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臨床検査科


検査データの生産・管理を介して「医療の質の保証」「危機管理」を行います


部長:渡邊 卓哉

臨床検査は、Evidence Based Medicine(根拠に基づく医療)における客観的な指標として、診療に欠かせないものです。臨床検査の全般において、その品質の向上と維持に努め、 適切かつ信頼性の高いサービスを通して、良質で安全な診療に貢献するのが臨床検査科です。
具体的には、臨床検査全体の管理、検査結果の判読、診療科や臨床検査技師から検査データ等に関するコンサルテーション対応などを行います。
さらに、当科では臨床検査部と協力して入院・外来を問わず患者さんの貴重な検体を用いた検査結果をすべてチェックします。他院では主治医しか確認しないこともある検査結果を、当科を中心として再確認することで、「医療の質」を高め、診断の誤りを防ぐ「危機管理」に努めています。

特色ある診療

後方診療支援システム(Logistic Support System:LSS)から診断支援システム(Diagnostic Support System:DSS)へ

通常の医療機関では、医師は患者さんを診察後必要な検査を依頼し、検査室から返還された検査結果を電子カルテなどで直接確認します。この場合、患者さんが次回受診するまでの間は、担当医がデータを確認しないことが少なからずあります。極端な異常データの場合は、検査室からの連絡で早期に対応することもできますが、極端でない異常データの場合、次回受診時まで放置される危険性があります。また、医師の専門性により、検査データ解釈に関し、病態が正しく認識されない事態も生じ得ます。
これらを回避するためにつくられた、当院独自の取り組みが「後方診療支援システム (LSS)」から発展した「診断支援システム (DSS)」です。
当院では、担当医の依頼による検査の結果が検査室で定めた異常値に1項目でも該当すれば、その日依頼された全検査項目がプリントアウトされる仕組みになっています。それを臨床検査科医師と検査技師が病態解析し、必要に応じ追加検査を実施、その結果を踏まえて担当医へ電話連絡したり、コメントをカルテへ入力したりします。検査データに異常があれば、臨床検査科医師・担当医・検査技師の三者が確認し、迅速的確に対応します。
「診断支援システム」は、検査データの確実な確認に加え、検査データそのものを評価することで患者さん自身に自覚のない異常を早期に発見できるメリットもあり、担当医師の診療の補助と「医療の質」の向上につながっています。
なお、現在このシステムは、九州大学、福井大学などの20を超える施設に導入されています。

Webマガジン・関連動画

Webマガジン「白いまど」 2016年8月号「臨床検査科」(PDF)

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