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放射線部門における精度管理



精度管理の目的

放射線部門では、「わたしたちは、利用者の皆様と力を合わせて、お一人おひとりの健康の実現を支援します」の保健事業部理念に基づき、利用者様のご意見を尊重し、安全で質の高い検査を提供することを目的としています。

精度管理への取り組み

放射線部門における精度管理の取り組みとして、放射線機器管理、放射線被ばく管理、医療画像情報管理などハードウェアを中心とした取り組みを実施しています。また、検査における精度管理として胸部エックス線検査、上部消化管エックス線検査、乳房エックス線検査など、ソフトウェアを中心とした取り組みを実施しています。さらに、診療放射線技師における知識、技術向上向けた取り組みとして、専門領域に研修等への参加、専門資格の取得に向けた取り組み、法改正に伴う診療放射線技師の業務範囲拡大についての告示研修への取り組み、などを通じ、人材育成にも取り組んでいます。

■放射線機器管理

放射線関連機器の特性を理解し、安全かつ適切な利用のために性能維持と安全確保に努めています。
各施設には放射線機器管理士が管理およびその責任者として常駐しています。診療用放射線発生装置に関わる機器は121台であり、日常管理が行われています。保守点検に関わらず、すべての放射線関連機器において始業点検および終業点検が実施され、記録・保管をしています。
  • 保守契約による保守点検実施装置:61台
  • 保守契約によらない保守点検実施装置:60台

■放射線被ばく管理

放射線診療における放射線の安全管理や医療被ばくの低減に努めています。
各施設には放射線管理士が管理およびその責任者として常駐しています。
保健事業部3施設において「医療被ばく低減施設」(公益社団法人日本診療放射線技師会認定)の認証を受けており、診療時における利用者の被ばく線量を記録・保管をしています。
  • 聖隷予防検診センター/地域企業健診センター  第113号認定
  • 聖隷健康サポートセンターShizuoka  第114号認定
  • 聖隷健康診断センター  第121号認定


■医療画像精度管理

放射線診療において、より良い画像情報を提供するため医療画像情報の適切な利用、管理を行っています。
各施設には医療画像情報精度管理士が管理およびその責任者として常駐しています。読影に使用する医療用高精細モニタは94台であり、日常管理が行われています。また、2023年8月から新たにデータセンターを施設外に設け、各施設で保管していた画像データを一つのPACSに集約しました。これにより保健事業部全施設の画像データを一元管理し、これまで各施設PACSから取得していた比較画像データの取得効率化を図っています。また、災害などの緊急事態時におけるBCPに対応しています。

検査における精度管理

■胸部エックス線検査・胸部CT検査

全国労働衛生団体連合会による「胸部エックス線検査精度管理調査」に参加し、解像度・画像濃度など多岐にわたる項目の評価を受け、撮影技術および画像精度の維持向上に努めています。また胸部CT検査においては、被ばく線量を必要最小限に抑えながら高画質を提供できる最新の技術(逐次近似画像再構成)を採用しています。
  • 肺がんCT検診施設認定
    聖隷健康サポートセンターShizuoka  第100003号認定

■上部消化管エックス線検査

上部消化管エックス線検査では、撮影方法や使用薬剤について日本消化器がん検診学会のガイドラインである基準撮影法を採用しています。また、全国労働衛生団体連合会による「胃部エックス線検査精度管理調査」に参加し、解像度・画像濃度など多岐にわたる項目の評価を受け、撮影技術および画像精度の維持向上に努めています。日本消化器がん検診学会による胃がん検診専門技師、NPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構による胃がんエックス線検診読影部門B資格において複数の技師が認定を取得しており客観的評価を受けています。
全国労働衛生団体連合会による各検査結果一覧
胸部エックス線検査 胃エックス線検査
聖隷健康診断センター 評価A(優) 評価A(優)
聖隷予防検診センター 評価A(優) 評価A(優)
聖隷健康サポートセンターShizuoka 評価A(優) 評価A(優)
聖隷健康診断センター東伊場クリニック 評価A(優) 審査中

■乳房エックス線検査

乳房エックス線検査では利用者様に安心して検査を受けていただけるよう、NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構による検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師を取得した女性技師が撮影を実施しています。また、精度管理中央機構によるマンモグラフィ装置のデジタル部門の施設認定を保健事業部3施設が取得しています。

【マンモグラフィ検診施設 画像認定施設】
 聖隷健康診断センター         第8956号  
 聖隷予防検診センター         第8846号 
 聖隷健康サポートセンターShizuoka   第8385号(更新中)
 聖隷健康診断センター東伊場クリニック 認定取得申請中

大腸CT検査

大腸CT検査では利用者様に安心して検査を受けていただけるよう、日本消化器がん検診学会で認定された大腸CT検査技師が撮影を実施しています。また、日本消化器がん検診学会大腸CT検査技術認定施設の資格を取得しています。

【大腸CT検査技術認定施設】
 聖隷健康診断センター        第CTI-0058号 
 聖隷予防検診センター        第CTI-0077号
 聖隷健康サポートセンターShizuoka  第CTI-0088号

読影における精度管理

読影診断においては、質の高い診断精度が提供できるよう、どの検査においても医師2名以上による読影(ダブルチェック体制)が原則となっています。また画像はすべてデジタル化されており、過去の検査でも必要な画像は瞬時に表示され、比較読影を行っています(健診では過去との比較がとても重要)。

安全性における精度管理

放射線部門では近年社会的に問題となっている医療過誤についても早くから積極的に取り組んでいます。日常の職場内連絡会にてインシデントやアクシデントなどを報告し合うことで経験の共有化を図り、改善策を検討し大きな事故を未然に防ぐ努力をしています。また保健事業部情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に基づき、プロセスアセスメントシートを部門内各検査、作業毎に作成しています。各シートのPDCAサイクルを回すことによって、情報資産や検査の安全性を高めるよう取り組んでいます。

その他の精度向上に向けた取組み

各種学会、研究会、専門部会などの勉強会への積極的参加および学術発表を行うことにより、最新の情報を入手し、常に検診を受けられる皆様に還元し技術水準を高めるよう心掛けています。また、各検査で発見された悪性腫瘍症例について年度毎に調査をし、統計処理(診断名、占拠部位、手術状況等)を行っています。このことにより、市町村、企業別での経年変化や各症例についての傾向を把握し、正診率向上に寄与できるようデータの活用をしています。

各種認定資格取得者数

【資格】 【認定機関】 【取得者数】
(人)
【精度管理への取り組み】 検診マンモグラフィ撮影技術認定 日本乳がん検診精度管理中央機構 29
胃がん検診専門技師 一般社団法人日本消化器がん検診学会 15
放射線機器管理士 公益社団法人日本診療放射線技師会 11
放射線管理士 公益社団法人日本診療放射線技師会 10
肺がんCT検診認定技師 NPO法人肺がんCT検診認定機構 9
大腸CT検査技師 一般社団法人日本消化器がん検診学会 7
第1種衛生管理者 厚生労働省 6
医療画像情報精度管理士 公益社団法人日本診療放射線技師会 4
臨床実習指導教員 公益社団法人日本診療放射線技師会 4
X線CT認定技師 NPO法人X線CT専門技師認定機構 3
磁気共鳴専門技術者 NPO法人日本磁気共鳴専門技術者認定機構 2
PETセミナー修了者 一般社団法人日本核医学会 2
胃X線読影補助認定技師 一般社団法人日本消化器がん検診学会 2
衛生工学衛生管理者 厚生労働省 2
大腸CT専門技師 NPO法人日本大腸CT専門技師認定機構 1
医療安全管理者 公益社団法人全日本病院協会 1
被ばく相談員 公益社団法人日本診療放射線技師会 1
【その他】 第1種放射線取扱主任者(試験合格のみ) 原子力規制委員会 8
第1種放射線取扱主任者 原子力規制委員会 2
第2種放射線取扱主任者(試験合格のみ) 原子力規制委員会 1
ガンマ透過写真撮影作業主任者 厚生労働省 1
X線作業主任者 厚生労働省 1
医学物理士 一般社団法人医学物理士認定機構 1
ピンクリボンアドバイザー NPO法人乳房健康研究会 1
血管撮影・インターベンション専門技師 一般社団法人日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構 1
PXE(Patient eXperience Expert)認定者 一般社団法人日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会 1