現在診療を担当している医師の見解とは別に、他の医師等の意見を聞くことをセカンドオピニオンといいます。当院では、患者さんが当院以外の医師のセカンドオピニオンを確認できるように、希望があれば当院での診療上のデータを提供いたします。
なぜセカンドオピニオンが必要か
説明する人は自分が最もよいと思う方針を勧めます。それが絶対的に適切かどうかは分かりませんが、一人の話を聞いただけではそれだけがよい方針に思えてしまいます。別の立場の人から説明を受ければ医学の素人でも具体的な比較ができるようになると期待されます。そもそも最もよい方針を見つけようとするのは自然な欲求であり、密かに相談する人は昔から大勢いました。
セカンドオピニオン導入の経緯
1992年にインフォームド・コンセントを当院の方針とし、情報提供に重点をおきました。しかし情報量を増やしたからといって、「自己決定」は浸透しませんでした。
そこで検討したのがセカンドオピニオンの普及です。単なる情報提供だけでは自己決定は進まず、かえってインフォームド・コンセントが単なる手続きのようになってしまいます。自由に相談ができれば選択肢の具体的なイメージも湧いてきます。複数の意見を聞くことで医療の限界やあいまいさを理解していただける可能性もあります。その結果自由に医療機関が選択できれば、医療者と患者さんが対等になって新しい関係が生まれるという期待も出てくると考えました。
そこで検討したのがセカンドオピニオンの普及です。単なる情報提供だけでは自己決定は進まず、かえってインフォームド・コンセントが単なる手続きのようになってしまいます。自由に相談ができれば選択肢の具体的なイメージも湧いてきます。複数の意見を聞くことで医療の限界やあいまいさを理解していただける可能性もあります。その結果自由に医療機関が選択できれば、医療者と患者さんが対等になって新しい関係が生まれるという期待も出てくると考えました。
導入後の患者さんの反応
1998年8月、医師へのアンケートを実施したところ、患者さんからセカンドオピニオンの申し出を受けたことがある医師は1割程度でした。
医療相談室への申し出も当初はほとんど見られませんでした。しかし、当院の姿勢が徐々に浸透し窓口を訪れる方は増え始め、この数年ではっきりと希望を述べられる方も少数ではありますがみられるようになりました。
医療相談室への申し出も当初はほとんど見られませんでした。しかし、当院の姿勢が徐々に浸透し窓口を訪れる方は増え始め、この数年ではっきりと希望を述べられる方も少数ではありますがみられるようになりました。
当院ではセカンドオピニオンについて何を実施しているか
1998年4月末「セカンドオピニオンが気軽に聞ける環境作り」の方針を明らかにしました。
現在、患者さんから医師、担当看護師に申し出があれば紹介状及び必要なデータをお渡ししています。また、患者さんがセカンドオピニオンを気兼ねなく受けていただけるよう医療相談室にも対応窓口を設けています。
- セカンドオピニオン推奨ポスターの掲示
- 入院患者さん用パンフレットに文書追加
- 職員に文書を配布し体制の確立
現在、患者さんから医師、担当看護師に申し出があれば紹介状及び必要なデータをお渡ししています。また、患者さんがセカンドオピニオンを気兼ねなく受けていただけるよう医療相談室にも対応窓口を設けています。
セカンドオピニオン外来とは?
セカンドオピニオンとは、第二の意見、つまり「主治医以外の医師の意見」という意味です。主治医からすすめられた治療法を選択するにあたって、第三者の意見を聞き充分納得したうえで治療を受けたいという要望に応えるためのものです。
セカンドオピニオン外来の目的
現在得られている情報に基づき、当院の専門医師が意見を提供いたします。セカンドオピニオンを、治療法の選択の際の参考にしていただくことが目的であり、当院の医師が方針を決定するということではありません。
原則として新たな検査や治療はおこないません。
原則として新たな検査や治療はおこないません。
セカンドオピニオン外来の対象となる方
原則として患者さんご自身が来院されることとします。特別な事情があってご家族などがこられる場合には、患者さんの同意書を持って個別にご相談いたします。しかしお断りする場合があることをご承知おきください。
セカンドオピニオン外来をお受けできない場合
- 当院への転医、転院を求めてのご相談
(セカンドオピニオンとしてではなく一般予約となります) - 現在の診療に関わるトラブルへの対応を求めてのご相談
- 主治医が了承していない場合
- 診療情報提供書や検査データなど相談に必要な資料をご用意いただけない場合
- 相談内容に対応できる専門医が当院にいない場合
料金について
- 30分単位10,000円(+消費税)です。医師の判断で30分を超えた場合には、30分を超えるごとに10,000円(+消費税)かかります。
- 健康保険は適用されませんので全額自費診療となります。ご了承ください。
予約について
- 完全予約制です。直接来院されても当日には対応できません。
- 原則、事前に診療情報提供書および資料を送付していただきます。
- 相談日、時間は診療科により異なります。予約の際にご相談いたします。
- 相談時間は30分を基本としますが、相談によって事情が許せば延長することも可能です。
予約手順
- 地域医療連携室へお電話をください。手続きについてご説明いたします。(注)予約に際し、事前に紹介状をいただきますが、専門医不在等によりお受けできない場合もあります。
- 専用のお申し込み用紙にご記入いただき、紹介状とともに地域医療連携室へFAXでお送りください。
・予約申込書<様式1>(下記PDFをご利用ください)
・同意書(相談者がご家族のみの場合)<様式2>(下記PDFをご利用ください) - 予約日時が決まり次第、当院より予約時間が記載された予約申込書を医療機関宛にFAXいたします。
お問い合わせ
社会福祉法人 聖隷福祉事業団 聖隷三方原病院
地域医療連携室
〒433-8558 静岡県浜松市北区三方原町3453
フリーダイヤル:0120-811-559
TEL:053-439-0001
FAX:053-439-0002
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