「アイセンター」という言葉をよく耳にされるかと思います。ひと昔前は、「〇〇眼科病院」というように、入院設備を備えた個人の大規模眼科病院があちらこちらに設立されましたが、現在のトレンドは多数の外来手術を行うクリニックとアイセンターのようです。しかし、アイセンターと従来の眼科とは何が違うのか?と問われると明確な答えはありません。本学会の総会長である洛和会音羽病院アイセンター長の栗山晶治先生からアイセンターと眼科の違いは? その役割は? などを討論する機会を与えられましたので、改めて聖隷浜松病院アイセンターについて考えてみました。
 学会では、尾花と昴会士センター長米田一仁先生が座長を勤め、愛知医大眼科クリニックMIRAIの瓶井資弘教授、倉敷成人病センターアイセンター長の岡野内俊雄先生とともに4つの施設の現状、課題、今後の展望などを話し合いました。面白いことにこの4施設は設立母体がすべて異なり、それぞれの事情に合わせた特徴を持ち、目指す方向も結構異なることがわかり、非常に興味深いセッションになりました。その中で、聖隷浜松アイセンターのあるべき姿を考えたところ、当施設は眼科・眼形成眼窩外科の協調により目に関するどんな問題にも対応できる組織であることかと思います。例えば、硝子体手術や緑内障手術を効率的に行うには、最近急激に増えている外来手術に特化したクリニックがよいと思いますが、クリニックの弱点は専門領域以外への対応が難しいこと、全身疾患に関連した病態に対応しにくいことなどがあげられます。それに対して当施設は総合病院内にあることから他科との連携も取りやすく、また全身麻酔手術にも対応できるなどの特長があります。地域の眼科医療の最後の砦としての役割を果たすのがアイセンターであると思います。
 医療機器の発展と手術手技の進歩により診療スタイルも変化しています。また、日本の経済状態が医療・福祉に与える影響により医業のあり方も大きく変化しています。本セッションは、そんな最近の変化をアイセンターという切り口からとらえたもので、非常に面白い内容です。医療関係の方々には2月26日から始まる手術学科オンデマンド配信でご覧になれますので、ぜひ、ご視聴ください。

2023年11月

うれしい想い、絵にのせて アイセンターで「ひさよしの絵画展」

母照子さん(左)と尾花医師(右)

当院で生まれ、当院眼科に通院している松井 久悦(ひさよし)さんの心動く瞬間を絵にのせた「ひさよしの絵画展」が、11月10日(金)から当院S棟3階アイセンター待合で展示されています。

ひさよしさんの“うれしい想い”“感動”などの、心動く瞬間を表現した6作品を展示。
2007年の選抜高校野球大会で常葉菊川高校が優勝した際の町田友潤選手との交流を表現した「町田さんとぼく」や、デンマーク牧場(袋井市)に行った経験を題材にした「たのしい牧場」などが並ぶほか、それぞれの作品には“絵に込められた想い”もあわせて展示しています。

「出会いから...再会へ。ー 安倍川 ー」(左)と「町田さんとぼく」(右)

ひさよしさんは現在、障がいを持つ方のための就労支援施設で働く傍ら、クラブ活動は美術を選択し、絵画制作にも精力的に取り組んでいます。
展示などの活動を行う、母照子さんは「ひさよしが成長とともに感じたことを、サインペンやカレンダーの裏紙などの身近な画材を使い、気持ちが乗った瞬間を表現しています。」とおっしゃっています。
【尾花医師のコメント】
ー おもいのまま描く ひさよしの絵の世界 ー ひさよしの絵画展

よし君は話をするのが得意ではありません。デンマーク牧場で出会った動物との楽しい思い出や、初めて見たベイブリッジの感動をうまく言葉にできません。そんなよし君が唯一、自分の気持ちを表現できるのが絵です。ここに展示した作品は、よし君が心を動かされたことをお母さんに伝えたくて描いたものばかりです。
よし君は画用紙に描くのが得意ではありません。それは、手首を動かしにくいからです。でも、カレンダーのツルツルした紙にサインペンなら上手に描けます。展示作品もカレンダーの裏に描いたものです。日常の暮らしの中で、お母さんと話をするように絵を描く姿が目に浮かびます。
眼を紙にくっつけるようにして絵を描くよし君を心配したお母さんがアイセンターに診察を受けに来られた時、診察室にある物を興味深そうに、食い入るように見ている姿に、ふと、彼がどんな絵を描いているのかが気にかかりました。そこからよし君の絵に出会い、特に、独特の黄色の色使いに感銘を受けました。よし君とお母さんの対話を楽しむつもりでご覧ください。
本展示は、お母さんのご厚意によるもので、展示作品は原画を忠実に再現したものです。
アイセンター長 尾花 明

2023年8月

8月31日は やさいの日(8月31日)

健康維持に欠かせない野菜・果物ですが、厚労省は1日350g以上の野菜を毎日摂取するように呼びかけています。でも、自分が野菜不足かどうかって、わかりづらいですよね。食べているつもりでも種類や食べ方によっては案外不十分かもしれません。そこで、野菜不足かどうかが簡単にわかる装置が『ベジメータ』です。
ベジメータは指先の皮膚にある野菜・果物の成分であるカロテノイドを測定する装置で、たった10秒で野菜摂取状態がわかります。ベジメータは尾花が以前から眼のカロテノイドに関する共同研究を行ってきた米国ユタ大学のゲラマン博士が開発した装置で、現在、米国では栄養教育に広く使われています。わが国では当科が初めてベジメータを使用した臨床研究結果を発表して以来、今では研究機関や公的機関、野菜関連会社、スーパーなどに普及しています。浜松市もベジメータを2台導入し、聖隷浜松病院、常葉大学、浜松医大と共同で生徒児童の食育に関する研究を展開しています。また、農林水産省でもベジメータを使って国民の野菜消費アップに向けた活動が行われ、このたび動画がアップされました。お堅い役所のイメージを払しょくする動画、ぜひ、ご覧ください。合わせて当科のものもリンクします。
★【農林水産省】「野菜を食べてください」って言ってる農水省の偉い人の野菜摂取量を測定してみた は、こちら
★【聖隷浜松病院】野菜不足がひと目で分かる「ベジメータ」 は、こちら
★【聖隷浜松病院】加齢黄斑変性にかからないためのサプリメント は、こちら
浜松市内ではスーパーやドラッグストアの一部の店舗にベジメータが設置されていますが、今後は、だれもが好きな時に測定を受けられる場所を浜松市内に展開できればと考えています。

アイセンターで手術開始(8月1日)

主に眼科が使用する2室と眼形成眼窩外科が使用する1室の計3室を備えています。3室の手術の様子は医師カンファレンスルームのモニタで常時見ることができます。

2023年7月

聖隷浜松病院アイセンターオープン(7月24日)

7月中旬以降はセンターへの引っ越し作業でいろいろご迷惑をおかけしましたが、なんとかこの日、初日を迎えることができました。オープン当日の朝は全員がセンター内カンファレンス室に集まり、心を新たに地域医療に貢献することを確認して一本締めを行いました。
アイセンターは眼科と眼形成眼窩外科の2つの診療科からなり、これまで以上に両診療科が力を合わせて、地域の眼科医療に尽くしてまいります。
アイセンタースタッフ紹介
◎眼科

眼科医師の白衣を新しくしました。さわやかなブルーでアイセンターロゴをあしらったコートで、心機一転頑張ります!

◎眼形成眼窩外科

故上田部長の夢を引き継ぎ、頑張ります!

◎視能訓練士・眼科検査員

親切・丁寧・正確をモットーに頑張ります!

◎医療秘書

みなさまが安心して診療を受けられように頑張ります!

写真で紹介-アイセンター
◎外観

地下1階と1階は患者用駐車場です。エレベーターでアイセンターに直行できてとても便利。ただし、1階の車出入口は建物正面ですが、地下1階出入口は南側道路に面しているので気を付けてください。
◎エントランス

入り口から受付までが少々遠くてご不便をおかけします。飾られた絵は永井珪子画伯(行動美術協会会員、創造見術協会常任委員、日本美術家連盟会員)作“はな”2点と小品。90歳を超えた現在も精力的に大作を生み出されているパワーに敬服。人間はいくつになっても頑張れます!
◎受付

さわやかなブルーの壁に白いロゴが生えます。受付横のカウンターでは検査やお薬の説明、予約どりを行います。
◎検査室

検査室は視力測定などを行う明室と眼底カメラ検査などの暗室に分かれています。
◎診察室

眼科用診察室5室、
眼形成眼窩外科用診察室4室を備えます。
◎処置室

処置室では眼科の硝子体注射や眼形成眼窩外科の処置を行います。
◎レーザー治療室

マルチカラー・パターンレーザー、Nd:YAGレーザー、SLTレーザー、PDTレーザー、経瞳孔温熱療法(TTT)レーザー、未熟児網膜症用半波長Nd:YAGレーザーを備えます。
◎休憩コーナー

センター前のエレベータホール横には飲食も行えるスペースがあり、どなたでも気軽に休憩をすることができます。
◎アイセンターロゴ

光と風をテーマに目をイメージしました。
きらめく光とまぶたを表す波型ラインが、さわやかなブルーとともに新しい風を表します。
地域の眼科医療に新しい風を届けます。

聖隷浜松病院アイセンター開設の集い(7月29日)

アイセンター開設には、医師会の皆様、大学関係の方々、建築設備関係者、電子カルテおよび情報端末関係者、医療機器関連の方々、病院事務担当者など、本当に多くの方々にお世話になりました。特に、建築設備関係においては、コロナ禍と戦争という予期せぬ事態で人手や資材不足など大きな困難に見舞われた中、何とか最低限の遅れで完成に至ったことは、誠に感謝に堪えません。
これらの中のほんの限られた方々ですが、29日(土)夜にオークラアクトシティホテルにお集まりいただき、アイセンター開設の集いを開きました。本来ならもっと多くのお世話になった方々にお集まりいただき盛大な祝賀の宴をと考えておりましたが、4月の眼形成眼窩外科部長上田幸典医師のご逝去に際し、ごく内輪で彼を偲び、彼が果たせなかった夢を残されたものが受け継ぐ意味も込めた会とさせていただきました。
会では、眼形成眼窩外科医長清水英幸による上田医師の業績紹介の後、在りし日の姿をレクイエムのピアノ演奏と共に写真で偲び、木下茂京都府立医科大学教授の献杯でご冥福を祈りました。その後、多くのご来賓の方から暖かい叱咤激励のお言葉を賜り、スタッフ一同、より良い施設になるように努める決意を新たにしました。

アイセンターへの引っ越しに伴う診療制限について(7月18日)

当科では、下記の日程に合わせた引っ越し作業を開始しております。
2023年7月24日(月) アイセンター外来診療開始
2023年8月1日(火)  アイセンター手術開始

そのため以下の要領で診療制限を実施いたします。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の上、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
  • 外来診察:
2023年7月20日(木)午後~2023月7月21日(金)終日診療を行いません。
2023年7月24(月)から再開します。なお、7月24日(月)以降はアイセンターでの診療となりますので、お間違えのないようにしてください。
  • 手術:
2023年7月19日(水)~2023年7月31日(月)の間、緊急手術はお受けできません。この間の予定手術も行いません。
2023年8月1日(火)から、アイセンター手術室で手術を再開いたします。
以上、よろしくお願いいたします。

2023年6月

第二回アイセンター戦略会議開催(5月27日)

来る7月24日のアイセンター外来オープン、8月1日のアイセンターグランドオープンに向けて準備も大詰めを迎えていますが、開設日が近づくにつれてさまざまな課題に直面し、その解決に忙しくしているこの頃です。そんな中、5月27日に第二回アイセンター戦略会議を開催しました。1月7日に開催した第一回アイセンター戦略会議では、アイセンターに求められる医療レベル、労務環境、患者第一主義、安定経営、地域の信頼と、それに関する課題を洗い出しましたが、今回は各課題の解決策を話し合いました。スタッフ全員参加が異なる職種で構成された少人数グループに分かれてグループごとに意見を出し合い、それをもとに全員で討論しました。患者予約数などの具体的なデータも交えての白熱した議論となりました。これをもとに今後のアイセンター運営を進めていこうと考えています。
ようやくコロナ感染による社会的制限が解除されましたので、会議終了後に情報交換会をクラウンパレスホテルで開きました。ほぼ3年ぶりの飲食を伴う会で、コロナ期間中に入職した若手スタッフには初めての機会であり、日常業務ではわからない人柄などもわかり大いに盛り上がりました。やはりface to faceで、しかも飲食を交えての機会は貴重なことを再認識しました。

2023年1月

第一回アイセンター戦略会議開催(1月7日)

本年7月、眼科と眼形成眼窩外科はひとつになってアイセンターとなります。場所は新S棟で、3階に外来診療スペースと手術スペース、4階に入院スペースができます。同じ建物内にコンパクトに機能が集積することで、より効率的に多くの患者さんに眼科医療をご提供できるようになります。
そこで、開設に際してアイセンターで我々がどのような医療を目指すか、また、どうすれば地域に役立つアイセンターになれるかなどを話し合う会議を開催し、全スタッフ間で熱い討論を行いました。
第一回会議のテーマは二つで、テーマ①「どのようなアイセンターをつくるか」、テーマ②「そのための課題・問題点は?」でした。
外来スタッフ全員が年齢ごとに5グループに分かれてブレインストーミングを行い、グループごとに発表して全体の結論をまとめ上げました。
テーマ①の結論は、
1. 高度な医療
2. 患者ファーストの医療
3. 地域から信頼される施設
4. 働きやすい環境
5. 安定経営
テーマ②ではそれを実行するための課題を複数抽出しました。
次回の第二回会議では、抽出された課題の解決策を話し合う予定です。

メディア掲載

浜松市健康福祉部健康増進課および常葉大学健康プロデュース学部、浜松医大健康社会医学講座と共同で、静岡大学附属浜松小中学校で行っていましたベジメータを使用した食育研究が静岡新聞で取り上げられました。
ベジメータは野菜摂取状態を見える化できる装置で、自身の結果を数値で知ることができ、また、他者との比較も容易なので、野菜摂取意欲がわきやすくなり、子どもの食育に役立つことが判明しました。この研究グループは、今後も浜松市保健所とともに市民の健康寿命延長にむけた取り組みをしていきます。

2022年9月

“8月31日は野菜の日“(9月1日)

日本人の野菜摂取は健康日本21が推奨する一日350gに到達せず、特に20~40歳代の若い世代の野菜不足が深刻です。そこで、若い世代の野菜離れを防ぐため農林水産省が“野菜の日Webシンポジウム“を主催し、それに参加してきました。国民栄養調査を統括されている国立健康栄養研究所の瀧本秀美先生の基調講演のあと、タレントの工藤阿須加さんが自身で営まれている農業についてお話され、おいしい野菜に対する熱い思いを語られました。工藤さんのお母様、工藤元監督の奥様の意識が非常に高く、農家を回って最良の野菜を買い求め、家ではいつも野菜たっぷりの食事だったそうで、子どもの時に野菜のおいしさに気づかれていたようです。アスリートの活躍の陰にはそれを支える大きな力があるということですね。
当科では野菜摂取状況を数値で見える化できる装置のベジメータを使用してさまざまな研究を行っています。このシンポジウムではその一端を紹介しました。ベジメータは、以前から黄斑色素やルテインに関する共同研究をしている元ユタ大学教授Gellermann博士が開発した装置で、指先に光を当てるだけで、短時間で簡単に野菜摂取状況を評価できます。目下、浜松市、常葉大学、浜松医大、聖隷健診センターなどとコラボして、野菜をキーワードに市民の健康寿命延長に向けた取り組みを行っています。皆様も、健康長寿を目指して、野菜、しっかり食べてくださいね!

資料はこちらから閲覧できます(外部サイトへ移動します)

PS: 工藤阿須加さん、とてもさわやかな方でした。がっしりした身体だけどスゥーとして足長かったです!
写真は足元をトリミングしました(-_-;)。
※掲載している写真は、予め掲載の許可をいただいています

2022年8月

農水省「野菜の日(8月31日)」Webシンポジウム もっと野菜を食べよう!

野菜にはビタミン、ミネラル、食物線維、アミノ酸、カロテノイドなどが含まれます。特に緑黄色野菜や果物に豊富に含まれるカロテノイドは、生体に有害な活性酸素などを解毒する強力な抗酸化物質で、眼の健康維持にも非常に重要なことから、当科ではかねてより臨床研究を進めてきました。そのひとつとして野菜摂取状況を簡単に見える化できる装置であるベジメータを使った食育研究をしています。このたび、農水省主催のシンポジウムで当科の取り組みをご紹介いたします。参加無料で、どなたでもご参加できますので、ぜひ、ご視聴ください。

申込締切: 8月29日(月)17時 
申込は、こちら

2022年7月

第4回遠江眼科セミナー(4thTOS)開催(7月23日)

 毎年開催しているTOSを今年も開催しました。今年は例年と少し趣向を変え、来年オープンする聖隷浜松病院アイセンターを如何にして地域に役立つ施設にするかを考える目的で、京都府立医科大学感覚器未来医療学教授木下茂先生、洛和会音羽病院アイセンター所長栗山晶治先生、聖隷浜松病院眼科主任医長朝岡亮先生にご登壇いただきました。
 朝岡先生からは世界の眼科医療からわが国の眼科医療の将来を見通すという観点で、英国の医療事情を具体的に紹介していただきました。驚きの内容でしたが、パーフェクトな医療システムはないのでどこの国も苦労していることがよくわかりました。栗山先生には音羽アイセンターの現状を詳しくご紹介いただき、来年の当センターの運営に役立つ情報をいただきました。人員配置、労働管理の重要性といかに効率的に手術を行っていくかが大事なことがよくわかりました。木下先生からは難治な疾患を治せるように最善の努力をする、という強いメッセージをいただきました。
 多忙な日常診療でついつい失われがちな医師としての原点であり、規模が拡大しても基本を忘れずにコツコツ進むことの重要性を改めて痛感しました。

「大人の遠足 2022夏」(7月9日)

 Covid-19が問題になって3度目の夏。なかなか収まる兆しがありません。この2年余り新人歓迎会や忘年会ができなかったため、この間に入職した職員たちとは仕事以外の話をする機会がなく、互いの人間関係は希薄になりがちです。おそらくどこの職場でも同じようなことが起こっているでしょう。人は、よい面、わるい面も含めてよく理解しあうことで仕事のクオリティーも上がると考えられ、Covid-19による社会変化は深刻です。
 そこで、低い感染リスクで互いの結びつきを深めよう!との考えから、「大人の遠足 2022夏」を挙行しました。当初は、病院から都田ドロフィーズまで片道11kmのウオーキングとしたところ、「いきなり夏に11km歩いて熱中症になったらどうする!」と女性陣の批判を受け、途中までバスを利用し、距離を6kmに短縮しました。天候不順が続いていましたが、幸い、当日は薄曇りで暑さも控えめのウオーキング日和。午前勤務の職員も途中から参加し、楽しく親睦を深めました。話をする機会のなかった職員同士も仕事以外の話や、コイバナでワキアイアイの時間を持てました。
 7月第3週からの感染急拡大を考えると、good timingでしたし、屋外ウオーキングは低リスクの良いイベントでした。また、「大人の遠足 2022秋」もぜひ参加したい!との声が多数集まっています。

2022年4月

新入職医師紹介

4月から2名の若手医師が仲間に加わりました。若い力を得て、これまで以上に地域医療に貢献できるよう努力していく所存ですので、よろしくお願い申し上げます。

左:高柳祐士医師 中:中山光医師(初期研修2年、眼科ローテート) 右:山口雅也医師

  • 高柳佑士医師(2013年名古屋市立大学卒)
島根大学眼科谷戸正樹教授の元で2年間の専門医研修を受けてきました。現在、島根大学大学院4年生ですが、今年から聖隷浜松病院の常勤医となり、大いに活躍してくれるものと期待しています。
【高柳医師からのひとこと】
はじめまして、この春からお世話になります高柳佑士と申します。3月まで赴任しておりました島根大学では緑内障を専門とされる谷戸正樹教授にご指導いただき、白内障や低侵襲緑内障手術を中心とした眼科一般診療を行っておりました。聖隷浜松病院では従来の診療だけでなく網膜硝子体分野でも研鑽を積んでまいりたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。
  • 山口雅也医師(2020年浜松医科大学卒)
聖隷浜松病院で初期研修2年間を終え、眼科医への道を選んでくれました。大阪公立大学と当院の眼科専門医ブリッジングプログラムを選択し、本年は当院で勤務、その後の2年間は大阪公大で研鑽を積んだ上で、2025年度に当院に戻ってくる予定です。
【山口医師からのひとこと】
この度、初期研修から引き続き聖隷浜松病院で勤めさせていただくことになりました山口雅也と申します。内科的、外科的管理を通して多くの方の生活の質を向上、維持させることに魅力を感じ眼科を専攻いたしました。微力非才の身ではございますが、皆さまのお役に立てるように努力いたします。

2022年3月

中澤理沙医師は産休・育休でお休みさせていただきます。

2022年3月5日から2022年3月31日まで、産休に入らせていただきます。患者さまおよびご紹介を頂いている医療関係の方々にはご迷惑をおかけいたしますが、ご了承賜りますようお願い申し上げます。
なお、中澤医師の担当患者さまについては4月に赴任する高柳佑士医師が引き継ぎます。

浜松ウエルネスフォーラム2022 ~「予防・健康都市」の実現に向けて~(2022年3月14日開催)

当科の臨床研究成果から「ベジメータを活用した野菜摂取状況の見える化による行動変容効果研究」を尾花が講演いたします。
野菜・果物摂取は目の健康にとどまらず生活習慣病の予防、がん、心筋梗塞予防などに有効ですが、国民の野菜摂取平均値は厚労省健康日本21が推奨する1日350gに達していません。無関心の方が多いことと、関心があっても自分は野菜不足かどうかがわかりにくいことが野菜不足の背景にあると思われます。ベジメータは野菜摂取状況を数値で示す器具で、市民の健康増進に役立つものと考えています。
フォーラムはグランドホテル浜松とZoomウェビナーのハイブリッド開催です。参加無料です。
詳しくは浜松ウエルネスフォーラム事務局(電話: 03-3580-6633、e-mail: hamamatsu@jihyo.co.jp)にお問い合わせください。

2022年1月

新年、明けましておめでとうございます。

旧年中はいろいろお世話になりました。おかげを持ちまして多くの患者さんにご利用いただき、地域医療に多少なりとも貢献できたのではと思います。本年も利用者の方々が少しでも満足し喜んでいただけるように、スタッフ一同精進してまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
少し下火になりかけた新型コロナ感染症も、新年とともにまた新たな変異株によって急拡大してきました。当科は最大限の感染防御策を講じ、眼科医療を滞りなく提供していく所存です。また、皆様におかれましても感染防止に努められ、笑顔で過ごされることを祈念しております。
2022年1月吉日/尾花 明

聖隷浜松病院アイセンター(仮称)開設のお知らせ

2023年春、医局管理棟(D棟)の南側にありますS棟の建て替えに伴い、聖隷浜松病院アイセンター(仮称)を開設する運びとなりました。新S棟は地下1階、地上4階建てで、地下と1階に患者専用駐車場を備え、3階にアイセンターが設置されます。アイセンターでは眼科と眼形成眼窩外科診療を行います。アイセンター内に3つの手術室が併設されるため、従来よりも多くの手術が行えるうえに、外来と同一フロアにあるため急ぎの手術にも対応しやすくなります。アイセンター開設が円滑に進むように、今年から医療機器を含めてさまざまな準備をしてまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

The 7th SCOOP Meeting 開催

聖隷浜松病院眼科と聖隷三方原病院眼科が合同で開催しているSCOOP Meeting(Seirei Social Welfare Community Ophthalmology Meeting)を2022年1月8日に開催しました。新型コロナ感染拡大のため例年の会場開催を取りやめ、眼科スタッフは聖隷浜松病院大会議室で、外部参加者はオンラインで参加するハイブリッド形式とし、現地29名、オンライン25名の方々が視聴されました。講演は2名の著名な先生にお願いし、網膜分野における最先端かつ臨床にもすぐに役立つ知見を非常にわかりやすくご講演いただきました。
講演1:補償光学を応用した眼底イメージングからわかってきたこと

オンラインでご講演いただいた村岡先生
座長は藤田医師

京都大学大学院医学研究科眼科学 病院講師/村岡 勇貴先生
座長:聖隷三方原病院眼科部長/藤田 太一

補償光学を用いることで、SLOでは視細胞が観察でき、OCTでは網膜の層構造を見るのみではなく、網膜を構成する細胞ひとつひとつを観察できる可能性が広がり、各種の網膜疾患の病態解明が今後大きく進むことが予想されるお話でした。
講演2:加齢黄斑変性診療 A to Z

名古屋市立大学大学院医学研究科視覚科学 教授/安川 力先生
座長:聖隷浜松病院眼科部長/尾花 明

RPEやブルッフ膜に沈着する脂質とVEGF発現量からAMDの各種病態の発症機序に関する考察は極めて論理的で説得力のあるものでした。
また、抗VEGF治療に対する考え方やAMD予防の重要性など、日々の臨床に有益なご講演をいただきました。

座長の尾花医師

演者の安川教授

2021年11月

論文掲載

Obana A, Gohto Y, Asaoka R, Gellermann W, Bernstein PS. Lutein and Zeaxanthin Distribution in the Healthy Macula and Its Association with Various Demographic Factors Examined in Pseudophakic Eyes. Antioxidants 2021: 10, 1857.
詳しくはこちら(外部サイトへ移動します)

眼底自発蛍光分光法は黄斑色素密度のみならず色素分布状態も測定できる優れた方法ですが、測定光が白内障の影響を受けるため、白内障のある高齢者では測定値が真の値よりも低値になるという欠点を持ちます。そこで、白内障手術を受けて人工水晶体を挿入された被検者だけを集めて、眼底自発蛍光分光法で黄斑色素密度を測定し、色素密度に影響する諸因子の影響をみた論文です。解析に際しては、黄斑色素の成分であるルテインとゼアキサンチンの網膜内分布部位の違いを考慮し、それぞれにおいて因子分析を行いました。その結果、網膜中央のミュラー細胞にあるゼアキサンチンは摂取量や肥満度の影響を受けにくく、一方、中心より周辺に多いルテインはそれらの影響をけることが判明しました。本論文は人工水晶体挿入眼に対する黄斑色素測定結果報告の中でもっとも被検者数が多いもので、日本人の標準的な黄斑色素量を知るのに有用な報告です。

著書紹介

「一生よく見える目」を作る! 加齢黄斑変性 治療と予防最新マニュアル
著者:尾花 明、出版社:CCCメディアハウス

2021年11月30日に「一生よく見える目をつくる! 加齢黄斑変性治療と予防 最新マニュアル」(CCCメディアハウス、2021年11月30日発刊)を出版させていただきました。
眼の健康を気遣う高齢者や加齢黄斑変性患者を対象としたもので、加齢黄斑変性とはどのような疾患かの解説と最新治療や予防法について、自身の臨床経験や臨床研究成果を基に記載しました。我々を取り巻く光環境や食習慣が大きく変化している中で進行する高齢化社会において、生涯、視機能を保つためにはどうすればよいかを中心に執筆しました。もし、ご興味がおありでしたら書店でご覧いただければ幸甚に存じます。

2021年6月

2021年6月19日:第3回遠江眼科セミナー(TOS)開催

COVID-19感染が未だ治まらないため、ZOOMで演者にご講演いただき、大会議室を起点に視聴者に配信しました。職員は大会議室で視聴しました。

山下先生からは、先生ご自身の統計学に対する熱い思いと日本人の身長の伸びが眼軸に関係するという新しい視点から近視増加問題に一石を投じていただき、非常に感銘を深めました。
稲富先生には、ドライアイなどのocular surface疾患に関して、すぐに臨床に役立つご講演をいただくとともに、幹細胞移植など新しい眼表面の再建手術例をご提示いただき、その進歩に驚くばかりでした。
■特別講演1
講演時間 17時00分~18時00分
座長 聖隷浜松病院眼科 主任医長/朝岡 亮
演題 『近視と緑内障』
演者 鹿児島大学病院眼科 診療講師/山下 高明 先生
■特別講演2
講演時間 18時00分~19時00分
座長 聖隷浜松病院眼科 部長/尾花 明
演題 『Ocular Surfaceの疾患と治療』
演者 国立長寿医療研究センター 感覚器センター長/稲富 勉 先生

2021年5月

論文掲載(2021年3月公開論文)

白内障手術で眼内レンズ(IOL)を挿入すると、眼内に透過する光の量が生理的状態よりも増加し、黄斑の酸化ストレスが増加することが懸念される。一方、黄斑色素は特に短波長可視光(青色光)を吸収することで、黄斑を酸化ストレスから守っている。我々は、IOL挿入眼における黄斑色素の変化を研究してきた。過去の論文 『Obana A, et al. Macular pigment changes in pseudophakic eyes quantified with resonance Raman spectroscopy. Ophthalmology 2011;118:1852-1858. 』 でclear IOL挿入眼では術後長期経過とともに黄斑色素が減少し、yellow IOL挿入眼では減少しないことを報告した。
本論文では、黄斑色素の測定法を眼底自発蛍光分光法に変えて、yellow IOL眼で黄斑色素の変化を2年間に渡って観察した。その結果、術後1か月の時点でやや色素が減少するものの、その後は術前の値に戻り2年後の時点で色素は減少しないことを再確認した。Yellow IOLは黄斑に障害を与える青色光をカットするので、黄斑色素の維持に有効であると考えられる。

2021年5月11日

静岡大学附属浜松中学校で行っている研究「『皮膚カロテノイド測定器を用いた小中学生の野菜摂取量増加のための働きかけ』」が新聞・テレビに取り上げられました。
当科では、浜松市、常葉大学と共同で、小中学生、大学生の野菜摂取改善に向けた取り組みを始めました。指先で簡単に野菜摂取状態を計測できる装置「ベジメータ」を使用して現状を評価し、本人や保護者の意識改革によってどの程度野菜摂取が増えるかを調べる研究です。今回の取り組みをきっかけに、広く浜松市に普及していきたいと考えています。

2021年6月19日:第3回遠江眼科セミナー(TOS)開催!

日時:2021年6月19日(土曜日)17時00分~19時00分
会場:Microsoft teamsによるウェブ配信
■特別講演1
演題 『 近視と緑内障 』
演者 鹿児島大学病院眼科 診療講師/山下 高明 先生
座長 聖隷浜松病院眼科 主任医長/朝岡 亮
■特別講演2
演題 『 Ocular Surfaceの疾患と治療 』
演者 国立長寿医療研究センター 感覚器センター長/稲富 勉 先生
座長 聖隷浜松病院眼科 部長/尾花 明
視聴は医療関係者限定です。視聴ご希望の方は、参天製薬MRにお問い合わせください。

2021年2月

The 6th SCOOP MEETING(2月20日)

オンライン配信形式で行いました。
SCOOPはSeirei Social Welfare Community Ophthalmological Study Groupの略です。
■講演1
演題 網膜静脈閉塞症の歴史と現在の治療・研究
演者 喜田照代 先生(大阪医科大学眼科 准教授)
座長 尾花 明(聖隷浜松病院眼科)
■講演2
演題 視野障害と自動車運転
演者 國松志保 先生(西葛西井上眼科病院 副院長)
座長 藤田太一(聖隷三方原病院眼科)
主催:聖隷三方原病院・聖隷浜松病院・ノバルティスファーマ(株)

糖尿病合併症を考える会in浜松(2月2日)

オンライン配信形式で行いました。
座長 田中隆光(たなか内科クリニック)
演題 1. 腎臓内科医からみた糖尿病合併用、CKDの最新治療
演者 聖隷浜松病院 腎臓内科 部長/三﨑太郎先生
座長 田中隆光(たなか内科クリニック)
演題 2. 糖尿病網膜症の最新治療
演者 聖隷浜松病院 腎臓内科 部長/尾花 明先生

論文掲載

ハイデルベルク社のスペクトラリスを使用した黄斑色素測定において、白内障による測定誤差を補正するためのアルゴリズムをAIを使用して確率した研究です。浜松ホトニクス(株)との共同研究で行いました。

Scientific Reports論文掲載

朝岡先生が中心となって、島根大学医学部健診センターのデータ解析を行った研究です。全身のさまざまな因子(年齢、性別、血圧、血液検査データなど)から眼圧を予測した結果と、眼底写真の深層学習によって眼圧を予測した結果を比較したところ、眼底写真からの予測精度は、少なくとも4000枚程度の枚数では残念ながら全身要因からの予測より劣ることがわかりました。眼底写真から眼圧を予見するのは難しい課題と思われました。

2020年12月

第59回日本網膜硝子体学会

以下の発表を行いました。
  1. 健診データを用いた網膜前膜の有病率調査
    清水哲史、朝岡亮、大本貴士、藤野友里、三瀧慎吾、小野田慶一、長井篤、山口修平、谷戸正樹(島根大眼科・内科学第三、聖隷浜松病院、東京大、追手門学院大心理学)

  2. 黄斑円孔の黄斑色素所見と術後の変化
    尾花 明、中澤理沙、野間沙樹、笹野紘之、郷渡有子(聖隷浜松病院)

2020年11月

聖隷浜松病院眼科web勉強会開催「緑内障診療アップデート」(於:11月7日大会議室)

■講演1

「イマドキの緑内障手術適応」
谷戸正樹先生(島根大学医学部眼科教授)
■講演2

「角膜生体力学特性と緑内障」
朝岡 亮先生(聖隷浜松病院眼科主任医長)
■症例検討

OAGの3症例

尾花 明先生 論文掲載

黄斑円孔の手術前後の黄斑色素所見を観察することで、網膜内における黄斑色素の存在部位を明らかにし、また、黄斑円孔発生機序をミュラー細胞の観点から考察した論文です。
TVST 2020, 9(11)

2020年10月

第74回日本臨床眼科学会 ウェブ開催:2020年11月5日~11月25日(10月16日)

当科から以下の発表を行います。
【一般口演】
野間沙樹、郷渡有子、尾花 明.「ブドウ膜・視神経・強膜に炎症を生じた神経梅毒の一例」

【シンポジウム13】
オーガナイザー 朝岡 亮.「眼底と対応させた視機能評価」

【ランチョンセミナー27】
進化する視野計 ―視野異常の兆しを捉える―
朝岡亮.「新アルゴリズムとAP-7700検査時間短縮」

蛍光造影・OCT読影プラクティス(10月15日)

症例カンファレンス(毎週水曜17時~)の後に、直近のFA/IA施行例から数例を取り上げて部長が詳しく解説し、とくに専門医志向医やORTを対象に勉強の機会を設けています。
10月14日は、パキコロイドスペクトラムからCSC, PPE-CNV, MPPEと、典型AMDオカルトタイプ、PCV, RAP, 放射線網膜症を取り上げました。FA/IA動画を繰り返し見ながら細かな所見を識別する力をつけ、その所見をOCTやFAFと合わせることで病態の理解を深めていきます。今回のRAPはstage 2Bでしたが、流入流出網膜動静脈を見分け、網膜内新生血管がRPEを破ってPED下に伸展するところをOCTでとらえることの重要性を認識し、検査にあたるORTにもよい勉強になったと思われました。

2020年9月

9月23日は「網膜の日」

2017年に制定された記念日です。なぜ9月23日なのか?

9月23日は、昼と夜の長さがほぼ同じになります!
明るさは、網膜の病気の抱える患者にはとても重要なのです。夜が長くなると、歩ける時間がどんどん短くなります。仕事に行けなくなることもあります。網膜が病気に侵されると、明るい昼間の長さということがとても重要になります。
網膜色素変性症、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、網膜剥離など、網膜の病気はさまざまです。このような病気があること、そして、白い杖をもっていても「完全に見えない」のではなく「見えにくい」人もいるということをわかってください。白い杖を見かけたら、ぜひ「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてください。
(引用:公益社団法人 日本網膜色素変性症協会)

※画像をクリックすると拡大します

【目の健康チェック】
これは「アムスラーチャート」と呼ばれる格子状の線を用いて、網膜の中心(黄斑部)の見え方を調べる簡易的なテストです。
  1. 約30cm離す。
  2. 片目を覆い、もう片方の目で真ん中の●を見る。
  3. 片目ずつ交互にチェックする。
線がゆがんだり、欠けて見えたり、中心部が暗く見えたりしていませんか?

見え方に違和感があった方は、網膜に異常がある可能性があります。受診をご検討ください。
このチェックはあくまで簡易的なものです。テストで以上がなくても疾患にかかっている場合があります。見え方に何かしらの異常や心配を抱えていらっしゃる場合は、一度ご相談ください。

線がゆがんで見える

中心が暗く見える

中澤理紗先生 臨床眼科論文掲載

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)に前部虚血性視神経症と網膜動脈系循環障害を合併した症例についての論文が臨床眼科第74巻第8号に掲載されました。
EGPAとは末梢血好酸球が増加し、好酸球やリンパ浸潤を伴う血管の壊死性肉芽腫性血管炎をきたす疾患です。EGPAにはさまざまな疾患を合併しますが、その中でも今回の症例は大変珍しい症例です。

2020年8月

第2回レドックス・酸化ストレス・ファイトケミカルズ生体計測研究会(2nd B-ROPs研究会)開催

本研究会は、前身の眼科酸化ストレス研究会(代表世話人大平明弘教授)の発展的散会を受けて、島根大学医学部眼科教授谷戸正樹先生の発起で、尾花明が世話人を務め、昨年に第1回が開催されました。前年に引き続き、出雲の地で開催し、興味を一にする研究者の方々と、知的、恥的?話で懇親を深める楽しい時間を持つはずでしたが、残念至極!ウエブ開催になりました。しかし、ウエブ開催にしたおかげで、全国から思いがけずたくさんの参加者があり、演題採用も時間の関係で制限しなければならない状況でした。そういう意味では便利で、知識の習得には向いています。ただ、「同じ釜の飯を喰う」という言葉があるように、互いの感情的繋がりが希薄になるのは否めず、便利さと弱点をどのように克服するかを考えねばなりません。感染症・温暖化・自然破壊・政情不安と我々が向き合わねばならない負の時代に際し、研究活動も適応していかねばなりません。
当科からはベジメータで皮膚カロテノイド量を測定することで野菜摂取量を評価し、ウエルネスに役立てようとの発表を尾花が行い、また、野間が黄斑円孔の黄斑色素の観察から黄斑円孔発生機序について新しい可能性を示しました。
特別講演として、九州大学大学院薬学研究院の山田健一教授による『酸化脂質と疾患について ~検出から創薬展開まで~』を賜り、フェロトーシスという新しい概念など興味深い情報をご紹介いただきました。
来年も行う予定です。ご興味のある方はお知らせください。詳細をお知らせいたします。

2020年7月

田邊裕貴先生(2015年在籍)PlosOne論文掲載

網膜静脈分枝閉塞症で黄斑浮腫が起これば視力の値が下がるだけではなく、字を読みづらくなります。一般的に、視機能は視力で評価しますが、字の読みづらさと視力は必ずしも合致せず、読書能力の評価は、毎日の生活において患者さんにはより切実な問題です。そこで、本研究では、黄斑浮腫に対して行う血管内皮増殖因子阻害剤治療(抗VEGF療法)によって、視力以外に字を読む能力とコントラスト感度がどれくらい改善するかを調べました。その結果、1回の治療で、読書能力、コントラスト感度が改善することが明らかになり、特に、最大読書速度(1分間に何文字よめるか)は、治療効果をみるのに視力以上に鋭敏な指標になることを示しました。
網膜静脈分枝閉塞症は比較的多い疾患で、抗VEGF療法が発明されたことで以前よりはよい視機能を維持できる例が増えましたが、治療を何度も繰り返す必要がある上に、治療にもかかわらず完全回復は難しい病気です。今回の研究は、実際に患者さんが生活の上でどれくらい困っているかを知る意味でも価値あるものと考えます。

※論文は下記のサイトからご覧いただけます (外部サイトへ移動します)

3密をさけてカンファレンス(7月1日)

毎週水曜17時00分からカンファレンスを開いています。職員増加に対応するため、ドクタールームに65型4Kモニタを設置したことで、カルテや画像がグッと見やすくなりました。残念なのは部屋があまり広くないので密集をさけるのが少し大変。毎回、珍しい症例の検討から、専門医志向医師向けにコモンな疾患(日常的に高頻度で遭遇する疾患や有病率の高い疾患)の解説、みんなでテキストの該当項目を勉強するなど、少人数の長所を生かして全員が活発に話し合いながらアットホームな雰囲気で行っています。また、ネットに接続しているのでその場で文献検索もできてとても便利です。

2020年6月

(祝)視能訓練士試験に合格![臨床工学士/原 真介さん](6月30日)

昨年1年間視能訓練士養成専門学校に通っていた原さん、この春、めでたく同資格を取得しました。かねてから臨床工学士として眼科手術の器具準備から直介までを丁寧に担当してくれていましたが、しだいに眼科疾患そのものに興味を抱き始め、視能訓練士を目指すようになりました。今後は、眼科検査と手術介助ができることで、一人の患者さんの最初から最後までを見届けることが可能になります。まさに眼科医療技術者のスペシャリスト!!さらなる飛躍にご期待ください。

《臨床工学士とは》
臨床工学技士法に基づく国家資格を持つ医療技術者。生命維持管理装置の操作・保守点検・管理と病院内にある医療機器全般にわたって管理を行い、チーム医療の一員として患者さんへのより良い医療・安全な医療・誰にも公平な医療を目指しています。
※詳しくは下記にサイトをご覧ください。(別サイトに移動します)

Scientific Reports論文掲載(6月23日)

ルテインサプリメントの服用により、網膜のカロテノイド量(黄斑色素密度)と皮膚のカロテノイド量が増加することを示した論文が発表されました。カロテノイドは抗酸化物質であり、網膜や皮膚のカロテノイドが増加することで、眼疾患や皮膚老化の抑制につながることが期待できます。

※論文は下記のサイトからご覧になれます。(別サイトへ移動します)

科内勉強会を開催(6月6日)

通常は、外部講師をお招きし、当科に患者をご紹介いただいている施設の先生方にお集まりいただき遠江眼科勉強会を開催していましたが、今年はCOVID-19の関係で中止となりました。その代わり、科内職員のみで勉強会を開きました。尾花が中心となって行ってきた黄斑色素・カロテノイドの話題「意外に知らない黄斑色素の世界」と、朝岡が緑内障視野進行予測や眼球ヒステレシスを考慮した新しい眼圧測定装置の開発など、これまでの緑内障関連研究成果「緑内障に対する取り組み」を解説し、今後の臨床研究の抱負を述べました。

大会議室の広い会場に参加人数を制限することで十分な着席距離を設け、換気や手指消毒など感染に十分配慮しました。

COVID-19感染拡大以降、あらゆるイベントが中止となり、職員間のコミュニケーション不足や、特に新規採用職員への教育機会がなくなり、非常に申し訳の無い状況が続いていましたが、今回は非常に有意義な会でした。
今後も感染リスクが消えるわけではないので、なんでも中止するのではなく、感染防御策を立てて状況に応じた対応を積極的にしていく予定です。

眼科外来待合室の展示(6月5日)

明るい花の絵がお出迎えします。

永井珪子画伯は眼科部長尾花が遠い昔にご指導いただいた故下高原進画伯の一番弟子的存在で、87歳の現在も大作に取り組まれるなど、現役でご活躍されています。以前、眼科に受診され際に、待合室に合う雰囲気の作品を、との無理なお願いにも関わらず快く受けてくださいました(感謝)。気持ちが明るくなる楽しい作品です。ぜひ、ご覧ください。

【永井珪子】
1933年大阪生まれ。行動美術協会会員、日本芸術家連盟会員。国内外多数の美術展に出品。

聖隷浜松病院医学雑誌(6月4日)

眼科視能訓練士山本佐智子の論文が聖隷浜松病院医学雑誌20巻に掲載されました。
「視機能低下の進行を認めた中隔視神経形成異常症の一例」
中隔視神経形成異常症は、視神経低形成、下垂体機能低下、脳の正中構造異常のうち二主徴以上を満たす先天異常で、通常、視機能低下は非進行性とされています。本例は18歳時に視力低下を生じた珍しい症例です。

COVID-19(6月3日)

幸い浜松は最近1ヵ月以上新規のコロナウイルス感染者は出ていませんが、科内での感染を絶対阻止したいと、日々悩みながら努力しています。
患者さんと付き添い者は全員病院入口で体温検査を受けたあと、眼科外来では感染流行地域への移動歴などを専用用紙にご記入いただき、感染リスクのある方には、まず眼科外来の外で個人防護具を付けて対応させていただいています。

検査員は、全員フェイスシールドを着用し、手指消毒アルコールも常時携帯しています。検査時にもできるだけ距離を置いた応対を心がけています。

2020年4月

新入職医師(4月1日)

(上段左から)郷渡有子主任医長、尾花 明部長、朝岡 亮主任医長、瀬戸孝彦医長
(下段左から)野間沙樹医師、石井香理医師、中澤理紗医師

3名の常勤医師が入職しました。主任医長朝岡亮先生、石井香利先生、野間沙樹先生です。新メンバーを迎え、医師7名体制で診療に当たります。
朝岡先生は緑内障の専門家で、緑内障診断装置や視野進行予測ソフトの開発などこれまでに多数の優れた業績を上げられてきました。石井先生と共に緑内障外来を開設し、最新の緑内障診断と低侵襲緑内障手術を手掛けます。
石井先生は白内障、緑内障を始めとした内眼手術を多数手がけてこられましたが、今後もさらなる発展が期待されています。
野間先生は大阪市立大学大学院医学研究科視覚病態学の教室員で、同本田茂教授のご高配により浜松で研鑽を積むことになりました。すでに優れた白内障手術をこなしており、当地で急上昇間違いなしと期待されています。

公開されてる論文紹介

2020年度

61 Omoto T, Sugiura A, Fujishiro T, Asano-Shimizu K, Sugimoto K, Sakata R, Murata H, Asaoka R, Honjo M, Aihara M. Twelve-month surgical outcome and prognostic factors of stand-alone ab interno trabeculotomy in Japanese patients with open-angle glaucoma. PlosOne 2021 Jan 7;16(1):e0245015
60 Igarashi N, Honjo M, Asaoka R, Kurano M, Yatomi Y, Igarash K, Miyata K, Kaburaki T, Aihara M. Aqueous autotaxin and TGF-βs are promising diagnostic biomarkers for distinguishing open-angle glaucoma subtypes. Sci Rep 2021 Jan 14;11(1):1408.
59 Xu L, Asaoka R (Corresponding author), Murata H, Kiwaki T, Zheng Y, Matsuura M, Fujino Y, Tanito M, Mori K, Ikeda Y, Kanamoto T, Yamanishi K. Improving visual field trend analysis with optical coherence tomography measurements and deeply regularized latent-space linear regression. Ophthalmol Glaucoma 4(1) 78-88, 2021
58 Kanda S, Hara T, Fujino R, Azuma K, Soga H, Asaoka R, Obata R, Inoue T. Correlation between Fundus Autofluorescence and Visual Function in Patients with Cone–Rod Dystrophy. Sci Rep 2021 Jan 21;11(1):1911
57 Asano S, Asaoka R (Corresponding author), Murata H, Miki A, Mori K, Ikeda Y, Kanamoto T, Yamagami J, Inoue K. Predicting the central 10 degrees visual field in glaucoma by applying a deep learning algorithm to optical coherence tomography images Sci Rep 2021 Jan 26;11(1):2214
56 Ishii K, Asaoka R (Corresponding author), Omoto T, Mitaki S, Fujino Y, Murata H, Onoda K, Nagai A, Yamaguchi S, Obana A, Masaki T. Predicting intraocular pressure using systemic variables or fundus photography with deep learning in a health examination cohort. SciRep Feb 11;11(1):3687.
55 Shimizu H, Asaoka R, Omoto T, Fujino Y, Mitaki S, Onoda S, Nagai A, Yamaguchi S, Tanito M. Prevalence of epiretinal membrane among subjects in a health examination program in Japan. Life 2021 Jan 27;11(2):93.
54 Omoto T, Asahina Y, Zhou HP, Fujino R, Takao M, Obata R, Inoue T, Asaoka R, Maruyama-Inoue M, Yanagi Y Kadonosono K. Visual outcomes and prognostic factors of vitrectomy for lamellar macular holes and epiretinal membrane foveoschisis. PlosOne 2021 Feb 22;16(2):e0247509
53 Azuma K, Okubo A, Suzuki T, Igarashi N, Nomura Y, Soga H, Murata H, Fujino R, Ogawa A, Matsui H, Nagamatsu T, Iriyama T, Asaoka R, Inoue T, Maruyama-Inoue M, Kadonosono K, Ryo Obata R. Assessment of the choroidal structure in pregnant women in the first trimester. Sci Rep 2021 Feb 25;11(1):4629
52 Yamashita T, Terasaki T, Asaoka R (Corresponding author), Yoshihara N, Kakiuchi N, Sakamoto T. Macular irregularities of optical coherence tomographic vertical cross sectional images in school age children. Sci Rep 2021 Mar 5;11(1):5284
51 Inoue T, Asaoka R (Corresponding author), Hashimoto Y, Asahina Y, Kitamoto K, Arai T, Kure K, Kitano M, Fujita A, Azuma K, Yamamoto K, Nagahara M, Kadonosono K, Obata R. Does the number of laser applications for ROP treatment influence the degree of myopia? Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 2021 Feb;259(2):317-322
50 Hashimoto Y, Asaoka R (Corresponding author), Kiwaki T, Sugiura H, Asano S, Murata H, Fujino Y, Matsuura M, Miki A, Mori K, Ikeda Y, Kanamoto T, Yamagami J, Inoue K, Tanito M, Yamanishi K. Deep learning model to predict visual field in central 10 degrees from optical coherence tomography measurement in glaucoma Br J Ophthalmol 2021;105:507–513
49 Obana A, Gohto Y, Asaoka R. Macular pigment changes after cataract surgery with yellow-tinted intraocular lens implantation. PLoS One. 2021 Mar 25;16(3):e0248506
48 Soga H, Asaoka R, Kadonosono K, Maruyama-Inoue K, Igarashi N, Kitano M, Azuma K, Obata R, Inoue T. Association of near-infrared and short-wavelength autofluorescence with the retinal sensitivity in eyes with resolved central serous chorioretinopathy. Invest Ophthalmol Vis Sci 2021 Mar 1;62(3):36
47 Okawa K, Inoue T, Asaoka R, Azuma K, Obata R, Arasaki R, Ito A, Maruyama-Inoue M, Kadonosono K. Correlation between choroidal structure and smoking in eyes with central serous chorioretinopathy. PlosOne 2021 Mar 23;16(3):e0249073
46 Asano S, Yamashita T, Asaoka R (Corresponding author), Fujino Y, Murata H, Terasaki H, Yoshihara N, Kakiuchi N, Sakamoto T. Retinal vessel shift and its association with axial length elongation in a prospective observation in Japanese junior high school students. PlosOne 2021 Apr 22;16(4):e0250233
45 Murase A, Asaoka R, Inoue T, Nagura K, Arasaki R, Nakamura K, Okawa K, Tanaka S, Yanagi Y, Maruyama-Inoue M, Kadonosono K. Relationship Between Optical Coherence Tomography Parameter and Visual Function in Eyes With Epiretinal Membrane. Invest Ophthalmol Vis Sci 2021 May 3;62(6):6
44 Obana A, Ote K, Gohto Y, Asaoka R, Hashimoto F, Okazaki S, Yamada H. Correction using deep learning for the influence of cataract on macular pigment measurement by autofluorescence technique. Trans Vis Sci Technol 2021 Feb 5;10(2):18
43 Nakakura S, Asaoka R, Kiuchi Y. Long-Term Follow-Up After Successful Trabeculectomy: A Case Report of Reversal of Cupping and Recovery of Visual Field Progression. Cureus. 2021 Feb 23;13(2):e13520
42 Omoto T, Oishi A, Asaoka R (Corresponding author), Fujino Y, Murata H, Azuma K, Miyata M, Obata R, Inoue T. Development of a visual field cluster in retinitis pigmentosa and the usefulness of the cluster-wise regression in prediction. SciRep 2021 May 6;11(1):9671
41 Aoki S, Miki A, Omoto T, Fujino Y, Matsuura M, Murata H, Asaoka R (Corresponding author),. Biomechanical glaucoma factor and corneal hysteresis in treated primary open-angle glaucoma patients and their associations with visual field progression. Invest Ophthalmol Vis Sci 2021;62(7):4
40 Nakakura S, Asaoka R, Terao E, Nagata Y, Fukuma Y, Oogi S, Shiraishi M, Kiuchi Y. Evaluation of rebound tonometer iCare IC200 as compared with IcarePRO and Goldmann applanation tonometer in patients with glaucoma. Eye Vis (Lond) 2021 Jul 1;8(1):25
39 Nagura K, Inoue T, Zhou HP, Obata R, Asaoka R, Arasaki R, Sato A, Nakamura K, Takeuchi M, Tanaka S, Yanagi Y, Maruyama-Inoue M, Kadonosono K. Association Between Retinal Artery Angle and Visual Function in Eyes With Idiopathic Epiretinal Membrane. Transl Vis Sci Technol 2021 Aug 2;10(9):35
38 Fujino Y, Asaoka R (Corresponding author), Murata H, Yamashita T. The relationship between optic disc and retinal artery position and glaucomatous visual field progression. Invest Ophthalmol Vis Sci 2021 Sep 2;62(12):6
37 Kitano M, Fujita A, Asaoka R, Inoue T, Amari T, Komatsu K, Yamamoto M, Ogawa A, Aoki N, Yamanari M, Sugiyama S, Aihara M, Kato S, Azuma K, Maruyama-Inoue M, Kadonosono K, Obata R. Assessment of macular function in patients with non-vascularized pigment epithelial detachment. Sci Rep 2021 Aug 16;11(1):16577
36 Asaoka R (Corresponding author), Xu L, Murata H, Kiwaki T, Matsuura M, Fujino Y, Tanito M, Mori K, Ikeda Y, Kanamoto T, Inoue K, Yamagami J, Yamanishi K. A joint multitask learning model for cross-sectional and longitudinal predictions of visual field using optical coherence tomography. Ophthalmol Sci 2021;1:100055
35 Murase A, Asaoka R, Inoue T, Nagura K, Arasaki R, Nakamura K, Okawa K, Tanaka S, Yasuo Yanagi Y, Maruyama-Inoue M, Kadonosono K. Novel optical coherence tomography parameter associating with visual function in eyes with epiretinal membrane. Invest Ophthalmol Vis Sci. 2021 May 3;62(6):6
34 Yamasaki T, Yuki K, Tanabe AS, Ono T, Murata H, Tsubota K, Asaoka R (Corresponding author). Binocular superior visual field areas associated with driving self-regulation in patients with primary open-angle glaucoma Br J Ophthalmol. 2021;105:135-140
33 Asaoka R (Corresponding author), Murata H, Matsuura M, Fujino Y, Miki A, Tanito M, Mizoue S, Mori K, Suzuki K, Yamashita T, Kashiwagi K, Nobuyuki Shoji N. Usefulness of data augmentation for visual field trend analyses in glaucoma patients. Br J Ophthalmol 2020;104:1697–1703.
32 Azuma K, Inoue T, Fujino R, Igarashi N, Asano S, Nomura Y, Hashimoto Y, Azuma K, Asaoka R, Kadonosono K, Obata R. Comparison between blue-on-yellow and white-on-white perimetry in patients with branch retinal vein occlusion. Sci Rep Nov 17;10(1):20009
31 Noma S, Yamashita T, Asaoka R (Corresponding author), Terasaki H, Yoshihara N, Kakiuchi N, Sakamoto T. Sex judgment using color fundus parameters in elementary school students. Graefe Arch Clin Exp Ophthalmol 258(12), 2781-2789
30 Fujino Y, Murata H, Matsuura M, Nakakura S, Shoji N, Nakao Y, Kiuchi Y, Asaoka R (Corresponding author). The relationship between corneal hysteresis and progression of glaucoma after trabeculectomy. J Glaucoma 2020 Oct;29(10):912-917
29 Xu L, Asaoka R (Corresponding author), Kiwaki T, Murata H, Fujino Y, Matsuura M, Hashimoto Y, Asano S, Miki A, Mori K, Ikeda Y, Kanamoto T, Yamagami J, Inoue K, Tanito M, Yamanishi K. Predicting the glaucomatous central 10 degrees visual field from optical coherence tomography using deep learning and tensor regression. Am J Ophthalmol 2020 Oct;218:304-313.
28 Zhou HP, Asaoka R (Corresponding author), Inoue T, Asano S, Murata H, Hara T, Makino S, Kadonosono K, Obata R. Short wavelength automated perimetry and standard automated perimetry in central serous chorioretinopathy. Sci Rep 2020 Oct 5;10(1):16451
27 Omoto T, Murata H, Fujino Y, Matsuura M, Fujishiro T, Hirasawa K, Yamashita,T, Kanamoto T, Miki A, Ikeda Y, Mori K, Tanito M, Inoue K, Yamagami J, Asaoka R (Corresponding author). Relationship between macular ganglion cell thickness and ocular elongation as measured by axial length and retinal artery position. Invest Ophthalmol Vis Sci 2020 Sep 1;61(11):16
26 Takayanagi Y, Yamanaka M, Matsuika Y, Gohto Y, Obana A, Tanito M. Evaluation of relevance between advanced glycation end products and diabetic retinopathy stages using skin autofluorescence. Antioxidants 2020, 9, 1100; doi:10.3390/antiox9111100
25 Obana A, Nakazawa R, Noma S, Sasano H, Gohto Y. Macular pigment in eyes with macular hole formation and its change after surgery. Translational Vision Science & Technology, 2020: 9(11)
24 Obana A, Gohto Y, Sasano H, Gellermann W, Sharifzadeh M, Seto T, Bernstein PS. Spatial distribution of macular pigment estimated by autofluorescence imaging in elderly Japanese individuals. Jpn J Ophthalmol 64(2):160-170.2020.
23 Shirakami T, Yamanaka M, Fujihara J, Matsuoka Y, Gohto Y, Obana A Tanito M. Advanced Glycation End Product Accumulation in Subjects with Open-Angle Glaucoma with and without Exfoliation. 15;9(8):E755. doi: 10.3390/antiox9080755. 2020.
22 中澤理紗、尾花 明、郷渡有子、瀬戸孝彦、山崎賢士.好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に前部虚血性視神経症と網膜動脈系循環障害を合併した1例。臨床眼科 74:1029-1037、2020
21 Inoue T, Nakajima K, Hashimoto Y, Asano S, Kitamoto K, Azuma K, Azuma K, Kadonosono K, Obata R, Asaoka R (Corresponding author). A Prediction Method of Visual Field Sensitivity Using Fundus Autofluorescence Images in Patients with Retinitis Pigmentosa Invest Ophthalmol Vis Sci 2020 Aug 3;61(10):51
20 Fujino R, Asaoka R, Aoki S, Sugiura A, Kusakabe M, Asano-Shimizu K, Nomura Y, Aoki A, Hashimoto Y, Azuma K, Inoue T, Obata R. The usefulness of the retinal sensitivity measurement with a microperimetry for predicting the visual prognosis of branch retinal vein occlusion with macular edema. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 2020 Sep;258(9):1949-1958
19 Sugimoto K, Shimizu K, Murata H, Yamashita T, Asaoka R (Corresponding author). Bleb plication for a leaking bleb after trabeculectomy. J Glaucoma 2020 Aug;29(8):e80-e82
18 Terao E, Nakakura S, Fujisawa Y, Nagata Y, Ueda K, Kobayashi Y, Oogi S, Dote S, Shiraishi M, Tabuchi H, Yoneda T, Fukushima A, Asaoka R, Kiuchi Y, Time course of conjunctival hyperemia induced by omidenepag isopropyl ophthalmic solution 0.002%: A pilot, comparative study versus ripasudil 0.4%. BMJ Open Ophthalmol 2020 Aug 2;5(1):e000538
17 Christopher M, Nakahara K, Bowd C, Proudfoot JA, Belghith A, Goldbaum MH, Rezapour J, Weinreb RN, Fazio MA, Girkin CA, Liebmann JM, Moraes GM, Murata H,Tokumo K, Shibata N, Fujino Y, Matsuura M, Kiuchi Y, Tanito M, Asaoka R (Corresponding author), Zangwill LM. Effects of study population, labeling, and training strategies on the performance of deep learning algorithms to detect glaucoma from fundus photographs Trans Vis Sci Technol. 2020;9(2):27
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14 Shimizu-Asano K, Asaoka R (Corresponding author), Asano S, Azuma K, Inoue T, Obata R. The elongated photoreceptor outer segment length and the prognosis of chronic central serous chorioretinopathy. Retina 2020 Apr;40(4):750-757.
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12 Obana A , Gohto Y, Nakazawa R, Moriyama T, Gellermann W, Bernstein PS.
Effect of an antioxidant supplement containing high dose lutein and zeaxanthin on macular pigment and skin carotenoid levels. Scientific Reports 2020; 10:10262 |
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11 山本佐智子、守山貴宣、西村香澄、尾花 明.視機能低下の進行を認めた中隔視神経形成異常症の一例.聖隷浜松病院医学雑誌 2020; 20(1):10-15.
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8 Predicting Humphrey 10-2 visual field from 24-2 visual field in eyes with advanced glaucoma. Sugisaki K, Asaoka R, Inoue T, Yoshikawa K, Kanamori A, Yamazaki Y, Ishikawa S, Nemoto H, Iwase A, Araie M. Br J Ophthalmol. 2020 May;104(5):642-647. doi: 10.1136/bjophthalmol-2019-314170. Epub 2019 Sep 3. PMID: 31481390
7 D-Alanine Is Reduced by Ocular Hypertension in the Rat Retina. Kanamoto T, Sakaue H, Kitaoka Y, Asaoka R, Tobiume K, Kiuchi Y. Curr Eye Res. 2020 Apr;45(4):490-495. doi: 10.1080/02713683.2019.1666995. Epub 2019 Oct 4. PMID: 31567001
6 Early changes of vascular lesions and responses to combined photodynamic therapy in patients with polypoidal choroidal vasculopathy. Asano-Shimizu K, Asano S, Murata H, Azuma K, Nomura Y, Inoue T, Ogawa A, Asaoka R, Obata R. Int Ophthalmol. 2020 Jun;40(6):1335-1345. doi: 10.1007/s10792-020-01299-3. Epub 2020 Feb 5. PMID: 32026179
5 The Relationship Between Corvis ST Tonometry Parameters and Ocular Response Analyzer Corneal Hysteresis. Fujishiro T, Matsuura M, Fujino Y, Murata H, Tokumo K, Nakakura S, Kiuchi Y, Asaoka R. J Glaucoma. 2020 Jun;29(6):479-484. doi: 10.1097/IJG.0000000000001486. PMID: 32134829
4 Comparing Structure-Function Relationships Based on Drasdo's and Sjöstrand's Retinal Ganglion Cell Displacement Models. Hirasawa K, Matsuura M, Fujino Y, Yanagisawa M, Kanamoto T, Inoue K, Nagumo M, Yamagami J, Yamashita T, Murata H, Asaoka R. Invest Ophthalmol Vis Sci. 2020 Apr 9;61(4):10. doi: 10.1167/iovs.61.4.10. PMID: 32293667
3 Visualizing the dynamic change of Ocular Response Analyzer waveform using Variational Autoencoder in association with the peripapillary retinal arteries angle. Asano S, Asaoka R, Yamashita T, Aoki S, Matsuura M, Fujino Y, Murata H, Nakakura S, Nakao Y, Kiuchi Y. Sci Rep. 2020 Apr 20;10(1):6592. doi: 10.1038/s41598-020-63601-8. PMID: 32313133 Free PMC article.
2 Predicting the glaucomatous central 10 degrees visual field from optical coherence tomography using deep learning and tensor regression. Xu L, Asaoka R, Kiwaki T, Murata H, Fujino Y, Matsuura M, Hashimoto Y, Asano S, Miki A, Mori K, Ikeda Y, Kanamoto T, Yamagami J, Inoue K, Tanito M, Yamanishi K. Am J Ophthalmol. 2020 May 5:S0002-9394(20)30223-3. doi: 10.1016/j.ajo.2020.04.037.
1 The usefulness of the Deep Learning method of variational autoencoder to reduce measurement noise in glaucomatous visual fields. Asaoka R, Murata H, Asano S, Matsuura M, Fujino Y, Miki A, Tanito M, Mizoue S, Mori K, Suzuki K, Yamashita T, Kashiwagi K, Shoji N. Sci Rep. 2020 May 12;10(1):7893. doi: 10.1038/s41598-020-64869-6. PMID: 32398783 Free PMC article.

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