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脳波検査技師の研究論文がてんかんの国際英文医学誌に採用されました

更新日:2018年2月28日

脳波検査の様子

てんかんの国際英文医学誌「Epilepsy Research」に、当院てんかんセンターで脳波検査を担当している臨床検査技師の西村光代さんの研究論文が掲載されることになりました。
論文タイトル:
“Three phase-ictal scalp EEG patterns in patients with seizures arising from the cortex facing the interhemispheric fissure"
(大脳半球間裂に焦点を有するてんかん患者の頭皮脳波の発作時3段階脳波パターン)


てんかんの治療は、脳波検査で「てんかんの発生源」を調べるところから始まります。脳波検査技師は検査結果をもとに、「どんな種類のてんかんか」「薬は合っているか」「手術ができるか」「どんな手術をするか」などを、医師と一緒に検討しています。

西村さんは2014年頃、「大脳のある部分から起こるてんかん発作には、特徴的な脳波パターンがある」ことを発見しました。2016年の第39回日本てんかん外科学会で発表し、優秀ポスター賞を受賞するなど、積極的に学会で発表。より多くの人に知ってもらうため、小児神経科岡西徹医師の指導でこの研究を英文論文にまとめ、一流の国際医学誌「Epilepsy Research」に投稿しました。そして今月、論文が受諾され、掲載されることになりました。

世界にはてんかんの発生源が特定できず、外科治療が不可能とされる患者さんが多くいます。当院ではこの脳波パターンに基づいててんかんの発生源を特定し、その部分を切除することで発作がなくなった患者さんがすでに多くいます。
この発見を論文にして世界に発信したことで、難治てんかんに苦しむ世界中の多くの患者さんが外科治療を受け、発作をなくすことができると期待しています。