グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ




ホーム > Ⅵ死亡直前  >  B.死前喘鳴(たんがごろごろするとき)

B.死前喘鳴(たんがごろごろするとき)

ページの目次


Overview

死亡直前期で気道分泌が強く、患者の苦痛が強い場合、以下の選択枝があります(60%くらいの有効率)。

死前喘鳴の緩和治療のoverview



治療方法

ブスコパン

ブスコパンを投与すると、気道分泌が減少することがあります。頻脈や、かえって喀痰が粘稠になってとりにくくなることがあります。

1日2~6A/日(HRが120を超えないように)を持続静注・皮下注してください。

*抗コリン薬3剤の死前喘鳴に対する効果は、プラセボを用いた抗コリン薬の全身投与の効果が確かめられていないので、実際のところどれだけ効果があるのかはわかっていません。
一方、ハイスコ、ブスコパン、アトロピンの3剤間の比較試験では、アトロピン、ブスコパン、ハイスコも、それぞれの薬剤間ではほとんど差を認めませんでした。



輸液治療

1L/日以下(できれば500mL/日以下)に減量してください。


モルヒネ

モルヒネなどで呼吸困難感をやわらげながら、ジェントルに吸引をする。


鎮静

鎮静が必要なときは、「A.看取りの数日間の症状緩和・鎮静」を参照しドルミカム持続注を開始してください。