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役員がつづるコラム「膠漆之心」

常務執行役員:服部東洋男(2022年10月号)今どきの指導方法


アーティスティックスイミング・井村雅代コーチの話を聞く機会がありました。6月に開かれた、世界水泳アーティスティックスイミングのソロ種目で乾友紀子選手が金メダルを獲得しました。その乾選手のコーチです。井村さんは、オリンピック10大会に参加し、そのうち9大会でメダルを獲得。獲得できなかったのが1回のみ...それが2021年の東京オリンピックでした。

当院の「BEST褒めアワード(※)」で
受賞した職場での記念撮影

その井村さんが話していました。コーチの一番の仕事は何か?それは「OK、NGを言い続けること」だと。それは良い、それは良くない、これを言い続けることが大切。間違った方向へ行かないように指導することがコーチの本質であると。そして、もうひとつは「小さなことも褒める」と言っていました。勿論、日々の厳しい練習があってこそではありますが、井村コーチと言えば「叱る」イメージがありましたので、ちょっと意外でした。昔なら代表候補選手を10人選べば、選手たちは『私が代表の8人の中に入るんだ』と他の選手に負けないように頑張ったが、今の子は競い合うのが苦手。私が落ちるんじゃないだろうかと(心配して精神的に)余計なエネルギーを使ってしまうのだと。そういうことを感じて、ここ数年は指導方法を切り替えてきたそうです。

当院の、ある初期研修医の目標です。
すばらしい目標です。

私が社会人になったときに「地獄の特訓」と呼ばれる研修を受ける機会がありました。そう呼ばれる研修の本家は別にあるようですが、昭和の時代、民間企業に入社した最初の社内研修のことです。指導者から頭ごなしに怒られ、「歌え」と言われれば歌い、「笑え」と言われれば笑い、「泣け」と言われれば泣く。これが研修なのかと相当に戸惑った記憶があります。社会人となって35年たちましたが、振り返ってみると学生時代の緩い考えが一掃され、私が社会人として一番学びの多かった研修、とても役に立った経験でした。
管理者、役職者の中には、褒めて伸ばすタイプと、叱責して(または欠点を指摘して)厳しく育てるタイプがいます。職種によってなのか、年代によってなのか、指導の考え方に差があるようです。大切なのは、誰のため、何のために「指導」しているかということ。指導する側の勝手な思い込みではなく、相手によってその指導法を変える引き出しが必要かもしれません。思い返すと、私も同じことを言っても伝わった人、伝わらなかった人がおりました。最適な指導法は人やタイミングによって変わってくるもの。「褒める」「叱る」「OK、NGを明確に」これをどのように伝えるか、私自身、まだまだ成長の余地がありそうです。

※ BEST褒めアワード(写真2枚目キャプション)・・・年間のお褒めの投書数が多い職場に送られる賞。院長と利用者満足度向上委員会が直接で向き、記念品を渡し、感謝を伝えている。

聖隷浜松病院の紹介

所在地 〒430-8558
静岡県浜松市中区住吉2-12-12
電話番号 053-474-2222
FAX 053-471-6050
開設日 1962年3月5日
定員・定床数 750床
施設種別
  • 医療施設
  • 助産施設
ホームページ こちらをご覧ください

【秘書・広報課からのお知らせ】2022年10月14日社内報「聖隷」304号を発行します

10月14日(金曜日)に社内報「聖隷」304号発行予定です。
今号では事業部最前線「聖隷淡路病院」、特集「功労表彰」等を掲載します。
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