理事 井上英樹 (2026年10月号)「体験価値」を、ひと針ずつ

今年の夏、京都で「刺繍」というものを初めて体験してみました。
場所は二条城のすぐ近く。長屋を改築したサロンで知人がワークショップをやっているというので、家族3人で訪ねてみました。
京都の町は大まかにいうと、北から南に下るに従い、一条から十条という大通りで区切られているので、どこへ行くにもほとんど迷うことがありません。今回は、八条通り沿いにあるJR京都駅から、七条、六条、五条…と南から北へ上がっていき、15分足らずで二条通りに着きました。
場所は二条城のすぐ近く。長屋を改築したサロンで知人がワークショップをやっているというので、家族3人で訪ねてみました。
京都の町は大まかにいうと、北から南に下るに従い、一条から十条という大通りで区切られているので、どこへ行くにもほとんど迷うことがありません。今回は、八条通り沿いにあるJR京都駅から、七条、六条、五条…と南から北へ上がっていき、15分足らずで二条通りに着きました。
汗だくになりながら、築150年の長屋の暖簾をくぐって、畳部屋の座布団に座り、冷たいハーブティが出てきて一息ついた時には、つくづく日本に生まれて良かったと思いました。
まず教わったのは刺繍の下書き。布の下に図案を敷き、布の上にカーボン紙を置いて、ボールペンでなぞると布の表面に図柄が描かれていきます。机の上にカラフルな毛糸や針山、針通し等の手芸道具が並べられた光景は、完全に私にとっては「非日常」の世界。小学校の家庭科以来50年ぶりに針に糸を通し始めましたが、できなかったので先生にやってもらいました。
刺繍とは、毛糸を布の下から上へ、上から下へ通しながら絵柄を描いていく芸術。ただそれだけなのに、気が付けば2時間。完全に無の境地、ゾーンに入って没入してしまいました。時間が過ぎるのも忘れるほど、とても楽しく価値のある体験ができました。
まず教わったのは刺繍の下書き。布の下に図案を敷き、布の上にカーボン紙を置いて、ボールペンでなぞると布の表面に図柄が描かれていきます。机の上にカラフルな毛糸や針山、針通し等の手芸道具が並べられた光景は、完全に私にとっては「非日常」の世界。小学校の家庭科以来50年ぶりに針に糸を通し始めましたが、できなかったので先生にやってもらいました。
刺繍とは、毛糸を布の下から上へ、上から下へ通しながら絵柄を描いていく芸術。ただそれだけなのに、気が付けば2時間。完全に無の境地、ゾーンに入って没入してしまいました。時間が過ぎるのも忘れるほど、とても楽しく価値のある体験ができました。

この下書きにひと針、ひと針、糸を重ねていきます。

徐々に色づいてきました。
数年前から世間では、「モノ消費」に対して、「コト消費」という言葉が聞かれるようになりました。「モノの所有」から「コトの体験」へ。旅館に泊まる、推しのライブに行く、料理教室に通う、DIYで椅子をつくってみる…等、「コトの体験」が、その人にとっての価値、すなわち「体験価値」を生み出していくのだそうです。
医療や福祉サービスを提供させていただく私たち事業者にとっても、「体験価値」という考え方はとても重要です。特に近年、「患者満足度(PS:Patient Satisfaction)」に加えて、「患者体験価値(PX:Patient Experience)」という指標がつくられてきました。説明の仕方やお声かけ等、ご利用者様がいつ、どこで、どのような体験をされたかという設問を事業者側がつくり、点数をつけていただく指標です。私が担当させていただいている保健事業部の聖隷健康診断センターにおいても、2026年2~3月にかけて「PXサーベイ」を実施させていただきました。問診での看護師によるわかりやすい説明等に、温かいご評価をいただいた一方で、アメニティなどの環境面にはまだ伸びしろがあり、さらなる努力の必要性を実感しました。
私たちは、日々様々なサービスを各施設で提供させていただいております。ご利用者様が施設でどのような体験をされているのか、その体験が「価値ある体験」につながっているのかどうか、常に考え事業を見つめ直していくことがとても大切なことだと思っております。
「脳の健康診断」 受けてみませんか?

受診者レポート(一部抜粋・サンプル)
~MRI×AIで将来の認知症・脳卒中リスクを把握~
聖隷健康診断センターと聖隷健康サポートセンターShizuokaでは「脳健康度AI解析」オプション検査の提供を開始いたしました。撮影された頭部MRI画像を、脳画像分析AI技術MVision health※を用いて解析し、ご自身の脳年齢・脳萎縮度・白質病変体積(脳血管の健康度の目安)の3つを数値化した詳細なレポートを提供しています。近年、関心の高い認知症・脳卒中のリスクは、飲酒や喫煙等の生活習慣が大きく関与します。また、40歳以上および認知症・脳卒中の家族歴のある方は、数年に一度の頭部MRI検査が日本脳ドック学会より推奨されています。ぜひ一度、頭部MRI検査と併せて「脳健康度AI解析」を選択し、生活習慣改善の動機付けとしてご活用されてはいかがでしょうか。
※MVision healthは株式会社エムが提供するサービスです
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※MVision healthは株式会社エムが提供するサービスです




