泌尿器科

メッセージ

泌尿器科は、腎尿路、副腎などの後腹膜臓器や男性生殖器の疾患に対する診断・治療を行う診療分野です。高齢化社会となり、前立腺癌をはじめとした泌尿器疾患が増加し、泌尿器科は大変重要な診療領域となっています。
当院泌尿器科では、泌尿器疾患に対して診療ガイドラインに準拠した適切な治療を行い、最先端の技術や最新の薬剤を用いて高い水準の医療を提供するとともに、患者さんのQOL(生活の質)を重視して、生涯にわたり最も適した治療法を選択できるようにしています。
手術においては、プロクター認定資格や腹腔鏡技術認定資格を有するスタッフのもと、前立腺癌をはじめ、腎癌や腎盂尿管癌に対しても「ダヴィンチ」を用いたロボット支援手術を積極的に行っています。その他の腹腔鏡手術や、膀胱癌、前立腺肥大症、尿路結石に対する経尿道的内視鏡手術などの低侵襲手術も多く実施しており、患者さんの身体に優しい手術治療を安全かつ適切に提供することを心掛けています。
また、手術困難な進行癌症例に対しても、最新の抗癌剤や放射線治療を含めて集学的な治療を行っています。
部長 古瀬 洋

主な対象疾患

  • 前立腺癌
  • 腎癌・腎盂尿管癌
  • 膀胱癌
  • 尿路結石
  • 前立腺肥大症

専門的な治療・活動の紹介

ダヴィンチXiシステム

助手用モニター
手術操作のアーム
医師が操作するメイン機器
システム配置図

ダヴィンチ手術

ロボット支援前立腺全摘除術
ロボット支援腎部分切除術

ECIRS

術中外観
Pass the ball
リソクラストによる砕石
右完全サンゴ状結石
ECIRS後

HoLEP

尿道を閉塞する前立腺腺腫
ホルミウムレーザーによる腺腫の核出(内腺のくり抜き)
腺腫の核出後

当院のロボット支援前立腺全摘除術件数の年次推移

診療成績

手術室利用
主な術式 2020年
(例)
2021年
(例)
2022年
(例)
2023年
(例)
2024年
(例)
経尿道的膀胱腫瘍切除術
(TURBT)
188 166 144 128 153
経尿道的尿路結石砕石術
(TUL)
110 151 117 118 147
経皮的経尿道的同時砕石術
(ECIRS)
2 4 4 4 16
ロボット支援前立腺全摘除術
(RARP)
95 71 67 64 72
ロボット支援腎部分切除術
(RAPN)
1 4 4 7 8
ロボット支援腎摘除術
(RARN)
0 0 3 2 12
ロボット支援腎盂形成術
(RAPP)
0 0 0 2 3
経尿道的前立腺レーザー核出術
(HoLEP)
50 64 84 85 59
腹腔鏡下手術
(副腎、腎、腎尿管、尿膜管等)
27 24 24 13 14
その他
(開腹手術、陰茎・陰嚢内容手術等)
111 126 115 102 88
580 610 543 525 572
外来・透視室等利用
主な術式 2020年
(例)
2021年
(例)
2022年
(例)
2023年
(例)
2024年
(例)
尿管ステントカテーテル留置 185
新規 91
交換 94
170
新規 81
交換 89
168
新規 59
交換 109
149
新規 60
交換 89
224
新規 88
交換 136
前立腺針生検 163 165 187 207 214
体外衝撃波結石破砕術
(ESWL)
77 66 67 56 84
腎瘻造設術 19 6 9 12 12
444 407 431 424 534
  2020年
(例)
2021年
(例)
2022年
(例)
2023年
(例)
2024年
(例)
総計 1024 1017 974 949 1106

20泌尿器科_病院年報2024業務報告[PDF:901.7KB]

20泌尿器科_病院年報2024学術業績[PDF:1.2MB]