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矯正歯科


さまざまな診療科と連携し、幅広い歯科矯正治療を提供します


主任医長:志賀 百年

矯正歯科外来では歯列のデコボコ、八重歯、出っ歯、受け口といった歯ならび・咬み合わせの異常を治療します。また、顎(あご)の骨格的な変形、歯の欠損などを伴う咬み合わせの異常、さらにはさまざまな専門診療科との連携の下で口唇裂・口蓋裂、顎や顔に関わる先天疾患に起因する不正咬合の治療など、多岐にわたる治療を行います。

対象となる患者さんは小児から成人までの幅広い年齢層となります。成人であっても矯正治療は可能なことが多く、近年では治療を希望される方も増加しています。科学的根拠に基づいた良質な歯科矯正治療を提供することを目標としています。

常勤の矯正歯科医師が所属する総合病院であることも大きな特徴です。

特色ある診療

さまざまな診療科と連携し、一貫した治療が可能

先天疾患に起因した咬み合わせの異常や顎変形症の治療に関しては矯正歯科だけでは対応が困難な場合が多いです。口腔外科、耳鼻咽喉科、形成外科などさまざまな専門診療科との連携が必要ですが、当科のように総合病院の矯正歯科では連携がとてもスムーズで、一貫した治療が可能です。

口唇口蓋裂治療

口唇口蓋裂の治療は形成外科・新生児科・小児科、耳鼻咽喉科、矯正歯科・リハビリ科などの多科が関わるチームで行います。当科(矯正歯科)では、新生児に対しホッツ床やNAM (Nasoalveolar Molding)という装置を使用し、乳幼児の口唇鼻形態や顎堤(がくてい)形態の矯正や哺乳障害の改善に取り組んでいます。また、5,6歳以降で歯並びや咬み合わせの治療も開始いたします。

主な対象疾患

主な対象疾患
一般的な歯科矯正治療(小児、成人) 叢生(でこぼこ)、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)、交叉咬合(左右のずれ)、埋伏歯の牽引など
先天疾患に起因する不正咬合に対する歯科矯正治療 口唇裂・口蓋裂(唇顎口蓋裂)、ダウン症候群など約50疾患。詳細は下記※に記載
顎の外科手術を要する歯科矯正治療 顎変形症

費用について

  • 不正咬合の治療は自由診療で健康保険の適用外です
  • 当科は自立支援医療機関に指定されており、国が定める先天疾患(※)に起因する不正咬合に対する歯科矯正治療は健康保険が適用されます
  • 顎の外科手術を要する顎変形症の歯科矯正治療は、健康保険が適用されます
※国の定める先天疾患(2020年4月現在)
唇顎口蓋裂、ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む)、鎖骨頭蓋骨異形成、トリーチャ・コリンズ症候群、ピエール・ロバン症候群、ダウン症候群、ラッセル・シルバー症候群、ターナー症候群、ベックウィズ・ウイーデマン症候群、顔面半側萎縮症、先天性ミオパチー、筋ジストロフィー、脊髄性筋委縮症、顔面半側肥大症、エリス・ヴァンクレベルド症候群、軟骨形成不全症、外胚葉異形成症、神経線維腫症、基底細胞母斑症候群、ヌーナン症候群、マルファン症候群、プラダー・ウィリー症候群、顔面裂、大理石骨病、色素失調症、口腔・顔面・指趾症候群、メビウス症候群、 歌舞伎症候群、クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群、ウイリアムズ症候群、ビンダー症候群、スティックラー症候群、小舌症、頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群、尖頭合指症を含む。)、骨形成不全症、フリーマン・シェルドン症候群、ルビンスタイン・ティビ症候群、染色体欠失症候群、ラーセン症候群、濃化異骨症、6歯以上の先天性部分(性)無歯症、CHARGE症候群、マーシャル症候群、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ポリエックス症候群、リング18 症候群、リンパ管腫、全前脳胞症、クラインフェルター症候群、偽性低アルドステロン症、ソトス症候群、グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)、その他顎・口腔の先天異常

専門外来

口唇口蓋裂外来(形成外科)との連携あり

主な検査

頭部エックス線規格写真

首から上の頭部を正面方向と横方向から一定の規格で撮影します。過去から蓄積されたデータに基づく標準的な値と比較が可能となり、診断・治療方針の決定に必要となります。また、個々の成長発育の状況や治療前後の変化を把握することができます。

下顎運動検査

下顎の動きと顎関節の動きを記録します。

咀嚼筋筋電図検査

かみしめ時に下顎を動かす筋肉の活動を記録します。
注:下顎運動検査と咀嚼筋筋電図検査は顎変形症の治療の開始時、手術直前、保定装置開始直前の3時点で必要な検査となります。当科では顎変形症以外の不正咬合の検査には通常は行いません。

医師紹介/実績紹介

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