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役員がつづるコラム「膠漆之心」

常務執行役員:福田崇典(2024年11月)人生100年? 人生90年?


今年も猛暑続きでしたが、ここ最近は暑さも和らぎ、徒然なるままに思いを巡らす時間が持てました。今回は、その一部をお伝えしたいと思います。
人生80年という言葉が使われ始めてから約40年、そして人生100年という言葉が使われ始めてから8年近くなります。この間には、平均寿命が延伸し、高齢化社会が到来する中で「健康で長生きであることを示す指標」を見ていく必要がある、と考えられるようになりました。その後、2000年に初めて策定された健康日本21では、「健康寿命」の重要性や概念が述べられました。

聖隷職員の健康についても
健康推進室と日々検討しています

2012年に出された健康日本21(第二次)においては、「健康寿命」の現状、健康増進の基本的な方向や目標指標の中に「健康寿命」が位置づけられました。2019年の健康寿命は、男性 72.68歳、女性75.38歳となっています。ところで、皆さんは我が国の「健康寿命:健康で長生きであることを示す指標」の算出方法をご存じでしょうか。
「健康寿命」は、「健康な人」のみの平均寿命を求めていますが、「健康な人」は、厚生労働省の国民生活調査の自記式による無作為抽出調査結果を用いています。つまり、「健康寿命」はアンケート調査から算定していることになり、我が国の「健康寿命」は、客観的な根拠を持つ指標では無いことが分かります。
それでは、「健康で長生きするための指標」をどのように考えれば良いでしょうか。
私は、生存確率、介護や支援が必要な人の割合も参考にすると、私自身としては「人生90年とするのが現実的ではないか」と考えます。日本人男性の生存確率は、75歳までは75.3%、90歳までは26.0%、95歳までは9.2%、女性は75歳までは87.9%、90歳までは50.1%、95歳までは25.5%となっています。一方、年代別の人口に占める要介護認定者の割合は、75~79歳では11.8%、80~84歳では26.0%、85歳以上では59.5%となっているからです。

愛犬のポレンタとの散歩も
楽しみの一つです

末尾になりましたが、昨今、自分の生き方や方向性、活躍の仕方、楽しみ方等、幅広い選択肢があります。今後は、これまでの経験をもとに、自己実現しながら人生90年の目標を達成したいと思います。
※健康日本21は、新世紀の道標となる健康施策、すなわち、21世紀において日本に住む一人ひとりの健康を実現するための、新しい考え方による国民健康づくり運動である。これは、自らの健康観に基づく一人ひとりの取り組みを社会の様々な健康関連グループが支援し、健康を実現することを理念としている。この理念に基づいて、疾病による死亡、罹患、生活習慣上の危険因子などの健康に関わる具体的な目標を設定し、十分な情報提供を行い、自己選択に基づいた生活習慣の改善および健康づくりに必要な環境整備を進めることにより、一人ひとりが稔り豊かで満足できる人生を全うできるようにし、併せて持続可能な社会の実現を図るものである。(引用元:厚労省ホームページ)
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