理事 山本貴道:聖隷三方原病院院長 (2024年9月号)「病院長就任1年を経て」
早いもので病院長を拝命して1年が経過しました。職員の皆さんのご協力で様々な組織改革が急ピッチで進んでいることに改めて感謝いたします。また自分にとっては、現在行っている様々な施策立案は米国での経験が少なからず役立っているように感じます。ニューヨーク大学ワグナー公共政策大学院では「リーダーシップとは何ぞや」に始まって、組織管理学で著名な教授達の講義が続きました。特にEQ (Emotional Quotient; 心の知能指数) については当時かなり強調されていて、自分で採点したEQを見ながら、教授と一対一で議論したのを覚えています。リーダーになるには何が必要なのか考える良い機会になりました。実際はやってみなければ分からないことばかりですが・・・。
TQMセンターの活動:院内サーベイの実施
さて当院で最初に取り組んだことは、TQM (Total Quality Management) センター組織化とBSC (Balanced Scorecard) の導入です。TQMセンターは医療安全管理室と感染管理室に加え、新たに病院機能管理室を創設し統合しました。これまではどこに持って行けば良いのか迷うような院内文書の管理、医師や臨床工学技士の技術認定制度 (プリビリッジ) を開始しました。今後は医療DX推進に向けて、TQMセンター・診療録管理室・医療情報課の関係をより緊密にしようと考えています。
業務改善が活発化された一例。コストを意識した感染性廃棄物の処理方法の変更(写真左から右へ変更)
BSCの導入では指標の可視化が進みました。また、各目標設定のオーナーになっている幹部スタッフにとっては、経営に直接関与するという自覚と責任感が芽生えたと思います。巨大な組織を動かすには「現状の正確な把握」と「明確な目標設定」、そしてそれらを「効果的に情報共有」することが重要だと考えています。これらの取り組みはまだ途に就いたばかりですが、数年後には効率的な病院経営の推進力になればと期待しています。これらに加えて、「三方原エリア再開発プロジェクト」が始まりました。本コラムにおいて進捗を見計らいながらご紹介していこうと思います。今後共よろしくお願い申し上げます。
聖隷三方原病院の紹介
所在地 | 〒433-8558 静岡県浜松市中央区三方原町3453 |
電話番号 | 053-436-1251 |
FAX | 053-438-2971 |
開設日 | 1942年12月24日 |
定員・定床数 | 934床〈一般810床、精神104床、結核20床〉 |
施設種別 | ・医療保護施設 ・助産施設 ・居宅療養管理指導事業 ・訪問看護事業 |
ホームページ | こちらをご覧ください |
聖隷三方原病院は運営方針を新たにし、職員一同その実現に向けて全力で取り組んでまいります。
運営方針:「聖隷発祥の地から、日本一信頼される病院を創る」
運営方針:「聖隷発祥の地から、日本一信頼される病院を創る」
地域障がい者総合リハビリテーションセンターでは、障がい者やその家族が地域での生活の質を向上させるために、医療、教育、支援を一体的に提供しています。
ご利用をお考えの方は、下記サイトにて詳細をご確認ください。
https://www.seirei.or.jp/mikatahara/activity/rehabilitationcenter/index.html
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