緩和支持治療科
メッセージ
『緩和支持治療』は聞きなれない言葉だと思います。
WHOは、『緩和治療』を「深刻な疾患に直面した患者さんとご家族のquality of life(生命の質)を最大限に向上させる治療」と定義していて、それは「痛みだけでなく、その他のからだの苦痛や精神的なつらさを和らげて、予防すること」が大切だとしています。ヨーロッパ腫瘍内科学会は、『支持治療』を「全ての患者さんのquality of lifeを向上させる治療」としています。
聖隷三方原病院では早い時期から、病気を治療するだけでなく、病気に伴って生じるいろいろなつらさを最小にできるように、多職種が協力して診療する風土をつくってきました。近年日本でも、「地域がん診療拠点病院」として認可されるために緩和ケアの提供体制が必要とされるなど、病気そのものに対しての治療をしていく上で緩和支持治療の必重要性が認識されるようになりました。このような流れを受けて、緩和支持治療科は、quality of lifeを向上させる治療の中心となる診療科として2003年に設置されました。
WHOは、『緩和治療』を「深刻な疾患に直面した患者さんとご家族のquality of life(生命の質)を最大限に向上させる治療」と定義していて、それは「痛みだけでなく、その他のからだの苦痛や精神的なつらさを和らげて、予防すること」が大切だとしています。ヨーロッパ腫瘍内科学会は、『支持治療』を「全ての患者さんのquality of lifeを向上させる治療」としています。
聖隷三方原病院では早い時期から、病気を治療するだけでなく、病気に伴って生じるいろいろなつらさを最小にできるように、多職種が協力して診療する風土をつくってきました。近年日本でも、「地域がん診療拠点病院」として認可されるために緩和ケアの提供体制が必要とされるなど、病気そのものに対しての治療をしていく上で緩和支持治療の必重要性が認識されるようになりました。このような流れを受けて、緩和支持治療科は、quality of lifeを向上させる治療の中心となる診療科として2003年に設置されました。

副院長 森田 達也

部長 森 雅紀
主な診療・専門領域
主な診療・専門領域
腫瘍によって生じた身体的な苦痛や、精神的なつらさを緩和し、予防する最先端の診療をおこないます。患者さん、ご家族の状況に応じて、求められる専門の職種がチームを組んで診療にあたります。
病状や治療について主治医とよく相談することや正確な情報を得ることはとても重要なことです。医療者とのコミュニケーションに関するご希望やその他、病気に伴って生じる全ての不安や問題を解消できるように診療にあたります。また患者さんやご家族の大切にしていることを伺い、必要に応じてアドバンス・ケア・プランニング(これからの治療・ケアについての話し合い)を含めた意思決定支援を主治医や多職種の医療者と行います。
診療を希望される方へ
緩和治療は病気の時期や院内外・場所(入院・外来)に関係なく、患者さま、ご家族のご希望に応じておこないます。苦痛をやわらげることができれば、ずっと余裕を持って治療を受けることができます。どのような症状や問題でも、なるべく早い時期からいい方法を探すことが有効です。病気の治療を担当する主治医から、診断前後から緩和ケアチームと一緒に診療することをせっぱ詰まってからではなく、少し余裕のある時期に受診を考えていただくことが効果的です。
苦痛をやわらげるための新しい薬剤や処置が開発されています。緩和ケアは専門的な知識と技術に基づいて積極的におこなう治療です。
入院、外来ともに主治医、または受け持ち看護師にお伝えください。
チーム医療
多くの職種が協力して診療します。苦痛を和らげることに加え、お一人お一人のライフステージ、就学、就労、経済状況、ご家族との関係性など、患者さんとご家族にとって大切な問題について、ご本人のご希望をふまえて配慮・支援をさせていただきます。
