C.静脈ルートをとれないとき
[※皮下輸液の方法説明はこの中です]
HDC(Hypodermatolysis)
末梢静脈は取れないがCVするほどでもない場合は、皮下に少量の輸液を行う選択肢があります。
皮下脂肪がなるべく厚い浮腫のない部分(大腿、腹部、胸部)にベニューラ24Gを留置して、T1か生食を200mLずつ自然滴下すると、90%程度の患者さんで1日500~1,000mL程度の輸液が可能です。
浮腫や発赤を生じた場合、数日おきにさし直す必要があることが多いですが、1週間程度留置できることもあります。
浮腫が強いと自然に滴下しなくなりますが、10%程度の患者さんでは皮下の輸液は痛みを伴うので、滴下スピードを遅くしての調節になります。
評価は、緩和ケアチームに相談してください。