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役員がつづるコラム「膠漆之心」

理事長 青木善治(2021年4月号)(創刊号) 膠漆之心(こうしつのこころ) ~感謝・誠実・仲間・変化~


理事長 青木善治

このたび、理事長に就任いたしました青木善治(あおき よしはる)です。
「感謝・誠実・仲間・変化」の4つの言葉をキーワードにして、新理事長としての所信をお伝えしたいと思います。
特に職員と共に歩む気持ちで、職員へ向けた内容とさせていただきます。

感謝

最前線で医療・福祉を支えている職員の皆さんに心より感謝いたします

新型コロナウイルス感染症に対して、1年以上にわたり最前線で医療・福祉を支えている職員の皆さんに心より感謝申し上げます。当初は防護服やマスクすら不足する事態の中、ようやく、ワクチン接種が始まりましたが、まだまだ大変な状況が続くと思われます。職員の皆さんのおかげで地域が守られております。引き続いてのご尽力をお願いいたします。また、昨年度、聖隷は創立90周年を迎えることができました。ご利用者の皆様はもちろん、聖隷をお支えいただいた教育機関、行政、企業の皆様、地域の皆様、そしてなによりも職員の皆さんのおかげです。多くの方々の支援の上で、現在の聖隷があることに感謝し、これからも応援したいと思っていただける組織となるように努めていきます。

誠実

私が人生で一番大切にしていることは、誠実に生きることです。
経営もまったく同じであり、誠実にきっちりとした経営をする、それに尽きると考えています。
ご利用者の目線に立ち、また職員の視点に立ち、何を求められているのかを真摯に考え、最大の努力をします。

仲間

高校生ではボート部所属

高校生ではボート部所属 仲間とともにゴールに向かって漕ぎました(右から2番目が私)

私は現在まで聖隷に勤めて、多くの方に出会い、そして助けられてきました。ですから「聖隷で働く仲間を大切にする」ということが、私の中でとても大事です。仲間を大切にするからこそ、ご利用者を大切にできると思うのです。例えば、私は頑張っている職員に、もっと自分の時間や家族との時間をとってもらい、充実した人生を送ってほしいと思っています。そのためにロボットやAI、ICTの利活用をすすめ、医療・福祉現場の効率化や省力化を進めていきます。また、新型コロナウイルス感染症においては差別的な言動を受けた職員がいると聞いています。このようなことがないよう、医療・福祉従事者に対する正しい理解を発信していきます。

変化

我々が新型コロナウイルス感染症で体験したように、予期せぬ事象が突然起こります。
災害に限らず、社会保障財政の行方や技術革新など「先の見えにくい時代」になりました。
だからこそ聖隷として守り続けるものは何か、変えるべきものは何かをしっかりと判断していきます。そして変化が必要となれば迅速果断に遂行します。
職員の皆さんにとって従来のやり方を変えることは負担ですし、怖いことでもあると思います。
しかし、将来を見据えて聖隷をより良い方向に変えていくことがご利用者のためにも、職員のためにもなると信じています。
職員の皆さんにも変化をお願いする場面が多々あると思いますが、ぜひ協力をお願いします。

私がお示しする3つの方針

以上4つのキーワードをお伝えしました。その上で、聖隷をどのようにしていきたいか、少し具体的な方針を3点お示しします。

(1)聖隷の理念の継承

療養小屋

当時、不治の病と怖がられていた結核患者さんのお世話をした療養小屋
この時から「隣人愛」の精神は受け継がれています

基本理念である「キリスト教精神に基づく『隣人愛』」は聖隷が聖隷であり続けるための柱となるものです。職員の皆さんは「隣人愛」について共感していただいていると思いますが、継承とは理念を知っているだけではなく実践が必要です。以前より、基本理念を具体的行動に分解して示した「5つの使命」と「行動指針」があります。聖隷職員としてはもちろん、医療・福祉に関わる者としての基本ともいえる内容になっています。私としても、これらは誠実な経営につながる内容であると認識しています。これら5つの使命と行動指針を組織として実践し、また、実践できる職員を育成していきます。

(2)さらなる質の向上

私は以前から、聖隷のご利用者はお金をお支払いいただく側なのに、私達に「ありがとう」と言ってくださることが他のサービス業と大きく異なる点だと感じていました。
この一言をいただけるだけで頑張れるという職員も多いと思います。
だからこそ、私達は常にご利用者からの「ありがとう」に見合う技術や接遇を提供しなければならないと思うのです。
質の高いサービスの提供こそ、聖隷が追い求めてきたものですし、聖隷の誇りでもあります。
ご利用者や地域の期待を上回る質を提供していきたいと思います。
また、経営の質の向上も必要です。従来から進めてきたコンプライアンス等に加えて、「地域における公益的な取組」やSDGsなどをより積極的に推進し、新たな付加価値を獲得していきます。

(3)未来へとつなげる改革と変化への対応

中期事業計画2021-2025

「中期事業計画2021-2025」は画像をクリックするとご覧いただけます

これからの時代に合わせて、働き方改革やデジタル化など仕事の変化、そして組織改革に取り組んでいきます。人口推移や技術の発達など、社会は今までにないスピードで変化しています。その変化のスピードに対応できる組織であれば、これからの時代も聖隷は発展できます。過去の成功体験に縛られず常に新しいことに挑戦するからこそ、今までのやり方を振り返り、新たな成長につながりました。
私はただ闇雲に変化を求めるわけではありません。未来の目指すべき姿としてVision2025を策定しました。その道標(みちしるべ)となる「中期事業計画」に沿って、全力で取り組んでいきます。

聖隷ファンを増やしたい

地域にとっても、職員にとっても「聖隷が一番」と言っていただけるよう尽力します

所信表明を考えていると、聖隷はいい組織だな、聖隷の職員はすごいなという点がたくさんあり、私自身が聖隷をとても好きであることを再認識しました。職員の皆さんも聖隷を好きだと思います。だから「もっと良くしよう」、「もっと頑張ろう」と思っていただけるのではないでしょうか。私は聖隷の優れているところや職員の頑張っている姿を地域の皆さんに知っていいただき「聖隷が一番」と言っていただける“聖隷ファン”を増やしたいと考えています。これには長く聖隷をご利用いただいている方にも、初めて聖隷をご利用いただいた方にも、「また次も聖隷を利用したい」と思っていただける体験を提供することが重要です。そのためにも、職員の皆さんの日々の真摯な実践が聖隷ファンを増やすきっかけであると考えています。また、職員にとっても本当に聖隷が好きでなければ、よいサービスの提供ができません。
職員の皆さんにも、もっと聖隷を好きになってもらえるように尽力します。

結びに

感謝・誠実・仲間・変化をキーワードに所信をお伝えしてきました。
経営面では、まずは新型コロナウイルス感染症の影響からの挽回を目指し、早期に上向きの成長基盤を作り上げます。
ただし、ご利用者の環境は新型コロナウイルス感染症前に戻るわけではありません。現状を見極め、未来に向けて適切な判断をしていきます。
より困難な経営環境においても私が将来に自信を持っていられるのは、聖隷職員が持つ、前向きなパワーとチャレンジ精神があるからです。
地域からの期待も高く、聖隷の未来は希望にあふれていると思います。
「聖隷が地域の未来をよりよくしていく」という思いで全力を尽くしてまいります。
職員の皆さんどうぞよろしくお願いいたします。

理事長 青木善治 「所信表明」動画はこちら 

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