UKEblog(No.42):自分らしく幸せに暮らす

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「東京2025世界陸上」が終わりました。最終日の男子400mリレーの三十数秒間は、
息を飲み込むことも忘れて見入ってしまいました。凄いですね、この三十数秒。
残念ながら日本のメダル獲得はなりませんでしたが、感動に感謝です。
個人的には走高跳女子の「眠れる森の美女」(ウクライナのマフチフ選手)を
応援してましたが金メダルならずでした。ホントに熱い9日間でした。
賛否両論ありますが、私はやっぱり織田裕二さんの解説が好きです笑。
 
 さて、世界陸上最終日の9月21日は「認知症の日」世界アルツハイマーデー
でした。世界アルツハイマーデーは、国際アルツハイマー病協会が認知症への
理解をすすめ、本人や家族への施策の充実を目的に1994年に制定し、
また9月を世界アルツハイマー月間として世界各国で啓発活動を行っています。
日本でも、2024年1月に「認知症基本法」が施行され、認知症に対する取組は
世界の社会課題となっています。
 
 また、認知症ケアに伴う社会的コストの増大が深刻であるといわれています。
アメリカでは、ワシントン大学が「医療費」「患者の労働力損失」「家族らの
介護費用」に分けて推計した2024年の社会的コストは、日本円換算で147兆円を
超えたとのこと。「心血管疾患」のそれの約2倍にのぼるということです。
日本においても、厚生労働科学研究「日本における認知症の社会的コスト」で、
「医療費」「介護費」「インフォーマルコスト(家族による無償介護を
コスト計算)」の合計は2025年時点で約19.4兆円と試算しています。
額が大きすぎて少し実感に乏しいですが、認知症の大きな要因は加齢であって
超高齢社会の現在においては誰もが認知症になりうる他人ごとではないということは
明白です。
 
 一人ひとりが認知症を正しく理解して、認知症になっても自分らしく
幸せに暮らせるそんな世の中に、そんなエデンの園を目指していきたいです。
宝塚エデンの園では、9月16日(火)に、認知症の方との関わり方や共に
心地よく生活できる方法をご入居と一緒に考える機会を持ちました。
(スタッフブログ「介護予防講座「認知症の世界を知る」」をご覧ください)
「ご入居者とともに考えること」、これがとっても大切だと実感しました。
今後も継続していきたいと思います。少し前になりますが、「虹のかけら」という
認知症を題材にした映画を観ました。認知症を患う母と共に人生を歩む娘の孤独と
疲労の渦に飲まれていく姿を表現した作品でしたが、この時代を映しているとても
考えさせられる映画でした。
監督は、伊丹市出身の坂厚人さんで、主演は西宮市出身の篠崎雅美さんということで
親近感をもって観ることができたのも良かったです。ご興味ある方は是非!

介護予防講座「認知症の世界を知る」
https://www.seirei.or.jp/eden/blog/detail.php?f_nmryak=takarazuka&page_id=4977

「虹のかけら」舞台挨拶

「虹のかけら」舞台挨拶

「虹のかけら」舞台挨拶記念写真

「虹のかけら」舞台挨拶記念写真