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ヘルニアセンター


豊富な経験に裏付けられた知識と技術で、あらゆる年代に最適な治療を提供します


センター長:宮木 祐一郎

腹壁のヘルニア疾患(鼠径ヘルニア・臍ヘルニア・腹壁瘢痕ヘルニア等)を主な対症として治療を行っています。腹壁ヘルニアはあらゆる年代に発症し、自然に治ることはなく必ず治療が必要になります。
当センターでは経験豊富な小児外科医と成人外科医が連携し、乳幼児から成人まで、安全性はもちろん、患者さんの身体にかかる負担が少なくかつ早期回復を目指し、腹腔鏡手術を中心とした診療を積極的に行っています。
地域との連携・断らない医療の実践・可能な限り迅速丁寧な対応を常に心がけ、患者さんにとって最善の治療を追求しながら診療しています。
  • 日本内視鏡外科学会技術認定医 在籍
  • 日本ヘルニア学会評議員 在籍

関連診療科

一般外科 小児外科

特色ある診療

TAPP法 Trans-Abdominal Pre-Peritoneal repair(腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術)

主に成人の鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡での手術方法です。
臍部と両側腹部の3ヵ所に5mmの孔を作成し、腹腔内から手術を施行します。傷が小さいことから、疼痛が少なく日常生活や仕事といった社会復帰が早いことが特徴です。また、腹腔内からの観察が可能なため正確な診断が可能となり、適切な手術が可能です。
両側鼠径ヘルニア(当院データでは約20%の方に両側鼠径ヘルニアを認めています)であっても同一創からの手術が可能なため、創を増やすことなく一度に手術が可能です。

LPEC法 Laparoscopic Percutaneous Extraperitoneal Closure(腹腔鏡下経皮的腹膜外ヘルニア閉鎖術)

主に乳幼児から小児に行われることが多い、鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡での手術方法です。
臍部に5mm(小児では3㎜)と右下腹部に3mm(小児では2㎜)の2ヵ所の孔を用いて、腹腔内から手術を施行します。メッシュを使わない修復となり、体内に残る異物が極めて少ないことが特徴です。成人鼠経ヘルニアの修復には再発が少ないメッシュを用いる方法が標準ですが、人工物であるメッシュの長期留置を避ける目的で、当センターでは若年成人(30歳未満)に対しても、積極的に施行しています。

IPOM-plus法 Laparoscopic intraperitoneal onlay mesh repair - plus(腹腔鏡下腹壁ヘルニア手術)

主に成人の腹壁瘢痕ヘルニアに対する腹腔鏡での手術方法です。
側腹部に12㎜1カ所と5㎜2カ所の孔を作成し、腹腔内から手術を施行します。従来施行されてきた開腹手術と比べて傷が小さいことから、整容性に優れ、創部やメッシュの感染が少ないとされています。

主な対象疾患

鼠径ヘルニア

症状など

鼠径ヘルニアは脱腸とも呼ばれ、乳幼児から老年まであらゆる年代に発症する最も一般的な外科疾患の1つです。鼠径部(股)の膨隆を主な訴えとし、時に疼痛を伴います。放置すると徐々に増大し、嵌頓(かんとん)と呼ばれる重篤な状況になる可能性があります。
治療実績など
外科手術以外に治療方法は存在せず、早期に治療相談が必要となります。本邦においては、年間15万件もの手術が行われているとされています。
当センターでは、腹腔鏡手術(成人にはTAPP法、小児にはLPEC法)を中心とした各種術式を採用し、クリニカルパスの利用や麻酔科等との連携により入院期間は1~3日間程となっています。また、2023年9月から日帰り入院手術も選択できるようになりました。

成人鼠径ヘルニアに対して年間300~350件ほど、小児鼠径ヘルニアに対して年間150~200件ほどの手術を施行し、全国的にみても非常に豊富な治療実績を持つ施設です。

腹壁ヘルニア

症状など

腹壁ヘルニアには、腹壁の脆弱性に起因する「臍ヘルニア」や「白線ヘルニア」、手術の傷に起因する「腹壁瘢痕ヘルニア」などがあります。
腹部膨隆を主な訴えとすることが多く、痛みは少ないことが多いですが、臍ヘルニアでは時に嵌頓(かんとん)と呼ばれる重篤な状況になる可能性があります。
小児では臍ヘルニア(でべそ)が主な対象となり、成人では腹壁瘢痕ヘルニアが主な対象となります。いずれも自然軽快することなく、手術加療の検討が必要となります。
治療実績など
当センターでは小切開あるいは腹腔鏡を用いた低侵襲手術を中心とした各種術式を採用しています。
クリニカルパスの利用や麻酔科等との連携により入院期間は5~7日間程の入院期間となっています。成人腹壁ヘルニアに対して年間40~50件ほど、小児腹壁ヘルニアに対しては、年間30件ほどの手術を施行しています。

医師紹介/実績紹介

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