理事 岡俊明:聖隷浜松病院院長 (2023年8月号)ランニングで脳を鍛える
20年くらい前から休みの日にランニングをするようになりました。きっかけは運動不足で体重が増加したことと、その当時は月に5回は当直しており体力アップの必要性を感じたことです。
始めてみると長く走りたい、速く走りたいという欲求が出てきてハーフマラソンに出場、さらにフルマラソンにも挑戦し40歳代の最後の年には市民ランナーのひとつの目標の4時間以内の完走(サブフォー)を達成しました。2019年には念願であった東京マラソンにも出場し東京の名所を見ながら走ることができましたが、その後はコロナ禍もあり大会には出場していません。
桜が満開のなか走っていると幸せな気分になります。
今でも休日は佐鳴湖を周回するなどして約12㎞、平日も時間があれば夜に5㎞くらい走っています。健康維持やストレス解消の目的もありますが、走っていると仕事をしている時には考えつかないアイデアが次々と浮かんできます。以前は治療に難渋している患者さんの治療方針が、そして現在は病院の運営に関するヒントなどがパッとひらめいたりします。これには医学的な根拠もあり、ランニングをすると脳にある“海馬”と“前頭葉”が活性化するので、発想力や集中力が高まるようです。実際には走る時に何かを考えようとする気持ちはなく、走っている途中で一瞬“無”の境地となり、その後突然気になっていた案件に関するアイデアが頭の中に現れるような感じです。最近では結婚式の祝辞のスピーチの内容、依頼された原稿のネタや病院の朝礼の挨拶など、走っているときに考えつきました。
カニを踏まないように下を見て気をつけて走ります。
また、佐鳴湖を走っていると四季の移り変わりとともに自然も楽しめます。春は桜を見ながらの花見ランニング、夏はカニが道を横断し、秋は紅葉が美しく、冬はバードウォッチングに最適な季節です。
これからも脳を鍛えて豊かな発想ができるようにランニングを楽しみたいと思います。
これからも脳を鍛えて豊かな発想ができるようにランニングを楽しみたいと思います。
聖隷浜松病院の紹介
所在地 | 〒430-8558 静岡県浜松市中区住吉2-12-12 |
電話番号 | 053-474-2222 |
FAX | 053-471-6050 |
開設日 | 1962年3月5日 |
定員・定床数 | 750床 |
施設種別 |
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