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ホーム > Ⅲ呼吸器症状  >  B.せき

B.せき

Overview

一般治療で回復可能な要因に対処してください。
緩和的薬物療法は喀痰喀出困難のない呼吸困難で最も有効です。

治療オプション

オピオイド

鎮痛と同じようにオピオイドに導入します。
コデインで導入して、モルヒネに移行するのを基本にしてください。
ナルサス2mgでも代替薬としておそらく有効です。

オキシコドンやフェンタニルが咳嗽に有効かどうかははっきりしていません。


処方例
・ コデイン20mg4T 分4(夜咳が出ることが多いので、必ず眠前にも投与してください)+せき時頓用1回分
・ コデイン20mg、1日6Tまで増量するとモルヒネ20mg相当になるので、モルヒネへ切り替えてください。
 たとえば、MSツワイスロン10mg2C分2
・ 眠気が出ない範囲で1~3日ごとに50%ずつ増量。通常、60mgまでで止まることが多いです。
・ナルサス2mg1錠分1(モルヒネ10mgに相当します)使用も可能です。

ステロイド


処方例
・ 咳のひどいときにベタメタゾン4~8mgを短期間投与する。
・ ベタメタゾン0.5~2mgを長期投与する。

根拠のレベルは低いですが、癌性リンパ管症などでclassicalによく行われる方法です。効果あれば、有効量までtaperingすることが勧められています。

一般的な副作用(血糖、ムーンフェイス、感染症、胃潰瘍)に加えて、終末期では、精神症状(せん妄)を励起することがあります。生じた場合は中止するか、呼吸困難が軽減していて継続するならば坑精神病薬を併用投与します。