UKEblog(No.022): マズロー6段階欲求説

UKEblog(No.022): マズロー6段階欲求説

UKEblog(No.022): マズロー6段階欲求説

 ついに冬が来てしまいました。加湿器や湯たんぽで冬対策に努めましょう。

 先日、ポポ(愛犬)と近所のいつもより大きな公園を気持ち良く散歩していたところ、隣を歩く初老の女性2人がこんな会話をしていました。
「なんかさ〜、騙されるわ、痛めつけられるは、殺されるはで怖いよねー。安心して歳がとれないわよね。(略)人が足りないって言ってるけど、働いてない人もたくさんいるでしょ。若い人がもっと真面目に働けばいいのに。」

 恐らく、介護施設で起きた虐待事件や人手不足を心配した会話だと思います。件の業界に身を置くものとしては残念でなりません。人手不足については現実問題として起きていますが、介護施設にそんなイメージを持たないで!と言いたいです。(マスコミの報道の仕方が悪いと思いますが、、ここではノーコメントで。)
 
 当園をはじめ多くの介護施設で働いているほとんどの職員は、目の前にいる入居者と向き合いその方がどうしたらより良い日常生活を送ることができるかを常に考えながら仕事をし、専門性を高めるために日々研鑽を積んでいます。エデンの園では、認知症の方へのケアにおいては、その方の視点や立場に立って理解しながらケアを行う「パーソンセンタードケア」(イギリスの心理学者によって提唱された考え方)という考え方を取り入れています。職員は常に入居者を中心に置いて仕事をしているのです。
 
 私たちは仕事をする中でマズローの5段階欲求説の最上階である「自己実現欲求」を満たすことを目指して働きがいを高めることに努めています。
 
 最近では、Z世代(18歳から26歳の若者)の特徴として自己実現を超えた「自己超越欲求」(マズローの6段階欲求説があるという説)を満たしたい人が多いと言われています。

 自己超越欲求とは簡単に言うと「見返りを求めない他者の幸せを願う気持ちを持ちたい」という事でしょうか。
 
 「隣人愛」を基本理念に仕事をする聖隷職員は、そもそも6段階目の「自己超越欲求」を目指して仕事をしているのだなあと、改めて思えたポポとの散歩でした。