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頭頸部のがん


ここに記載されている疾患の説明は、すべての患者さんに当てはまるものではありません。 個々の患者さんによって、危険因子や治療法、その他の内容は大きく変化します。 詳しくは、担当医にお尋ねください。

口腔がん(舌、口の粘膜、歯肉にできるがん)

虫歯や、汚いあるいは合わない入れ歯や金歯、喫煙飲酒、口腔内不潔が危険因子です。表面が白く硬くなり、痛みや出血を伴うのが特徴です。
早期であれば部分切除だけで治癒できますが、進行すれば広範囲の切除や皮弁での再建手術が必要となります。
手術で歯茎や下顎骨を切り取った場合には、歯科・口腔外科との連携により入れ歯やかみ合わせの調整を行います。

鼻・副鼻腔がん(鼻やその周りの空洞(副鼻腔)にできるがん)

慢性の蓄膿や喫煙が危険因子で、上顎洞にできることが多いです。繰り返す鼻血や、顔のはれや痛み、物が二重に見えるといった症状が出現します。
手術治療の場合は、腹直筋皮弁による再建が必要になることがあり、場合によっては片眼を摘出することもあります。
当院では施行していませんが、がんを栄養する血管に抗がん剤を直接注入し、その上で放射線を照射する治療を行うことがあります(超選択的動注化学療法併用放射線療法:浜松医大で行います)。
上顎骨を全摘した場合には、腹直筋を移植すると共に、かみ合わせや入れ歯の調整を、歯科・口腔外科との連携により行います。

中咽頭がん(主に扁桃の周りにできるがん)

喫煙や飲酒、口腔内不潔が危険因子となります。他に、ヒトパピローマウイルスの感染が原因の中咽頭がんもあります。
手術や放射線治療による治療が行われます。抗がん剤による化学療法を併用することもあります。

下咽頭がん(食道の入り口にできるがん)

アルコールや喫煙が危険因子となります。早期がんであれば経口切除により治療が可能です。進行した場合には、手術切除が必要となりますが、その場合には声を出す喉頭の摘出も必要となります。食べ物の通り道を作るために、腸の一部を移植し、口から食べられるようにします。症例によりますが、後日、プロボックスという人工物を留置することで、声を出せるようにする手術も積極的に行っています。

喉頭がん(声を出す、声帯と呼ばれる部位周囲にできるがん)

タバコの影響が大きいと言われます。早期がんであれは放射線療法による根治治療が可能であり、その場合には声を温存することができます。しかし、進行がんの場合は喉頭の摘出が必要で、その場合は通常の発声機能は失われます。
代替の音声として、食道発声(ゲップをする要領で声を出す)、電気喉頭以外にプロボックスという人工物を留置する方法があり、当科では積極的に行っています。

眼窩腫瘍(眼球が入っている骨の凹みにできる腫瘍)

手術では、鼻の中と眼窩両方からの操作が必要になる場合があります。眼形成眼窩外科と耳鼻咽喉科の連携が必要となります。

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