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役員がつづるコラム「膠漆之心」

理事長 青木善治:(2025年4月号)外国人材と共に歩む~2025年4月聖隷国際人材センター開設~


春の訪れを感じる穏やかな陽気となりました。
今年度も聖隷福祉事業団には、467名の新入職員を迎えることができました。新たに私たちの仲間となっていただいたことを心より嬉しく思います。新入職員の皆さん、一緒に頑張っていきましょう。

2025年度辞令交付式での新入職員

新入職員より力強い抱負

2024年度に入職した外国人職員

さて、皆さんもご存じのとおり、少子高齢化がますます深刻化している中で、人手不足に悩む企業が増え続けています。このような状況の中、事業を安定して続けるために外国の方の力を借りる必要性が高まっているのも事実です。
そこで、聖隷では、「聖隷国際人材センター」を開設し、外国人材の採用、育成、定着、相談などを一貫して行う専門部署を立ち上げました。将来的には聖隷内だけでなく、地域の施設からの要望にも応えていきたいと考えています。それが地域貢献にもつながると信じています。

バンドン市内

そのため、2月1日から1週間、交流を深めているインドネシアに訪問してきました。そこで介護職を目指し日本に渡航することを希望する学生たちが、どのような環境で暮らし、どのような教育を受け、日本にどのような期待を抱いているのかなどを、実際に自分の目で見て、肌で感じてきました。

今回、訪問したのはメダン、ジャカルタ、バンドンにある日本語学校、保健専門高校、介護施設などです。
バンドンは、聖隷の法人本部がある浜松市が水道・環境衛生分野で技術支援を行っている都市でもあります。

バンドンの日本語学校の生徒さんたち

バンドンの日本語学校では、67名の学生が寮で共同生活を送りながら、日本での生活に少しでも早く慣れるために頑張っていました。10名の学生と面談しましたが、日本への渡航を本当に楽しみにしていて、礼儀正しい学生ばかりで、勤勉な姿勢が印象的でした。最後には、日本の歌も披露してくれ、心が温まりました。
6ヶ月間の寮生活と学費の合計が16万円かかるということですから、平均月給3万円のインドネシアの人たちにとっては、かなり大きな負担であると感じました。

メダンの介護施設

さらに、高齢の生活困窮者を対象とした介護施設も視察しました。
インドネシアでは、高齢者の介護は家族が自宅で行うのが一般的で、施設に入所するのは家族がいない方や生活困窮者がほとんどです。この施設は、かつてスマトラ沖地震で孤児になってしまった子どもたちの施設を改修して、現在は介護施設として運営されています。このような介護施設は、国内にはまだ数か所しかなく、寄附によって成り立っているそうです。

外国人職員の交流会の様子

今回の視察を通じて改めて感じたのは、外国人材を採用するだけでなく、彼らがやりがいを持ちながら長く働き続けられるように支援体制をしっかり整えることの大切さです。文化の違いや働く目的、職場のニーズなどをお互いに理解し合いながら、一人ひとりのキャリアアップを支援できる組織づくりと職場全体の理解が不可欠だと感じました。
聖隷国際人材センターは、外国人材の皆さんを全力でサポートいたします。

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